輸出の補助金・融資を受ける
結論・輸出の補助金・取りこぼしを防ぐコツ
様々な補助金がある為、能動的に情報を取りにいくこと。時間がない場合は、補助金の専門サイトや専門家に助言を求める方法もあります。
輸出事業で必要な資金?何がいる?
新しく輸出を始める場合は、次の費用がかかります。あなたは、これらの費用を自己資金又は、融資又は補助金等で確保する必要があります。
- 会社立ち上げの為の諸費用(例:法人なら法人設立費用)
- 一定期間の運転代金(売り上げゼロでも維持する為の費用)
- 商品調査・情報調査の為の諸経費
- 輸出商品の購入代金(仕入れ代金)
- 販売先を確保するための費用
- 輸出関連費(通関、国際配送代等)
輸出資金の持ち出しから回収までの期間
輸出資金の回収期間は、商品の仕入れ時点から回収が完了するまでです。
ご存じの通り、この間には、輸出交渉、出荷準備、輸出通関、国際輸送の完了等、様々なプロセスが存在する為、一般的には、国内販売よりも資金を回収までの期間が長くなりがちです。したがって、輸出資金は、回収期間までが長くなることを見越して用意した方が良いです。
輸出起業資金を確保する2つの方法
では、輸出起業資金は、どのように確保すれば良いのでしょうか? 主な方法は、次の2つです。
- 融資
- 補助金・助成金
1.融資
融資には、創業時の資金を後押しする「新創業融資」の他、都道府県県、市区町村等が輸出拡大を図る側面から、既存企業対して融資する仕組みがあります。気を付けたい点は、創業支援金は、字のごとく「創業時」でしか受けられないです。これから新しく起業する場合は、十分に注意しましょう!
- 日本政策金融公庫・新創業融資制度
- 倒産防止共済の貸付制度
- 神奈川・輸出入促進融資
- 横浜・貿易振興金融
- 東京都中小企業制度融資
- 名古屋・パワーアップ資金【貿易振興・海外展開】
2.補助金・助成金
厳密にいうと、補助金と助成金は、違います。ここでは、本題からずれる為、これらの違いは無視します。ある条件を満たせば、国や県などから費用の一部が補助される仕組みだと考えればいいと思います。
補助金には、様々な物があり、大別すると以下の通りです。
- 経済産業省・農林水産省
- 日本貿易振興機構(JETRO)
- 中小企業基盤整備機構(中小機構)
- 都道府県
- 市区町村
輸出(海外販路開拓)は、日本政府の重要政策でもあるため、様々な機関が独自の補助金を出しています。様々な機関が様々な名目の補助金を設定している為、全てを網羅することは難しいです。最低限、上記、5つの機関から、自社に適用できるものがないかを検討しましょう!
例えば….
沖縄県を活用して輸出するなら….
沖縄県が航空輸送代金を負担する仕組みがあります。
日本酒を輸出するなら….
国税庁の「日本酒を輸出する為の支援事業」を利用できます。
貴社が新潟県の企業なら….
食品新市場開拓支援事業や輸出コンテナ支援事業を利用できます。
会社の所在地、商品の生産場所、取り扱う品目等によっても様々な補助金がある為、必ず補助金の有無を確認した方が良いです。確認方法は「自治体名 補助金 輸出」等のキーワードで探します。
例えば、あなたが秋田県秋田市に所属する酒類会社なら….
- 秋田県 補助金 輸出
- 秋田市 補助金 輸出
- 酒 補助金 輸出
等のキーワードを使って探しましょう!
主な補助金一覧
主な団体 | 支援例 |
経済産業省&ジェトロ |
|
農林水産省 |
|
都道府県 | その県や市で生産された産品を輸出するとき又は、県のコンテナターミナルを使い輸出するときに補助金をだしています。 |
まとめ
輸出には、様々な補助金があります。しかしながら、様々な所がバラバラの所で情報を発信する為、補助金の受け取り忘れが発生する可能性があります。補助金に関する情報は、能動的に受け取りにいかないと逃す可能性が高いです。必ず「自社商品 輸出 補助金」「自社所在地 輸出 補助金」等のキーワードを使い、補助金の有無を検索しましょう!
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