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迂回輸出(貿易)の意味 韓国関連で聞くことが多い

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輸出貿易管理令に関わる政令が改定されて、韓国がホワイト国から除外されることが決まりました。韓国との間で貿易をしている方は、ビジネス上の戦略を再考するタイミングだと言えます。

さて、そんな韓国関連の話題の中で「迂回輸出(うかいゆしゅつ」と呼ばれる言葉を聞くことが多いです。一体、「迂回」とは、どのような意味なのでしょうか? そこで、この記事では、迂回輸出に関する基本的な知識をご紹介していきます。

迂回輸出とは?

迂回輸出とは、AからBという地点に輸出するにあたり、CやDなど、A、B以外の国を経由させることです。なぜ、迂回輸出をする必要があるのでしょう? そのポイントが「輸出貿易貿易管理令」にあります。

輸出貿易管理令とは?

輸出貿易管理令とは、ワッセナーアレンジメントと呼ばれる国際的な申し合わせを基にして作られた日本の国内法(外為法)です。もちろん、ワッセナーアレンジメントを批准しているその他の国においても、日本の輸出貿易管理令(外為法)に相応する法律があります。各国における同様の制度は「Export Control+国名」と検索をすとわかります。

輸出貿易管理令の基本的な理念は、世界平和の維持です。そして、この理念を達成するために、平和を脅かす技術や物品の移動を制限しています。「物品」と「技術」の2つを制限し、これら2つが無法者たちに渡らないようにするのが目的です。

技術供与の規制とは?

例えば、日本人技術者を派遣して現地の工場に技術を指導する。または、相手国の技術者を日本に招いて技術指導をするなどが当てはまります。提供方法は、問いません。紙媒体、映像、データーなど、すべての方法が規制の対象です。

輸出貿易管理令の2つの特徴

輸出貿易管理令の特徴は、次の2です。

  1. 非常に広範囲に規制されている。
  2. 輸出先と輸出先の「先」までチェックされる

1.非常に広範囲に規制されている

輸出貿易管理令は、非常に広範囲に規制されているのが特徴です。

例えば、企業がよく使う測定メーター。これを海外に持ち出して、現地で計測することも場合によっては違反行為です。また、身近な物であれば、スマホに使う「シムカード」、漁船、スクリューなど、生活物質から産業物質まで様々な物が規制の対象です。また、この法律は「知らなかった」では済まされない点も注意が必要です。違反が判明すると「外為法違反企業」として経済産業省に掲載されることがあるからです。

2.輸出先と輸出先の先までチェックされる

もう一つの大きな特徴は、どこの国の誰に輸出するのか? また、その目的は何か? までの部分を含めて審査の対象になる点です。

例えば、ある計測器を輸出するとします。この輸出先は、グループA(旧ホワイト国)だから包括的に輸出許可をする。逆に同じ物を輸出するとしても、それがグループCに属しているから、輸出は許可しない。などの審査がなされます。どうしても包括許可を受けたければ、一般包括以外の包括許可を受ける必要があります。さらに、もう一つチェックされるポイントがあります。それが輸出先の販売先、つまりエンドユーザー(最終消費者)です。

「輸出先(G社とします。)は要件を満たす。ただし、輸出先が販売する先(Z=エンドユーザー)が武器開発の懸念があるから、輸出先Gへの輸出は許可しない」という考え方です。これが輸出貿易管理令の2つめの大きな特徴です。

迂回輸出と輸出貿易管理令の関係

上記2つめの特徴でも述べた通り、輸出貿易管理令は、輸出先と輸出先のエンドユーザーまでチェックされます。そのため、仮にエンドユーザー何らかの問題を抱えている場合、日本からの輸出は、輸出先を含めて許可されません。そこで、悪知恵を働かせて、次のようなことを考えます。

例えば、日本→韓国→北朝鮮 の流れているとします。この場合、経済産業省は、北朝鮮に貨物が流れていると確認している時点で輸出許可はしません。そのため、この輸出管理の規制を回避するために韓国から北朝鮮に貨物が直接流さず、複数の第三国を迂回させます。

日本→韓国→タイ→中国→北朝鮮など。(あくまで説明としての例示)

複数の国を迂回させることで、経済産業省のチェックが及びにくくしています。これが「迂回輸出」です。実際、各国から制裁を受けている北朝鮮には、たくさんの高級車が流れています。この場合、「迂回輸出」で運ばれいる可能性が高いです。今回、韓国がホワイト国から外されたことは、やはり、迂回輸出をして、どこかに流している事例を把握できたからだと考えています。

今後、韓国がホワイト国から外されたことで、これまでよりも韓国以外の国を経由させた迂回輸出をする可能性が高まっています。この点は、2019年8月2日付でア経済産業省がアナウンスした「政令改正」にもしっかりと明記されています。新しい輸出取引先ができたときは、必ず輸出貿易管理令の観点で相手先のチェックが必要です。運が悪いと、あなたが輸出した産品が迂回輸出をするための物品に使われる可能性があります。

まとめ

  • 輸出貿易管理令とは、世界の平和を守るため武器開発につながる技術や物品の輸出を制限すること
  • 管理令の規制を受けないように、第三国を間にいれて輸出することを「迂回輸出」という。
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