海外バイヤー向けに自社商品の情報を届けたい!この場合、海外バイヤー向けのサイトをお勧めします。サイトを上手に導入することで、貴社の商品の魅力が伝わりやすくなります。
しかし、いざ、海外向けのサイトを設置となると、専門家を頼らざる負えなくなります。当然、費用も高額です。補完的に商品アピールをしたいだけなのに、数十万、数百万円の費用をかけるのは避けたい所です。
そこで、この記事では、海外向けサイトの用意(ウェブサイトに掲載するべき情報)をご紹介していきます。この方法であれば、小さな費用(自社で完結すれば無料)で立ち上げられます。
海外向け資料の作成ポイント
海外のバイヤー向けサイトは、目的によって、役割や存在意義が変わります。主な物は、次の2つです。
- SEO等の施策を駆使してウェブ集客を目指すもの
- 名刺等の情報を補完する目的のもの
海外向けのサイトで大きな費用をかける物は、1番です。こちらは、まだ海外売り上げがたっていない状況は厳しいです。中小企業にとって現実的な方法ではないでしょう。
一方、2番は、名刺に記載されている情報を補完する目的。つまり、ウェブからの集客を目指すのではなく、別の手段で築いたコネクションに対して情報を補足する目的で使います。
例えば、海外展示会で出会った海外のバイヤーに対して、より詳細なウェブカタログとして、サイトを紹介するなどです。検索からの集客を目指さない点で大きな違いがあります。
海外向けのサイトにも戦略や使いわけ方法があります!
これだけは覚えておきたい3つのこと
数百の海外サイトを閲覧した経験からすると、商品の紹介を目的とする海外サイトには、以下3つの点が共通点があります。
- 商品の訴求ポイントがクリア!
- 商品を利用するシーンをイメージできる
- 簡潔、大きな画像等を使いダイナミックに表現すること
1.商品の訴求ポイントがクリア!
貴社の商品の強み、主力とする商品を3つほどに絞ります。そして、サイト上では、特徴を大きな画像と共に簡潔に示します。
例えば、ネット通販サイトのように、あれもこれもとカテゴリごとに商品を掲載しない方が良いです。多くのサイトは、数点の商品のみを前面に出し、それ以外を商品一覧にまとめています。そして、選んだ数点の商品画像等を通して、会社のビジョン、強み、魅力等をアピールしていることが多いです。
商品の一覧は「商品一覧ページ」として、別ページに整えています。
2.商品を利用するシーンをイメージできる
商品の特徴や魅力の他、画像からは、利用シーンをイメージできる場合が多いです。
例えば、日本茶なら茶摘みシーンや和菓子と一緒に写る、又は和室の中にポツンと置かれているなどです。訴求ポイントを意識した上で、実際に使っているシーンをイメージできるようにすると良いです。
よくマーケティングでは、少し先の未来をイメージできるようにすることが重要だと言われますが、まさにこの原則を写真に導入しているようです。
3.簡潔、大きな画像等を使い、ダイナミックに表現すること
シンプルで見やすい。無駄な文章もなく、大きな画像を中心としてダイナミックに表現します。
例えば、日本の大手通販サイトの●●●場のようなごちゃごちゃ感は一切ないです。あらかじめ商品を数点のみに絞り、それだけを伝える構成にしてるサイトが多いです。
海外バイヤー向けのウェブサイト 構成例
それでは、ここら先は、より具体的な説明をしていきます。まずは、サイトの全体構成をご覧下さい。番号に相当する部分を下で説明しています。
*1~3の部分は、スクロール(下に画面を移動)してもメニューが固定されているサイトが多いです。
- ブランドロゴ
- 上部メニュー
- SNSアイコン
- 商品1の画像
- 商品1の特徴
- 商品一覧の画像スライドショー
- 連絡先
- お問い合わせフォーム
- フッター(著作権)等
- フッターメニュー
1.ブランドロゴ
サイトの左上部にはブランドロゴを置きます。
2.上部メニュー
上部メニューは、以下の5つが設置されていることが多いです。
- Products
- News
- About us
- Contact
- Ask for a quotation
以下の項目を入れているサイトもあります。
- Responsibility
- COMPETITIVE SKILLS
- CERTIFICATIONS
- HISTORY
- Sustainability
メニューはマウスオーバー展開式が多い。
メニューは、マウスを上に置くと自動展開する形が多いです。
3.SNSアイコン
上部右端には、SNSアイコンです。インスタグラム、ツイッター、YouTubeを設置しています。
4.商品1の画像
商品の特徴、利用シーンをイメージできる大きな画像
5.商品1の特徴
商品1の特徴を簡潔な文章(箇条書き等又は短文)でまとめて、さらに続きが見たい方に対して「More」等で詳細ページにリンクしています。
6.商品一覧の画像スライドショー
自社が所有する商品画像のみをスライドショーで流します。一定間隔で自動的に流れるカルーセルタイプ。
7.連絡先
電話番号、SNSアイコンと商品一覧リンク
8.お問い合わせフォーム
見積依頼や問い合わせを受け付ける為のフォーム
9.フッター(著作権)等
フッターとは、サイトの下部部分の全般を指します。フッター9番には、著作権表記と所有ブランドを掲載しています。
10.フッターメニュー
フッターの10番には、会社情報、問い合わせ窓口、SNS情報を設置しているパターンが多いです。
会社情報 | サポート窓口 | 各種SNS |
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実際の活用例
実際の活用例は、展示会等で使うプレゼン資料の補足、商談後のフォローアップメールの中にサイトURLを登録したQRコードを表示しておきバイヤーを誘導できます。
サイト活用で重要なことは、体系的に情報をまとめて、紙媒体等では伝えずらい部分を表現することです。質感、使用感、利用シーン別の風景を表現するなど、活用例は様々です。
参考1.サイトと各種SNSをリンク又は埋め込みも有効
サイトとは別に、貴社や貴社商品を紹介するYOUTUBEチャンネル等を作り、YOUTUBEからサイトへリンクをしたり、反対にサイト内の記事にYOUTUBE画像を埋め込んだりしています。
例えば、商品の詳細説明ページの所、写真の他、実際に使用しているシーンの動画を貼り付ける。スタッフの紹介ページの所で、スタッフが動画で語り掛けるなども面白いと思います。
参考2.自社技術の高さを別の形で表現できないかを検討すべし
YOUTUBE等は、自社商品だけの宣伝で使わなくても良いです。
例えば、自社が特殊な加工技術を使い、製品を作っている場合は、その技術を使い、別の何かを生み出し、又は挑戦をして、面白い動画を作れないか検討しましょう!
自社の技術を利用して、通常、困難だと思われる物を作り上げる又は挑戦する動画を公開することで、自社の技術力を暗にアピールができます。
- Create a Globalized Website
- E-commerce is entering a new phase in Southeast Asia. Are logistics players prepared?
まとめ
- 海外バイヤー向けサイトには、2つの戦略がある。
- まずはネット集客を目指さず、情報を補完する目的で導入
- サイトの情報や形は、ある程度、パターン化している
- あえて数点商品のみに絞り、尖った情報発信に努めること
- 大きな画像や簡潔な要点説明は、海外バイヤーの関心を引く
- あなたが海外バイヤーの立場と仮定し、サイトに必要な情報を整えましょう!