輸出入の税関申告を代行する通関業者は、日々、様々な顧客とやり取りをする。そんな中、時々、”痛い客(荷主)”に出くわすという。さて、どんな荷主なのでしょうか。
今回は、通関業者目線での”痛い客”をご紹介していきます。この記事をご覧になり、はっとさせられた方は、要注意です。
通関業者が感じる痛い客と優良顧客
通関業者は、税関への輸出入申告の代行及び他法令申請等の代行をしています。輸入代行などの無資格業者とは違い、税関長の許可を得ている事業者です。
例えば、輸入であれば、輸入申告の代行。輸出であれば、輸出申告の代行、食品申請や植物防疫等の代行をお願いできます。
通関業者が感じる”痛い客”の口癖
通関業者が感じる痛い客(荷主)は、次の物言いをする方です。
- 「前にもやっている」
- 「他(他社)では訊かれなかった」
- 「なんとかしてよ。」
新任担当者などが一から丁寧に説明しているのに、少し慣れると、上記のような傲慢な態度をとる荷主さんがいるようです。無論、このような方は、すぐにランク外に脱落させるそうです。
例えば、他社では~といわれると「だったら、その他社にいって!」「別にそこまでいらないですから」と感じるそうです。
また「何とかしてよ」というのもよく言われるそうです。この”何とかしてよ”は、様々な意味を込めて使われます。
例えば、トラックの手配が間に合わない場合、輸入審査の時間が遅いと嘆く場合、輸入法令を逸脱する申告を強いる場合などです。検討の結果、何ともできないからそう伝えているのであって、それでも強引に自分の要求を通そうとします。こういう荷主さんは、100%嫌われます。
こういう口癖はございませんか? とにかく、嫌われるので気を付けましょう!
通関業者の優良顧客
逆に通関業者の優良顧客の特徴は次の通りです。
- 自由化前の手数料を支払うお客さん
- 継続して案件を頂ける客先
- 荷主の担当が協力的な客先
できるだけ決まった品目であり、定期的にご依頼、かつ、旧料金体系で頂けるお客さんが”優良顧客”です。
例えば、新規の荷主さんで最初から値下げ交渉をする方がいらっしゃいます。しかも何も実績がない状況です。そういう方は、最初からお断りする可能性が高いです。
もし、最初から価格交渉をするなら、少なくても月間で数十件の取引が見込まれることが前提条件です。(現在、他社である一定の実績がある前提)
結局、人と人の取引!
これまで様々なことをお伝えしてきましが結局は、お互いに気持ちよく仕事ができれば、優良顧客です。数なども問題ではないです。自分主義であること。自分の要求ばかり突きつける荷主さんは、必ず嫌われます。これは、どの業界でも同じです。
通関業者にも色々な規模がありますが、気持ちよく仕事ができる荷主さんが長期的な取引ができる優良顧客です。
もし、今回の記事を通して感じる物があれば、今後の通関業者さんへの態度を改めてみてはいかがでしょうか?
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