革製バックを輸入するバイヤーは必見!おススメの仕入れ先国一覧

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海外産の革製ハンドバッグを商業的に輸入する場合は、8%~14%もの関税がかかります。これは、日本に入ってくる貨物の平均的な関税率(5%前後)よりも高い方に分類されます。海外産の革製バッグを輸入している方は、高い関税に悩まされている方も多いのではないでしょうか。

そこで、今回は、高関税率が適用される革製ハンドバッグを「関税面、仕入れ先の国、現状の輸入状況」から総合的に判断をして、どこから仕入れるのがお勧めであるのかをご紹介していきます。

結論から申し上げると、革製ハンドバッグで最も輸入されているのはイタリアであり、一個当たりの平均単価も突出しています。しかし、イタリア以外に目を向けてみると、価格的に大きな魅力がある国がたくさんあることに気づきます。ぜひ、視野を大きく持って、これらの国から仕入れられないかをご検討ください。

革製ハンドバッグの輸入状況

日本へ革製ハンドバッグを輸入する場合は、輸入する価格に応じた「関税」を支払います。

例えば、一つ10万円のバッグを10個輸入するとします。これに送料と保険料金などで10万円かかったとします。このとき、関税を計算するための根拠は以下のようになります。

「10万円のバッグ×10+運送代金+保険代金」×関税率です。今回の場合は、合計で110万円に対して関税がかかります。仮に関税率が10%であれば、11万円の関税を支払います。

一方、関税率が5%であれば「55,000円」の関税を支払えばいいです。関税率がたった数パーセント違うだけでも、支払う関税額に大きな違いが生まれるということです。

この事実を考えると、できるだけ安い仕入れ先を見つけるのと同時に、関税率が低くなるように工夫することが重要です。特に高関税がかかる革製バッグの場合は、工夫次第でライバルと圧倒的な関税率の差をつけられる商材でもあります。

上記の工夫とは「特恵関税制度(とっけいかんぜいせいど)」や「EPA(経済連携協定)」です。

例えば、革製ハンドバッグであれば、基本的には14%の関税がかかります。しかし、特別特恵制度を利用して輸入をすれば、関税は無税です。同じ製品であっても「どこの国で生産された商品なのか」によって、かかる関税率が大きく異なることを覚えておきましょう。

統計データから革製バッグの輸入状況を把握

2016年の輸入データを基にして、革製ハンドバッグの輸入状況を解説していきます。革製ハンドバッグは、どこの国から、どれくらいの相場で輸入されているのでしょうか? 表中の「一個当たりに換算」と「1キロ当たりに換算した価格」とは、日本へ輸入された総額から数量や重量を基準にして割った数値になります。あまり正確とは言えませんが、相場観を知る上では十分なデータです。

例えば、表中の一番上にあるイタリア部分を見ていきましょう。そこには「¥63,896」や「79,099」などがあります。個数は、そのままバッグ一個あたりの平均値であると考えてください。一キロ当たりの価格であれば、バッグの重さ(KG)をそのまま乗じる(かける)ことで求めることができます。(例:1.5キロのカバンであれば、ざっくりと「79099×1.5」が平均的な価格になります。)

一個当たりに換算1キロあたりに換算
イタリア¥63,896¥79,099

一個当たりに換算した価格、一キロあたりに換算した価格、どちらの場合も「商品代金+日本までの送料」が含まれているため、商品自体の価格は、これらよりさらに安いことになります。この大前提を考えた上で表中のデータを読み解くようにしてください。

革製ハンドバッグパターン1(4202.21.110)

革製のハンドバッグには「豪華な装飾をしている物」と、そうでない物に分かれます。「豪華な物」の定義は、実行関税率表に次のように記載されています

1 貴金属、これを貼り若しくはめつきした金属、貴石、半貴石、真珠、さんご、象牙又はべつこうを使用したもののうち、課税価格が1個につき6,000円を超えるもの

引用:税関

「HSコード:4202.21.110」に分類されるハンドバッグの関税率は、次の通りです。ここに分類される貨物は、関税上は特別特恵国(LDC)から選ぶか、メキシコ、マレーシア、チリ、タイ、インドネシアのいずれかから選ぶことをお勧めします。

種別関税率
基本17.5%
WTO14%
特別、メキシコ、マレーシア、チリ、タイ、インドネシア、アセアン、フィリピン、スイス、ベトナム、インド、ペルー無税
オーストラリア2.5%
TPP、日欧EPA、イギリス7.6%
RCEP12.3%~

*2022年4月30日現在

実際の輸入状況は次の通りです。輸入数量が多い順です。3番のベトナム、6番のインドネシアは、関税上のメリットが受けられる協定国です。表を順番に見ていくと、インドネシア産の革製ハンドバッグだけ突出して安いことがわかります。

一個当たりに換算1キロあたりに換算
イタリア¥63,896¥79,099
中華人民共和国¥10,510¥14,197
ベトナム¥10,499¥11,154
ブルガリア¥11,437¥24,357
フランス¥219,374¥272,622
インドネシア¥7,095¥7,681
トルコ¥17,983¥18,613
ルーマニア¥16,652¥27,110
スペイン¥68,958¥103,724
チュニジア¥17,880¥22,173
フィリピン¥9,676¥12,395
ポルトガル¥15,437¥27,093
タイ¥17,696¥20,002
大韓民国¥13,738¥18,500
インド¥15,696¥17,012
ハンガリー¥26,592¥41,155
ミャンマー¥16,917¥13,533
マレーシア¥20,800¥14,857
モルドバ¥48,833¥73,250
ドイツ¥230,000¥460,000

革製のハンドバッグ2(4202.21.210)

HSコード:4202.21.210に分類されるバッグは、いわゆる「何の装飾もない一般的な革製の物」です。2022年4月現在の関税率は以下の通りです。

特徴としては、先ほどのバッグと変わらず、特別特恵やメキシコ、マレーシア製品などが関税無税で輸入できます。

種別関税率
基本10%
WTO8%
特別、メキシコ、マレーシア、チリ、タイ、インドネシア、アセアン、フィリピン、スイス、ベトナム、インド、ペルー無税
オーストラリア1.5%
モンゴル1%
TPP、日欧EPA、イギリス4.4%
RCEP7%~

*2022年4月30日現在

実際の輸入状況は、以下の通りです。相変わらず中国製品が圧倒的ですね。その下をベトナムが続きます。「HSコード:4202.21.210」の製品は、最初に解説した革製バッグよりも低額です。そのため、発展途上国の製品がランキングの上位に並んでいることがわかります。価格だけで判断をすると、インドネシア、バングラデッシュ、ラオスなどがねらい目であることがわかります。

インドネシアは「日インドネシアEPA」を適用すれば関税無税です。ラオス・バングラデッシュは、特別特恵国に指定されているため、何の手続きも無しで輸入ができます。

1個あたりの換算料金1kgあたりの換算料金
中華人民共和国¥5,228¥8,387
ベトナム¥9,879¥13,244
イタリア¥31,590¥40,179
フィリピン¥8,661¥13,787
インドネシア¥3,842¥5,618
フランス¥223,786¥227,078
インド¥6,348¥10,350
バングラデシュ¥3,508¥4,720
タイ¥6,328¥12,821
スペイン¥61,300¥76,236
ミャンマー¥10,052¥19,364
ラオス¥3,814¥6,453
ブルガリア¥14,023¥23,392
ルーマニア¥20,475¥30,302
トルコ¥18,363¥28,361
ポルトガル¥14,241¥27,381
大韓民国¥16,167¥19,807
モロッコ¥11,656¥19,600
チュニジア¥14,363¥24,861
アメリカ合衆国¥11,250¥26,973

ハンドバッグの輸入ビジネスのまとめ

日本に輸入する商品のうち、革製品は高額な関税がかかります。そのため、これらの商品を輸入するビジネスを考える場合、どのようにして関税を安くするのかを考えることが重要です。関税を安くすポイントは、特恵関税やEPA(経済連携協定)にあります。これらの制度をしっかりと理解した上で、輸入時に支払う関税が最小になるに検討しましょう。

また、海外の仕入れ先を見つけるときは、現状の輸入状況を丹念に調べることが大切です。その製品は「どこから来ていて、どれくらいの価格で入っているのか」を把握しておきます。これを行うと、ある程度、国の選定などができるため、仕入れ先の検討をよりスムーズに行えます。

2つのポイント:関税を安くする制度は使えないのか? それは、どこの国からどれくらいの値段で輸入されているのか?

 

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