【WFR】貿易者必見!世界中の海上運賃を検索する方法

海上運賃 国際輸送
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海上コンテナを使って輸送するときに気になるのが「海上運賃」です。この部分は「秘密」になっている場合が多く、日本の検索サイトで情報を探しても、なかなかお目当ての情報を見つけることはできません。専門の運送業者に「見積もり」を取ろうとすると、会社名(個人名)や電話番号などを求めてきて煩わしいですね。

そこでお勧めするのが「WFR」です。世界中の海上運賃を簡単に調べられます。日本の港から海外の港までの料金はもちろんのこと、海外の港から、別の海外の港などへの料金も調べられます。利用料は無料、会員登録等も不要なため、およその海上運賃を調べたい人には、とても便利なサイトです。

この記事では、海上運賃の基礎知識、WFRを使って海上運賃を検索する方法などをご紹介していきます。

コスト

世界中の海上運賃をかんたんに検索する方法

海上コンテナを使って輸送するときは「海上運賃」が気になります。「日本の〇〇港~タイのバンコクまではいくらだろう?」と疑問に感じますね。しかし、この疑問をすぐに解決することは難しいです。海上運賃は、秘密にされている部分があり、検索サイトを使って調べてもなかなか出てこないからです。

では、なぜ料金が出てこないのでしょうか。まずは、この部分から説明をしていきます。

海上運賃は独占禁止法から除外されています。

ある商品を単体の企業だけが販売すると、好きなだけ値段を吊り上げられます。これを防止するために「独占禁止法(どくせんきんしほう)」があります。

例えば「きゅうり」を生産する農家が日本に10社だけだとします。この場合、1社が値上げをしたとしても別の企業が値下げなどを行い、一定の価格競争が行われます。消費者は、価格競争が行われることによって「適正な値段」できゅうりを購入できます。では、きゅうりを生産する農家が1社だけの場合を考えてみてください。

供給する側が1社だけだと、他社との価格競争を行う必要がなくなるため、好きなだけ価格を吊り上げることができます。そのため、消費者がきゅうりを買おうとするときは、不当に吊り上げられた価格で購入しなければなりません。これでは、私たちの生活が大きく脅かされてしまいますね。そこで「独占禁止法」があります。

独占禁止法はさまざまな業種、製品に対して適用されます。しかしながら「海上輸送業界」は、過度な競争を避けるため、独占禁止法から除外されています。そのため、他の業界よりも「排他的な傾向」が強く、海上運賃を調べようとしても、お目当ての情報にたどり着くことができないようになっています。

しかし、ご安心ください。ときはIT全盛時代です。このように秘密に扱いされている海上運賃も「World Freight Rates(WFR)」が無料で公開をしています。

それでは、さっそく、WFRの使い方について説明をしていきます。

WFRで海上運賃を検索する方法

「WFR」へアクセスします。右上にある「START NOW」をクリックしてください。

Hunade

下の図の説明をします。図中にある各番号と照らし合わせてご確認ください。

  1. 海上運賃を調べるため「Ocean」のままでokです。
  2. 出港地を入力します。(日本、海外問わず指定ok)
  3. 到着地を入力します。(日本、海外問わず指定ok)
  4. 貨物の中身を選択します。運ぶ物によって値段が異なります。(冷蔵品など)
  5. コンテナの中に入れる商品の総額(インボイス価格・US$基準)
  6. コンテナ輸送の場合は、FCL、それ以外はLCLを選択します。
  7. 危険物に該当する場合は、Hazardousにチェック。海上保険を加える場合は「Add insurance」にチェックします。
  8. 条件の設定が終わったら「GET RATE」をクリックします。

Hunade

名古屋港からジャカルタまでの40フィート海上運賃は?

実際の価格を確認するために以下の条件のもと、海上運賃を調べてみました。すると…

■検索条件:

  • 名古屋~ジャカルタ(インドネシア)
  • 貨物の中身=アパレル品
  • コンテナサイズ=40フィート

Hunade

海上運賃は「421ドル~465ドル」であることがわかりました。この分かりやすさが素晴らしいです。ここに表示されている料金は海上運賃だけであるため、それ以外の諸費用を考えると、この価格よりも高くなると考えておいた方がいいです。

例えば、400ドルであるなら、実際の請求は600ドル以上になると考えておきましょう。→「subject to additional charge fees such as taxes, duties,etc」

Hunade

WFRの入力に関する2つの注意事項

WFRで入力するときに、戸惑いそうな部分を説明しておきます。

1.出港地や入港地の入力は、候補欄から選択します。

出港地などを指定するときです。ここは、港の名前を「英語」で入力してください。入力内容と連動して検索されます。入力欄の赤枠部分に希望の港がでてきたらクリックします。このように、候補欄から場所を指定するようにしましょう。

Hunade

2.貨物の中身は、正確に入力!

貨物の中身は、できるだけ正確に入力します。貨物によっては、大幅に値段が変わる可能性があります。

例えば、冷蔵や冷凍が必要な製品を運ぶときは、通常のコンテナでは運べないため「リーファーコンテナ」と呼ばれる冷蔵や冷凍機能があるコンテナを使います。リーファーコンテナを使うときは、大幅に価格があがります。また、冷凍品など以外にも運ぶ物によっては、通常のコンテナでは運べないことがあります。この意味で、貨物の中身が重要です。

Hunade

WFRの運賃は、世界の平均的な相場です。実際の運賃を知りたいときは、WFRから見積もりをお願いするか、日本の通関業者やフォワーダーと呼ばれる業者にお願いをします。WFRで表示される料金は、海上運賃のみであるため、それ以外の諸費用(サーチャージ、CTH、YAS、DO費など)を加えると、倍額くらいになると考えた方がいいです。関連記事:海上運賃の内訳って何がある?

東京、大阪、名古屋から世界の主要な港までの海上運賃例

最後に東京、大阪、名古屋港から世界の主要港までの海上運賃を試算してみました。参考程度にご覧ください。

40フィートコンテナの海上運賃の目安

40フィート バンコク(タイ) 上海(中国) ジャカルタ(インドネシア) LA(米国) NY(米国)
東京 520ドル 250ドル 500ドル 1400ドル 2200ドル
大阪 450ドル 250ドル 440ドル 1300ドル 2000ドル
名古屋 480ドル 250ドル 460ドル 1300ドル 2000どるとうK

20フィートコンテナの海上運賃例

20フィート バンコク(タイ)
東京 350ドル
大阪 304ドル
名古屋 320ドル

まとめ

料金体系が明かされていない海上運賃は「WFR」から検索するようにしましょう。ここで得られた情報をもとにして「相場観」を持っておけば、日本の業者からくる見積もりが「明らかに高いのか」を判断することができるようになります。貨物の価格に大きな影響力がある海上運賃は、できるだけシビアに考える必要があります。その大きな助けになってくれるのが「WFR」です。ぜひ、様々な検索をしてみてください。

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