海外通販するときに悩むのが「住所の入力」です。日本の住所は、大きい単位(都道府県)から少しずつ小さな単位(市や町など)になっていきます。一方、海外では、小さな単位から大きな単位(エリア)になっていきます。日本とは逆であるため、混乱する方も多いはずです。また、これら以外にも「state」や「street address」など、聞きなれない単語も耳にします。そこで、この記事では、海外通販で入力する「住所の書き方」など、海外通販における住所の知識をお伝えしていきます。
海外通販で利用する住所
海外通販で物を購入するときは、日本の住所を「外国式」に記入します。この外国式住所に変換するときのポイントは「海外住所は、日本の配達員が理解できること」です。あれ?と思われましたか? 実は、この部分はよく勘違いしやすいのですが、海外のショップにとって必要な住所は「国名」までです。
次の画像をご覧ください。こちらは、日本から発送される国際郵便の料金表です。赤枠の部分で分かる通り、表示されているのは「国名」だけですね。要は、海外発送するときに必要な情報は「国名」までです。国から先の部分は、輸出先の国で配送を担当する業者が理解できるようにします。
自分の住所を無理に英語化するのはやめよう!
海外住所を英語化するときに覚えておくことは、日本の地名を無理に英語化する必要なないことです。
例えば、○○県○○市○○町木谷 という住所であれば、この木谷を無理やり「Tree valley」と表現する必要もなく「KITANI」と、日本語の読み通りにローマ字に変換すれば良いです。これであれば、あなた自身も「変な英語化」をする手間が省けますし、海外から届く荷物を配達する人たちにも理解しやすいですね!
海外式住所の書き方と順番
海外通販をするときは、自分宛ての住所(日本の住所)をどのような順番で入力すればいいのでしょうか? 実は、後ほど、説明する住所変換ツールを使えば、このような順番を覚えなくてもいいのですが、ここでは参考程度にご紹介します。
海外式住所の書き方は、小さな単位から、大きな単位を記入してきます。つまり、日本の住所で説明をすれば、まずは番地またはアパート名や部屋番号がきます。その後、町名→区または市名→都道府県名と大きな単位を記していきます。
例えば、ふなで県ふなで市ふなでアパート a-598号であれば、次のように表記します。海外ショップへ住所を入力するときは、小さな単位から大きな単位に記入
2-56 Hunadecho,
Hunade-shi, Hunade-ken ×××-××××
Japan
記入項目の意味/apt suiteとは?
海外通販でご自身の情報を入力する画面には、日本では見慣れない言葉が並んでいます。いきなりSreet addressやZip codeと言われても何のことだかさっぱりわからないですね。そこで、海外ショップのサイトに個人情報を入力するときに表示されている項目をまとめてみました。
左側に表示されている項目が海外ショップで表示されている項目名です。右側には、各項目の意味です。
項目名 | 意味 |
First name | 名前 |
Last name | 苗字 |
Street address (shipping) | ○○市以降の住所 |
Apt / Suite / Unit | 部屋番号 |
CITY (TOWN) | 市や町の名前 |
POSTAL CODE、Zip、CAP | 郵便番号 |
State or Province region | 都道府県名 |
Country | 国名 |
ニックネーム | 二回目以降の注文時に使用(オプション) |
suburb | アメリカ国内の配送のこと(オプション) |
住所情報の入力例
実際に海外ショップに個人情報を入力するとして、どのように入力をするのか確認してみます。
参考例:〒060-0001 北海道札幌市中央区北1条西2丁目55 ふなで荘202 氏名:船出 太郎
上記の住所を海外式の住所に変換した物が以下です。何となくイメージは、つかめましたか? このように具体的な地名をあてはめると、理解しやすいですね。
Hunade-sou202, 2-55, Kita1-jonishi, Chuo-ku, Sapporo, Hokkaido
実際、海外ショップの入力画面には、以下の項目名以外で表示されいる可能性もあります。
例えば、郵便番号を表す単語は「postal code」のほかに「zip」や「cap」と表示されいることもあります。表示内容は全く違いますがいずれも「郵便番号」を示します。その他、apt、suite、unitなどは部屋番号です。要は、同じことを伝えているけれど、運営されているショッピングサイトによって表記方法が微妙に違います。
項目名 | 意味 |
First name | TAROU |
Last name | HUNADE |
Street address (shipping) | 2-55 Kita1-jonishi Chuo-ku |
Apt / Suite / Unit | #202 hunade-sou |
CITY (TOWN) | Sapporo-shi |
POSTAL CODE、Zip、CAP | 060-0001 |
State or Province region | Hokkaido |
Country | Japan |
簡単!日本語の住所を英語の住所に変換してくれるツール
日本の住所を英語に変換するときは、日本とは逆の順番で記載していきます。ただし、このことを頭では理解していても、それを実際の住所に変換するとなると悩むことも多いです。そんなときは、日本語住所を英語に変換しくれるツールを活用します。
インターネット上で郵便番号や番地、そしてビル名などを入力するだけで、日本式住所から海外式住所へと変換してくれます。会員登録や利用料金等も一切不要なため、海外通販で商品などを購入するときの住所入力に役立ちます。
以降の説明で、この変換ツールの使い方をご紹介していきます。とはいえ、かなり簡単に作られているため、特に説明文を見なくても利用できるはずです。変換ツールは「JuDress」さんです。そのほか、同様の変換ツールがいくつか存在していますが、シンプルな画面構成に共感できるため、こちらをご紹介していきます。
JuDressの使い方
以下の図は、JuDressさんの操作画面です。以下の1~3の部分を入力するだけで、日本語の住所から英語式へと変換してくれます。
- 郵便番号を入力します。左にある枠には、郵便番号前半の3桁。右側の枠には、後半の4桁を入力します。
- 住所の番地やビル名、マンション名などを入力します。「番地→ビル名」などの順番で入力しましょう。
- 変換する住所のスタイルを選べます。遊びで使う以外は「実用的に変換」を選びます。
以下のように郵便番号を入力してから住所検索を押します。
すると、都道府県と住所の欄に自動的に郵便番号に該当する住所が表示されます。その下にある空欄に「番地やマンション名」などを入力します。
その後「実用的に変換」を選んで変換を開始します。
すると一秒余りで以下のように変換された住所が表示されます。後は、これをコピーなどして、海外通販ショップのお届け先欄に貼り付けるだけで完了します。
ちなみに変換スタイルを「stylish」にすると、以下のような表記に変換されます。完全に遊びですね。
いかがだったでしょうか。以上が日本語の住所を英語住所に変換できるツールの説明です。
よくある疑問
海外住所に関するよくある疑問をご紹介します。
Q.住所を間違えてしまった!どうすればいい?
海外通販でのトラブルとして「住所を書き間違えること」があります。この原因は人それぞれですが、一にも二にも単なるケアレスミスです。そのため、まずは住所情報を送信するときは、必ず最終チェックをしてから送ります。もし、それでも住所を間違えてしまったときは、直ちにショップに連絡をして修正をお願いします。
A.直ちにショップに連絡をして修正をお願いしましょう!
住所情報を送信した後に間違いに気づいたときは、注文番号と一緒に、そのサイトにあるカスタマーサポートに変更連絡をします。このとき、商品が発送前の段階であれば、比較的、対応してくれるところが多いです。一方、すでに商品が発送されているときは、発送元のショップから届け先の住所変更をすることなどは難しいです。したがって「成るようにしかならない」です。
と言いますのは、郵便の大原則として「宛先人の名前や住所の記載がおかしいときは、返送する」ことになっています。仮にあなたが入力した届け出先の住所に何らかの不備があるときは、日本での配送ができないとのことで、荷物の差出人に返送される可能性があります。ただし、このルールは、あくまで「大原則」であるため、軽微な間違いであれば、配達員の判断で、そのまま配送されることもあります。
Q.携帯電話番号はどのように入力すれば良い?
日本の国コードは、+81です。もし、あなたが090 1234 5678という番号を使っているときは「+81 90 1234 5678」と入力します。先頭の0を省いて記入します。
Q.海外通販時のクレジットカードの住所は日本語で良いの?
海外通販時に商品購入画面に進んでいくと、次の2つの住所を目にすることがあります。Billing AddressとShipping Addressです。Billing Addressとは、請求先の住所のことです。ここで入力する住所は、漢字でもひらがなでもいいいです。一方、Shipping Addressは、配送時に使用する住所であるため、ローマ字での記入が必須です。
以上が海外通販で使う住所の基本的な知識です。ここまでの内容を参考にすれば、住所入力にさほど手間取ることは少ないはずです。ただ、実際、日本語の住所を英語にしようとすると、思うように変換するが難しいのも事実です。そこでお勧めなのが「日本の住所を外国式の住所に変換しくれるツール」です。
まとめ
海外通販で入力する住所は、日本の配達員さんが理解しやすいように表記します。一見すると、海外ショップに入力する個人情報は、海外ショップのためにあるように感じてしまいます。しかし、これは単なる誤解です。実際のところ、海外ショップの立場から考えると、あなたの住所の中で重要な部分は「日本」だけです。それよりも小さな単位の住所は、海外ショップにとってさほど重要でありません。
むしろ、海外ショップに入力する住所は、その輸入品を国内配送するときによく使われる情報です。この事実を考えると、日本語の住所を英語に変換するときは、変な英語化をする必要もなく、日本の読み方をそのままローマ字化した方が良いことがわかります。「木谷」という文字を表現するときに「Tree(木) valley(谷)」などと表現する必要はありません。
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