フィリピンとの輸出入（石鹸）を弊社で検討しております。

種別

積み地

揚げ地

品目

輸送モード

法人	イギリス	東京	生活雑貨	相談希望
法人	ホーチミン	仙台	もみ殻ペレット　フレコン	海上輸送
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貿易の「一問一答コーナー」、今回はフィリピンの輸出入を検討する企業様からの問い合わせです。

■質問内容　フィリピンとの輸出入を弊社で検討しております。
現時点では極小規模でフィリピン産の石鹸（●●●)を取り扱ったことがある程度です。
フィリピンに信頼できるコネクションができたことから、今後、事業の一つとして育てていきたいと考えてはいるのですが、弊社もフィリピンの相手方も輸出入のノウハウがない状況です。
貴社に石鹸等の輸送を依頼した場合、望ましい最低量と、その際の輸送コストの内訳等を教えていただけないでしょうか？
採算が取れるようであれば計画を進めていく予定です。
お忙しい中、大変申し訳ありませんが、回答いただけると幸いです。質問者様：合同会社M様

■ご回答 まず、輸送の検討の前に石鹸に関する法的規制を調べることをお勧めします。輸送ができる！と輸入ができる！は違います。

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フィリピンからの石鹸の輸入について
1. 商売目的で石鹸を輸入するときの規制

フィリピンからの石鹸の輸入について

今回のご質問の要点は、次の通りです。

望ましい最低数量
輸送コストの内訳を知りたい

おそらく、石鹸を輸入できる前提で計画されていると推察しています。ただ、大変申し上げにくいですが、この計画は少し無謀です。そもそも石鹸の商業的輸入自体が非常に難しいです。

商売目的で石鹸を輸入するときの規制

海外から石鹸、ボディーソープ等を輸入する場合は、薬機法が関係します。簡単に言うと、輸入時に「化粧品製造販売業の許可」が必要です。そして、この許可の取得には、非常に厳しい基準がある為、今日、明日、創業した法人では、ほぼ取得ができないと考えていいでしょう。

この問題への解決策は３つ

もし、化粧品製造販売業の許可を持たず、海外化粧品の輸入販売を希望する場合は、3つの内、いずれかの方法で可能です。

化粧品製造販売業の許可を持つ代行業者経由で輸入（国内転売）
海外から、最終需要者に直送される形での海外販売モデル
雑貨として輸入する（非推奨）

１番の方法で輸入する場合は、日本の売り先は、個人消費者の他、業販等も可能です。一方、二番の方法では、販売先は、日本国内の個人使用目的で購入する一般消費者のみです。

３番の方法は「雑貨」として輸入することです。実は、石鹸は、体を洗う以外にも香りを楽しんだり、観賞用として楽しんだりする目的があります。もし、検討されている石鹸が人の肌に使わないなら「雑貨」としての輸入を検討してみましょう！

ただし、石鹸のパッケージ等が人体に使用することを前提する表記又は態様になっている場合は、雑貨として認められないです。当然、虚偽申告をして雑貨として輸入後、国内販売時に人体に使用する物として販売することは違法です。

ご質問への回答（送料部分）

送料への回答は、現時点では難しいです。あまりにも情報がふわっとしすぎています。送料や採算性の前に、まずは「輸入可否」、ビジネスモデルの再検討を強くお勧めします。現状ですと、自動車免許をお持ちでないのに、自動車の購入を検討しているような状況に似ています。

石鹸の輸入販売は、非常に強い規制があります。

参考情報：アマゾンの相乗り出品について

アマゾン等で海外のブランド石鹸を販売しているページがあるとします。アマゾン販売している方で、このページに「相乗り出品」する方も注意が必要です。販売予定の商品をどのように入手しているのかが重要です。相乗り出品者とは、赤矢印の部分に示される販売者のことです。

輸入者と輸入目的が合法違法の分かれ道！

例えば、海外から個人使用目的で石鹸を輸入し、これをアマゾン倉庫に入れて出品している場合は、違法です。そもそも個人使用目的で輸入している物を販売することはできないです。

もし、アマゾンで相乗り出品を希望する場合は、化粧品製造販売業の許可を持つ方の名義で輸入した物（既定のラベルを貼りつたモノ）を国内取引として入手し、これをアマゾン倉庫に入れておこないます。ようは、税関申告上、誰の名義で輸入された物なのか？（化粧品製造販売業の許可もつ者の名義しか不可）が重要なのです。それにより、違法性や製造物責任法における責任の所在が変わります。

何も考えずに相乗り出品していると、思わぬ責任問題になりかねないです。

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