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東南アジアでは、所得の向上と合わせて自由に使えるお金(可処分所得)が増えています。これは、生活する上で必要とはいえない、趣味・趣向などに充てられるお金が増えていることを示します。つまり、東南アジア全体が「消費市場」としての魅力が増しています。そんな魅力的な東南アジア市場では、所得と合わせてネットの普及による「EC市場」も大きく伸びています。
ECとは、ネットショッピングのことです。アマゾンやebay、アリエクスプレス、楽天、ヤフーストアなど、パソコンやスマホを使い、画面上で商品を購入することです。少し小難ししく説明していますが、要は「ネットで買い物をすること」です。
そこで、この記事では、東南アジア8か国に展開しているECを国別のご紹介していきます。
東南アジア8か国のECサイト(通販事情)
以前、東南アジアを周遊していたときは、東南アジアでECといえば、「フェイスブックのショップ」を指すことが多かったです。日本でいうアマゾン、楽天、ヤフーストアなどで購入するのは一般的ではなく、多くは、フェイスブックページに設置されているショップで購入する人が多かったです。
私の「なぜ、フェイスブックのショップで購入するの?」という問いかけに対しては「東南アジアでは、だましが多い。物を信じられない。だから手に取ってみたい。購入するかどうかはそれから。だからできるだけネット通販は使わない。使うとしても身近なフェイスブックくらいかな?」と答えていました。
- 商品に偽物が多い
- ショップ自体が怪しい
- だから、手に取って見たい
この感覚を持っている人が多い印象でした。その後、数年が経った2018年では、東南アジア各国には、それぞれのローカルECサイトと、ebayなどのグローバルECサイトが激しく争っています。もちろん、ここで申し上げているのは、私が個人的に、ごく一部の人との会話から感じたことであるため、これを持って東南アジア全体の傾向を語るつもりありません。
今でも、ECに拒否反応がある人もいると思いますし、フェイスブックページのショップでしか購入しない方もいるはずです。ですから、この記事でご紹介している内容は、「そんな傾向が一部ではみられるんだな~」程度にとらえていただけると助かります。この前提の上、東南アジア8か国に展開しているECサイトをご紹介していきます。
なぜ、EC市場を知る必要があるのか?
海外で何らかの商品を売ろうとするときは「どのような物に需要があるのか?」を調査することが大切です。調査方法はさまざまです。銀行経由、現地の日本人ネットワーク(県人会)、大使館経由、展示会、地元のスーパー売り場の調査などがあります。それらさまざまな方法と合わせて活用したのが「EC動向」です。
すでに述べた通り、東南アジアは、人口の増加、所得の向上に合わせて、インターネットの利用者が爆発的に普及しています。インターネットの普及によって、これまで商品アクセスができなかった人たちがあらゆる商品を見つけられます。
例えば、近くの販売店に取り扱いがない。このような状況の中で暮らしている人であっても、インターネットを経由して自在に商品を手に入れられます。つまり、ECサイトには、東南アジア各国の需要が「国や地域を問わず」集まります。であれば、このECサイトである程度、リサーチをすることにより「どのような商品が求められているのか?」がわかります。
例えば「日本に関係するキーワード」を使い、リサーチをしてみると、様々な日本商品が出てきます。もちろん、日本といってもJAPANで検索するだけではなく、もう少し「ひねり」を加えると、次々と新しい商品がでてきます。これは、検索者の立場になればわかります。何らかの商品を探すとき、必ずしも国名を入れて検索するのか?ということですね。知っている人であれば「商品名」をダイレクトに入力するかもしれません。
「検索者の立場になりきり商品を探す」
この原則を守り、色々なECサイトで商品の需要を探すことをお勧めします。なお、この記事、または、この記事のリンク先で紹介しているECサイトは、単なる「一例」です。紹介しているサイトしかない。このようなことではないため、あらかじめご注意ください。紹介しているEC以外にもたくさんあります。
それでは、東南アジアのECサイトについてご紹介していきます。
東南アジアの代表的なEC
東南アジア8か国のECサイトの情報を調べた所、東南アジアの複数国に展開しているECサイトは、次の5つです。複数国に展開とは、東南アジア地域以外の世界にも展開している巨大なグローバルサイト(ebay)から、地元も東南アジア・シンガポールでスタートしたECなどがあります。まずは、この5つのサイトを徹底的にリサーチすることをお勧めします。
- ebay
- Lazada
- Qoo10
- Shopee
- ZALORA
- Tokopedia
- Bukalapak
1.ebay
すでにご存じの方も多いかと思います。世界中に展開しているオークションサイトです。日本でオークションといえばヤフオクですが、これが世界版になると、ebayになります。東南アジアの中では、特にブルネイでの利用が多いです。ebayといえば、日本のebay japanからでも世界130か国以上への販売が可能です。
2.Lazada
中国のアリババグループが所有するECサイトです。進出先は、インドネシア、マレーシア、フィリピン、シンガポール、タイ、ベトナムです。
東南アジアでは、クレジットカードの決済が問題になります。日本では、一人一枚以上はクレジットカードを持っていますが、東南アジアは、まだまだ所有している人が少ないです。ご存知の通り、ECといえば、クレジットカードは欠かせません。でも、東南アジアには、クレジットカードを持っている人が少ない。この問題を解決するため「代金引換」に対応しています。
検索例
主な取り扱い商品
・スマホ、タブレット
・パソコン
・家電
・カメラ
・生活雑貨(ソファなど)
・マザー関連品
・健康&美容
・時計など、18種類以上のカテゴリがあります。
3.Qoo10
シンガポール、インドネシア、マレーシア、上海、香港の五か国に展開中!Qoo10は、EC=商品の販売の枠を飛び越えて、もう少し生活にかかわるものも取り扱っています。
例えば、レストラン、カフェ、ヘアカット、カーサービス、花の配達、旅行ツアーの申し込み、ホテルの予約、レッスン、イベントなどの予約まで可能です。また、購入者側ではなく、販売者ツールも充実しています。中でも、昨今、注目を集めているライブeコマースに対応している点がいいです。
・女性ファッション
・美容とダイエット
・メンズ&スポーツ
・デジタル機器
・食べ物
・ホーム用品
・生活サービス関連サービス
4.Shopee
2015年、シンガポールで設立以来、東南アジアと台湾をカバーするまでに成長!2018年現在の進出先は、インドネシア、台湾、ベトナム、タイ、フィリピン、マレーシア、シンガポールです。代表的なカテゴリ:home & living、health & beauty、baby & toys、fashion and fitness equipmentなど
検索例:
5.ZALORA
インドのGlobal Fashion Groupにより、2012年、シンガポールに設立。500以上の国際ブランドと地元ブランドの取り扱う。
・30日間の無料返品期間の設置→靴のサイズが違うなど
・3営業日以内ののスピーディーな配送
・代金引換を含む多様な支払い方法
・それぞれの専門家にチャットなどを使い相談ができる。
■主な進出先
- マレーシア、ブルネイ、台湾
- インドネシア、シンガポール
- 香港、フィリピン、オーストラリア
- ニュージーランド
6.Tokopedia
インドネシアECサイト。日用品から高級品までを扱う。
7.Bukalapak
インドネシアECサイト。電子機器、ファッション、日用品、ビューティー製品などの取り扱いが豊富です。
東南アジア各国別のECサイト例
タイのECサイト
THAITRADE
リンク先: https://www.thaitrade.com/
OfficeMate
リンク先: https://www.officemate.co.th/
Shopee
リンク先: https://shopee.co.th/
LAZADA
リンク先: https://www.lazada.co.th/
Priceza
タイ版価格.comのようなサイトです。
リンク先: https://www.priceza.com/
Thishop
リンク先: https://www.thishop.com/
Orami
リンク先: https://www.orami.co.th/
シンガポールのECサイト
Qoo10
Lazada
ezbuy
2010年に設立されたオンラインショッピングサイトです。
主な特徴
- 中国、アメリカ、台湾、韓国製品の取り扱い。
- 有料会員になることで、商品の配送は、2.99ドルで世界中に配送されます。(特定カテゴリ)
- 代理購入サービスも提供。現地検査、無料の再梱包もあり。
- 代理購入サービスをうまく利用すると、最大60%オフで購入できる可能性
- 中国、アメリカ、または台湾からの転送サービスも提供
ebay
ZALORA
マレーシアのECサイト
Pg Mall
マレーシア初のオンラインショッピングモール。貴金属業界の先駆者である「Public Gold Marketing Sdn Bhd」によって設立されました。
- ファッション
- アクセサリー
- エレクトロニクス
- スマホ
- 健康美容
その他…
マレーシア産の食料品、手工芸品なども購入できます。
リンク先: https://pgmall.my/
Lazada
リンク先: https://www.lazada.com.my/
11street
Celcom Axiata BhdとSK Planet Ltdが設立したECサイトです。
・決済にエクスクローを採用
・ホットセール、ショッキングセール(毎週・月曜と火曜日の午前11時)
リンク先: https://www.11street.my/
インドネシアのECサイト
tokopedia
リンク先: https://www.tokopedia.com/
bukalapak
リンク先: https://www.bukalapak.com/
Lazada
リンク先: https://www.lazada.co.id/
Blibli
リンク先: https://www.blibli.com/
BHINNEKA
リンク先: https://www.bhinneka.com/
elevenia
リンク先: http://www.elevenia.co.id/
KASKUS
リンク先: https://fjb.kaskus.co.id/
Qoo10
リンク先: https://www.qoo10.co.id/?__ar=Y
BLANJA
リンク先: https://www.blanja.com/
フィリピンのECサイト
OLX
リンク先: https://www.olx.ph/
Globe Online Shop
リンク先: https://shop.globe.com.ph/
Shopee Philippines
リンク先: https://shopee.ph/
CDR KING
リンク先: http://www.cdrking.com/
ベトナムのECサイト
Tiki.vn
主なカテゴリ
- 携帯電話
- デジタル機器・付属品
- インテリア関係
- 美容・健康
- 文房具
- おもちゃ・お土産
- 母とお赤ちゃん
- スポーツ
・製品の90%以上が10%割引されている。
・無料配送(ホーチミン市内15VND以上、それ以外、25万VND以上)
・有名ブランドの純正品を提供することに特徴があり。
リンク先: https://tiki.vn/
Robins.vn
2011年7月に東南アジアの大手小売業者セントラル・グループの一員として誕生。プロのスタイリストによる購入者に合わせた最適な提案をするサイトです。
主なカテゴリ
- ファッション(アクセサリー等含む)
- シューズ
- 化粧品
- 家庭用品
- スーツケース
- 子供服
リンク先: https://www.robins.vn/
Sendo.vn
2014年5月、FPT Corporationの下にSen Red Technology Corporationとして設立されました。
主なカテゴリ
- メンズ・レディースファッション
- 靴
- ハンドバッグ
- マザー関連品
- スマホ
- パソコンなど
・ディスカウントセールやショックセールと呼ばれるプロモーションが魅力的
・アプリケーションを使えば、検索やQRコード検索が可能
・製品に関する質問は、チャットで可能
リンク先: https://www.sendo.vn/
Lazada.vn
アリババが所有するLazadaのベトナム版です。(2012年設立)インドネシア、フィリピン、シンガポール、タイ、マレーシアに支店あり。
主なカテゴリ
- 健康
- 美容品
- インテリア
- 携帯電話などの電子機器の販売
リンク先: https://www.lazada.vn/
Enbac.com
主なカテゴリ
- ファッション
- ジュエリー
- 家具
- 化粧品など
商品画像をライブで見ることも可能
リンク先: https://enbac.com/
ブルネイのECサイト
ebay
ZALORA
Amazon
世界中で展開しているアマゾンです。アマゾンといえば、日本を含めて数か国でECサイトを運営してる巨人です。そんなアマゾンは、ブルネイでは、上から三番目です。ブルネイ人にとってもアマゾンは、アメリカなのか、オーストラリアなのかは不明です。どこかのアマゾンから商品を購入しています。
Aliexpress
中国のアリババグループのおなじみのショッピングサイトです。激安のものを購入したい、かつ、少量を購入したいときに利用します。
Lazada
カンボジアのECサイト
カンボジアのECは、いわゆるネットショップではなく、フェイスブックのショップ機能を使ているところが多いです。ご存知でしたか? フェイスブックには、ショップ機能があり、誰でも簡単に、自身のネットショップを開けます。カンボジアでは、このフェイスブックのショップ機能で、物を売ったり、買ったりする人が多いです。
フェイスブックのショップは、フェイスブックの広告とも相性がいいです。自身の商品のターゲットになる人の属性を指定して、ピンポイントで広告を打てるからです。
例えば..
「東京都港区○○を中心として、半径40キロ。35歳~40歳の男性。かつ、趣味は○○であること」
などの属性情報を指定して、広告を出せます。広告自体も実際にクリックされてから支払うため、無駄な資金を支払う必要がない。かつ、わずかな資金で現地に向けた情報発信ができます。この点がカンボジアなどの東南アジア(カンボジア含む)において、フェイスブックが活用されているポイントだと思います。
■カンボジアの特徴
フェイスブックページとインスタグラムによるショップ運営が多い。
それでは、カンボジアのECサイトの状況を見ていきましょう!まずは、一般的なネットショップです。
khamer24
主なカテゴリ
- 家、土地
- 車、バイク
- スマホ
- シムカード
- コンピューター
- 電化製品
- アパレル
- アクセサリ
- 宝石
- 化粧品・健康用品
- スポーツ
- 食べ物
A-Y Collection
- 男女ファッション
- レディース下着
- レディースドレス
- スカート
- 装飾品
フェイスブックショップの一例
ここから先は、フェイブックに設置されているショップの例です。カンボジアでは、どのようなフェイスブックショップがあるのでしょうか? 主なものは、次の3つです。
- 健康系や美容系
- 中古家電系
- 中古自動車系
健康食品系
リンク先: https://goo.gl/PMbgrK
リンク先: https://goo.gl/ktCfis
リンク先: https://goo.gl/xx7ZqV
自転車専門店
リンク先: https://goo.gl/AMcQNS
中古の家電屋
リンク先: https://goo.gl/CnUmmA
美容ケア用品
リンク先: https://goo.gl/5Hqp5E
はみがき専門
リンク先: https://goo.gl/HNDscd
肥料専門店
リンク先: https://goo.gl/RMBYGd
フェイスブック、インスタグラムの存在
東南アジアの市場をリサーチするときに忘れてはならないのは、フェイスブックやインスタグラムの存在です。フェイスブックやインスタグラムといえば、遊びに使うイメージが強いですね。しかし、東南アジアに住んでいる方々は、このフェイスブックのショップ機能やインスタグラムなどで商品を探す人が多いです。ECサイトと合わせて、これらのSNS上の情報もチェックすることをお勧めします。
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