個人輸入をするのに通関士の資格は必要なの?

通関士 輸入ビジネス
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海外と貿易(輸出・輸入)をするときは「通関士」と呼ばれる人たちが大きな役割を果たします。日本へ貨物を輸入したり、輸出したりする人は、税関に対して「申告」をする必要があります。しかし、輸入申告、輸出申告ともに、専門的な知識が必要なため、通関士と呼ばれる人たちにお願いすることが多いです。

通関士とは、通関業の許可を受けた会社で従事する人たちの総称をいいます。この人たちへ通関の依頼をすれれば、通関に必要な資料を用意するだけで、あとは丸投げすることができます。そこで、この記事では、個人輸入するときであっても、この通関士の資格が必要であるのか?について説明をしていきます。

通関士

通関士の資格と個人輸入の関係

結論から申し上げると、ご自身の貨物を輸入申告したり、輸出申告したりする分については、通関士等の免許は不要です。誰でも自由にできます。では、通関士とは、どのような人たちのことをいうのでしょうか?

通関士とは?

通関士は、通関業者(輸出入時の税関への申告を代行する会社)に所属して、税関への輸出入書類を作成する人たちです。通関士は国家資格であり、毎年一回行われています。合格率はおよそ10%前後。難易度でいえば、普通よりやや上の資格と言えます。しかしながら、同じ「士」がつく弁護士や税理士とは違い、独立してビジネスを立ち上げることはできません。

通関業とは、他人の貿易書類を代理で申告する業務を指します。また、通関業はどのような会社でも行えるわけではなく、ある一定の要件をクリアする必要があります。この条件をクリアした会社は「通関業の許可」を受けられます。許可を受けることからもわかる通り、民間企業ではありますが、厳しい規制の下で運営されています。また、通関手数料が11800円と法律的で決められている理由も許可制であるためです。

では、この通関業者と通関士はどのような関係があるのでしょうか?

通関士の資格には、特別に大きな力があるわけではありません。通関業の許可を受けた業者に「所属」することによって活躍できる資格です。その他の士業のように、独立して通関業を行うことはできません。あくまで許可を受けている会社に所属することが前提になります。ただし、このような制限があるもの通関士の役割は、今日の貿易を支える大切な力となっています。

通関士はどんな仕事をするのか?

通関士がカバーする仕事内容はとても広いです。一言でいうと輸出入申告に付随する業務はすべてです。基本的には事務所での作業となりますが、税関検査などで港や税関に出向くことも多いです。

例えば、デスクワークでは、以下のような仕事をしています。

顧客から輸入書類が流れてきます。書類の中にある情報を基にして、どの商品にどんな関税率が適用されるのか? という「関税の分類」をします。その後、商品に対する関税額を計算して最終的な書類を仕上げます。関税の分類はとても細かい作業が必要であり、分類を誤ることは許されません。なぜなら、それによって顧客の負担するべき関税や消費税が変わるためです。

この書類作成が完了した後、ナックス(税関とオンラインでつながっているネットワーク名)に入力をして取りあえずのデスクワークは終了です。

一方、現場での作業は以下のような仕事を行っています。税関へ輸入書類を届けたり、税関検査の立ち合いなどをしています。ともに直に税関と接する機会となり、通関士としての腕の見せ所といえます。特に税関検査のときは、税関から貨物についての質問を受けます。その質問に対して荷主の代わりに立ち会って対処します。

例えば、検査をする税関職員から「この貨物の用途を知りたい」や「この貨物は、こちらの関税率に分類するように」などの質問や指摘があります。これらに対して税関が納得する回答をするのが通関士の役割です。通関士の仕事は、その他にもたくさんあります。しかし、大きい枠組みで考えると「輸入書類の作成」と「税関の立ちあい」が主な仕事になります。

通関士の資格がないと個人輸入ができないのか?

個人輸入を行う上で通関士の資格は「不要」です。そもそも通関士の免許は「お金をもらって、他人の貨物の書類を申告するとき」に必要になるだけです。したがって、自社で使う商品や資材を輸入するとき(自社の貨物の書類)などは、特に通関士等の免許を持っていない人であっても輸入申告ができます。

個人の人が個人輸入をするときも同様に通関士の資格は不要です。そのため、輸入ビジネスをする=通関士の資格が必要であるとは決して考えるべきではありません。

まとめ

個人輸入に通関士の資格は不要です。通関士の資格をとるために勉強して貿易の知識を増やす目的であれば有意義です。しかし、資格だけを狙っているのであれば、取得をしても意味がないため、取得されない方が良いです。あなたの目的は輸入や輸出によって利益を上げることです。この目的の中で通関士の資格取得は、それほど優先度が高いものではありません。

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