EMS(国際スピード郵便)で荷物を発送するときは、発送ラベル(伝票)に行先、内容品の英訳や価格を記載します。仮にラベルの内容が不明確だと、相手先の税関で留めらる可能性が高まります。少しでも早く届くように、事前に対策が必要です。
しかし、実際にラベルを作成しようとすると、英語や国際発送に不慣れであると、どのように書き込めばいいのか迷います。そこで、この記事では、EMSのラベルの内容品の書き方(英訳例の調べ方)と価格記載例をご紹介していきます。
■この記事の要点
- 内容品の英訳が不明な場合は、日本郵便の「英訳ページ」を確認すると簡単!
- 内容品の価格は、新品は購入時の価格。中古は、劣化を加味したアバウトな価格を記載。
- 消費税は不課税につき記入不要
- 欧米向けの荷物は、手書きのラベルが禁止されている。
- 欧米向けの荷物のEMSラベルは、オンラインシッピングツールから作成しよう!
EMSの内容品の書き方と価格情報
EMSのラベルを発行するにあたり
2020年現在、EMSの発送には、専用のラベルの作成が必要です。このラベルは、アメリカや欧米等では、手書きが認められず、全てオンラインで作成する必要があります。
オンラインシッピングツールを使い、EMSのラベル作成する方法
以下の説明は、手書きでの作成となりますが、欧米系は、どんどんとオンライン作成に切り替わっています。
EMSで発送するときは、下記のラベル(郵便局にある)に、宛先情報や内容品等の情報を記入していきます。記載する情報は、次の三つです。
- 差出人の情報
- 荷物の内容
- 宛先の情報
内容品が多い場合は、内容品欄に書ききれない!
EMSラベルの内、内容品を書き込む場所が以下の画像部分です。左側に内容品を英語で記載。右側には、その内容品の価格を記載します。一つのアイテムごとに一行使うため、送る商品数によっては、すべての項目をラベルに記入できないことがあります。この場合、ラベルには「See the attached document」と記入し、別に「税関告知書補助用紙」を使います。
内容品は、すべて英語に変換した上で記入します。実際の所、この作業はとても大変です。そこで便利なのが郵便局が公開する「内容品の英訳集」です。
単価の記載について
価格については、次の考え方があります。
- 新品の物は、その商品を購入したときの価格
- 中古の物は、経年劣化を考えた価格
食品などは、購入したときの価格を記載します。そこまで細かく考える必要はなく、100円~やざっくりとした価格で十分です。また、中古の物(衣類やバッグなど)は、経年劣化を考えた合理的な価格を記入します。経年劣化とは、使っている内に価値が減ることです。
例えば、購入した当時は10万円ほどした。しかし、5年も月日が経過したので、1万円ほどの価値しかないと思うなら「一万円」と記入します。こちらも、厳密な価格ではなく、社会通念上、認められる価格であればokです。少し「感覚に近い部分」もありますが、EMSラベルに記載する価格は、この程度で十分です。
しかし、この部分を「No Commercial Value」と書くのはやめましょう!商業用、個人用に関わらず、すべての貨物は「貨物の価値(価格)」を記載するのがルールです。
*注意!
ここで記載する金額が万が一の保険求償の際の算定価格です。
関連記事:No Commercial Valueで発送してはいけない理由
関連疑問:価格には消費税を記載するの?
輸出取引(国際発送含む)は、消費税の対象外取引(免税取引)に該当します。消費税なしで記載しましょう!
関連疑問:内容品種別とは?
個人使用の貨物なのか? 商業目的の貨物なのか? 商業サンプルなのか?等を確認しています。
欧米向けのEMSラベルは、オンラインシッピングサービスの利用が必須!
欧米向けのEMSのラベルは、「国際郵便マイページ」のオンラインシッピングサービスで作成します。
- オンラインシッピングサービスでラベルを作成
- 自宅のプリンターで印刷
- 専用のパウチに入れる。
- 郵便局に持ち込む
詳細は、オンラインでEMSラベルを作成する方法をご覧下さい。
まとめ
- EMSラベルに記載する価格は、合理的に考えた価格で十分
- 価格部分に「No Commercial Value」または「N.C.V」は記入不可
- 内容品の英語訳は、郵便局が提供する「内容品英訳集」を活用します。
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