日本と中国の間で国際輸送を行う際、フォワーダー選びは非常に重要です。特に、中国人社員のみで運営されているフォワーダーと、日本人が在籍するフォワーダーでは、サービスの質や対応力に違いがあります。ここでは、それぞれのフォワーダーの特徴や、避けるべきフォワーダーの見分け方について解説します。
日系フォワーダーと中国系フォワーダーの違い
フォワーダーとは?
フォワーダーとは、輸出入の手続きを代行し、貨物を目的地までスムーズに運ぶための手配を行う業者です。船便、航空便、トラック輸送などを組み合わせ、最適な輸送プランを提案してくれます。
中国人社員だけのフォワーダーの特徴
中国系フォワーダーは、価格面での競争力が高いことが魅力です。しかし、以下の点に注意が必要です。
- 低価格だが追加料金が発生しやすい
- サービスの質にばらつきがある
- 意思決定が早いが、柔軟性が低い。
- 中国語のみの対応が多く、コミュニケーションが難しいことがある
- トラブル時の対応が遅れることがある
特に輸送トラブルが発生した際に、日本側の事情を理解しないまま対応されることがあり、慎重に選ぶ必要があります。
日本人が在籍するフォワーダーの特徴
日本人スタッフがいるフォワーダーは、価格面では中国系フォワーダーに劣ることがありますが、以下の利点があります。
- 日本語での対応が可能で、細かい要望を伝えやすい
- トラブル発生時の対応が迅速で、交渉力が高い
- 日本の物流事情やビジネスマナーを理解している
- 追加費用の発生が少なく、事前にコストが明確になっている
- アフターサービスがしっかりしている
価格だけではなく、総合的なサービスの質を考慮すると、日本人スタッフがいるフォワーダーを選ぶメリットは大きいです。
中国の工場から日本の任意の地点まで一貫輸送する場合の選択基準
例えば、中国の工場から日本の指定の地点まで一貫して輸送を依頼する場合、フォワーダーの選び方は特に重要です。選択の基準は以下の通りです。
価格を最優先するなら中国系フォワーダー
コストを抑えたい場合、中国系フォワーダーは競争力のある価格を提供することが多いですが、追加料金が発生しやすい点には注意が必要です。
コミュニケーションや安心感を求めるなら日本人が在籍するフォワーダー
輸送の途中でトラブルが発生した場合、日本語でスムーズに対応できる日本人がいるフォワーダーの方が安心です。
トラブル対応力を重視するなら日本人が在籍するフォワーダー
輸送途中の事故や書類の不備など、問題が発生した際の対応力を考えると、日本の事情に精通しているフォワーダーが有利です。
中国国内での柔軟な対応を求めるなら中国系フォワーダー
工場や港での細かい調整が必要な場合、現地ネットワークを持つ中国系フォワーダーの方が融通が利くことが多いです。
国際輸送だけで考えると、大きなトラブルになるかも!?
フォワーダーの選択は、国際輸送部分のみではなく、日本側(輸入国側)の輸入規制、国内道路事情、倉庫側手配などに精通することも重要です。
例えば、ビールの醸造機を輸送する際、日本側(輸入側)の細かい事情まで理解している中国系フォワーダーは少なく、仮置きのための倉庫が必要になるケースなど。国際輸送、通関、国内配送、据え付けなどは密接に関係しているため、日本側(輸入側)の国内事情に精通しているフォワーダーの方が安心です。
日本と中国のどちらにも精通しているのは、フレイトマンロジックス株式会社です。中国から日本へのドア間、国際輸送はとても便利ですよ!
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多くのトラブルは、輸入国側で発生するよ!
避けた方が良いフォワーダーの特徴
フォワーダーの中には、サービス品質が悪く、トラブルの原因となる業者もあります。以下の特徴があるフォワーダーには注意が必要です。
- 契約前に明確な料金説明がない
- 問い合わせへの対応が遅い、または雑
- 輸送トラブルが多発している
- 追加料金の請求が頻繁に発生する
- 保証やアフターサービスが整っていない
こうしたフォワーダーを避けるためには、事前に評判を調べたり、見積もりを複数社から取得することが重要です。
中国系フォワーダーの見分け方
中国系フォワーダーの多くは、社名に「星」や「龍」「通」などの漢字が使われていることが多いです。また、以下のようなポイントでも見分けることができます。
- 会社のウェブサイトが中国語中心で、日本語ページが簡素
- 問い合わせ窓口が中国の電話番号になっている
- 対応が中国語のみ、または機械翻訳のような日本語
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中国系フォワーダーのすべてが悪いわけではありませんが、信頼できるかどうかを慎重に見極めることがとても大切です。
まとめ
- 中国人社員だけのフォワーダーは価格が安いが、追加料金やサービスの質に注意が必要
- 日本人が在籍するフォワーダーは、コミュニケーションがスムーズでトラブル対応力が高い
- 契約前に料金体系やサービスの内容を確認し、信頼できる業者を選ぶこと
- 中国工場から日本への一貫輸送では、コスト優先なら中国系フォワーダー、リスク管理なら日本人が在籍するフォワーダーが適している
- 中国系フォワーダーの多くは、特定の漢字を社名に含んでいることが多い。
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