物販を始める場合、その販売方法に迷います。すぐに思いつくのは、アマゾンやメルカリです。2つとも似た物と考えがちです。しかし、私は、この2つには明確な差があると思います。この差を考えると、最初は、メルカリからスタートされた方が良いとの結論にいたります。
この記事では、メルカリとアマゾン販売の違い、アマゾン販売の構造的な問題点についてご紹介したいと思います。
メルカリでスタートするのがお勧めな理由
Amazonとメルカリ販売を比較した場合、様々な違いがあります。月額基本使用料の有無、手数料率など、これらの”小さな違い”を考えるだけでもメルカリの方が始めやすいです。しかし、私は、もう少しアマゾンの構造的な部分に問題を感じています。
アマゾン販売 | 比較点 | メルカリ |
約5000円/月+FBA等の手数料等 | 月額基本料金や手数料 | 基本料はゼロ。販売時に10% |
FBAを使うと楽! | 発送の手間 | 自己発送、誰かに依頼等 |
大量にある | 分析ツールの有無 | なし |
非常に起きやすい | 競争環境(価格) | けっこうアバウトな部分がある |
ある | 独特な商標権に関する考え方 | 少ない。 |
Amazon販売での特徴
Amazon販売は、FBAを使った自動的な販売ができる点に魅力があると思います。正直、売れる商品の見極めができれば、簡単に売り上げが上がります。セラーセントラル(アマゾン販売の管理画面)から全ての操作、売り上げ等の確認ができるのも魅力です。
一方、販売方法や商標権に関する独特なルール、全体の仕組みを理解しがたかったり、価格競争に巻き込またりすることが多いです。
例えば、中国で販売している商品Aがあるとしましょう。この商品Aは、すでにAmazon日本でも販売されています。商品の仕様等は完全に同じなのに、第三者が商標を登録していることが多いです。つまり、あたかも自社の製品であるかのように登録をしているのです。
Amazonは、この商標権に対するルールが非常に独特です。
初心者が混乱しやすいアマゾン販売
- 中国で販売されている商品A
- アマゾン販売人BBさんは、商品Aを仕入れてブランドXとしてアマゾンに出品
- アマゾン販売人CCさんは、商品Aを仕入れてブランドWとしてアマゾンに出品
- アマゾン販売人DDさんは、商品Aを仕入れてブランドABCとしてアマゾンに出品
例えば、上記の例、中国から商品Aを仕入れて、ブランドABCの商品ページに相乗りを考えるとしましょう!商品の仕様は完全に同じです。
しかし、この場合でもアマゾン販売人DDにより、商標権を侵害しているとして、アマゾンにクレームを出されることがあります。初心者にとっては、この商標権の有無の見極めが難しいと思います。
他、アマゾンが初心者向きでないと考える理由は、次の通りです。特に一番上のKeepaと呼ばれる分析ツールの存在がアマゾン内の価格競争をより一層厳しくしていると考えます。
Keepaとは、アマゾン内の商品売上データを隅々まで調査ができるソフトです。
- 何がいくらで?
- 月にいくらくらい売れているのか?
- 今の在庫数はどれだけある?(他の販売者も丸見え)
- 価格の上下の変動率は?
- 急速に在庫数が減っている商品は?
などの情報が誰でも見れてしまいます。これが非常に価格競争を促しています。基本的にアマゾンで販売している時点で、全ての販売者に対して、商品の販売状況を見られると考えた方が良いです。
例:自社がオリジナルで開発した商品等の販売状況もキーパーで確認されてしまいます。
- Keepaによる分析で筒抜け
- 価格競争が起きやすい。
- 色々と仕組みやルールが複雑
- 意外に身元確認が厳しい。
- 中国人セラーの大量参入
- カタログページを育てるのに時間がかかる。
他、アマゾンは集客力がある前提で考えたとしても、カタログページを育てるのに、それなりの時間や費用がかかることも留意するべき点です。(相乗り出品の場合は、この費用や時間を省ける)
極めつけは、アマゾン本体による構造的な問題
実は、アマゾン販売には、これまでご紹介した諸問題よりも構造的な問題があります。それは、アマゾン本体による販売です。実は、アマゾンは、販売プラットフォームの提供だけではなく、アマゾン自身も商品を販売しています。
→ Amazon本体が商品を販売している
=これがどれほど不利な環境であるかがわかると思います。アマゾンは、全ての商品の販売データを持っています。その上で、アマゾン本体が商品の販売をしているのです。
これは、すごい事だと思いませんか?(嘆き的な皮肉)
ということで、おそらく、これは、色々と問題になっているのでは?と予想し、海外のサイトを検索してみると… あ!やっぱり!ですね! 私が感じた通りでした。
The European Union has filed antitrust charges against Amazon, accusing the company of using its access to data from third-party sellers on its platform to gain an unfair advantage for its own retail business. This practice allegedly allows Amazon to identify and replicate popular products, thereby competing directly with the original sellers using nonpublic business data. The EU’s investigation focused particularly on Amazon’s activities in Germany and France.
最初はメルカリの方が良いと思う。
私は、決してアマゾン販売が悪いとは言っていないです。非常に使いやすいシステムだと思います。私がお伝えしたいのは、物販の最初の一歩目としては、アマゾンよりもメルカリの方が良いんじゃない?ということですね!とにかく、複雑です。そして独自ルールが多いのがアマゾン販売です。
他方、メルカリは、あまり複雑なルールはないです。初心者でも簡単に販売ができます。様々な配送手段も用意されていますし、何よりも月額固定の料金等がかからないのが良いですね。但し、数が増えると、販売手数料の10%が非常に重たいと感じるでしょう。
メルカリの手数料が重く感じ始めたら、十分にタネ銭ができた証拠です。そのお金を使い、アマゾン販売、実店舗販売等に展開されるのが良いと思います。
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