モンゴル・CIS向けに強いフォワーダー
モンゴルや中央アジア(CIS)への輸送は、距離が遠く、通関やインフラ面でもハードルがあります。でも、経験豊富なフォワーダーに依頼すれば、トラブルを避けながらスムーズに運べます。
この記事では、モンゴルやCIS(旧ソ連の国々)への輸送に強いフォワーダーをご紹介します。
CISってどんな国?
CIS(独立国家共同体)は、昔ソ連だった国のうち、9カ国が参加する地域のことです。最近では、ビジネスや物流の需要が増えており、多くのフォワーダーが力を入れているエリアです。
モンゴル(非CIS)・CISへの主な輸送ルート
モンゴルやカザフスタン、ウズベキスタンなどに荷物を送るときは、海上輸送と陸上輸送を組み合わせるのが一般的です。よく使われるルートは次の2つです。
中国・天津港経由ルート
日本から海上で天津港まで運び、そこから鉄道やトラックで目的地まで陸送。
ロシア・ウラジオストク経由ルート
ウラジオストクまで船で運び、そこからシベリア鉄道を使って内陸へ運ぶ。

どちらも陸送距離が長いため、現地ネットワークがしっかりしたフォワーダーを選ぶことが大切です。
モンゴル・CIS向けに強いフォワーダー
(株)Green World Groupロジスティクス
- 建機機械輸送サービス
- CIS向け国際輸送
- 中国、ロシア、CIS及びモンゴルへの複合一貫輸送
- モンゴル・CIS・中国・ロシア向け複合一貫輸送(業界メディアで紹介)
(株)セントロワイドジャパン
- 中国内陸部およびモンゴル向けの輸送が得意
- プラント設備や大型貨物、危険物など、特殊な貨物の取り扱いに強みを持つ。
- 中国内陸部・モンゴル向け輸送、特殊貨物対応(業界メディアで紹介)
(株)JEX
- ロシア、中央アジア諸国、コーカサス諸国への国際一貫輸送
- 輸送国の例:グルジア、アルメニア、アゼルバイジャン、トルクメニスタン、ウズベキスタン、カザフスタン、タジキスタン、キルギス
- ロシア鉄道を使用→ロシア内陸部と中央アジアへの輸送
- 中国鉄道を使用→ 中央アジア諸国への輸送
(株)ユニコロジスティクス・ジャパン
- TCR=中国鉄道経由の中央アジア向け輸送サービス
- TSR=アジア各港から、ロシア極東港経由、ロシア、CIS、モンゴル、欧州、アフガニスタン、イラン、トルコへの輸送
- TMGR=中国鉄道経由のモンゴル向け輸送サービス
(株)東洋トランス
- 日本とロシア・CIS諸国との輸送に特化(ドア輸送)
- モスクワに現地法人を設置
- アジア・欧州・北米等との三国間輸送にも対応
加藤運輸(株)
- ロシアやCIS向けの豊富な輸送実績
加藤運輸は、ロシアやカザフスタンなどCIS地域への国際輸送を多数手がけてきた実績があります。 - 自社で通関をスピーディーに対応
大阪・神戸港から出る貨物については、自社で通関手続きを行っており、手続きが早くて安心です。 - 現地ネットワークが強い
CIS各国の現地代理店と連携しており、到着後の通関や配送も任せられます。 - 特殊貨物や危険物にも対応可能
化学品や特殊な機械など、取り扱いに注意が必要な貨物にも対応できる体制があります。
シンクロジスティクス(株)
- モンゴル向け自動車輸出、現地50社以上の代理店ネットワーク
- モンゴル、スリランカ、モーリシャスサービス
- 自動車輸出における3PL事業とヤード運
- 横浜、川崎、名古屋、大阪、博多にヤードを所有
セントラルエキスプレスライン
- 日本からモンゴルや中央アジア(カザフスタン、キルギス、ウズベキスタン、タジキスタンなど)への輸送に特化
- 東京、大阪、名古屋等の主要港だけではなく、国内の地方港からも荷物を輸送できるのが特徴
- 個人のお客様向けの引越しや小口貨物にも対応
- 自動車や建設機械、プラントなどの大型貨物にも対応可能
(株)テクノトランス
- モンゴル・カザフスタン・キルギス・タジキスタン・ウズベキスタン等
- 船+鉄道、現地パートナーとの連携
トランスロシアエージェンシージャパン
ロシアとの貿易に特化した物流サービスを展開。
- ロシア国内およびCIS諸国への輸送に特化
- シベリア鉄道(TSR)を利用した輸送サービス
- TCRと異なり、国境での積み替えが不要で、ダメージリスクや遅延リスクを低減
- 仙台・横浜・清水・名古屋・神戸・富山新港からロシア内陸国へ
株式会社山九(SANKYU)
ロシア・中央アジアに長年のネットワークを持ち、鉄道やトラックによる内陸輸送を得意とします。特にモンゴル向けでは、ウランバートルへの定期混載便も保有しており、家電、建機部品、医療機器などにも対応。NVOCCとしての海上輸送も含めたワンストップ対応が可能です。
東洋運輸株式会社
横浜港・神戸港からウラジオストクまでのRORO輸送+鉄道輸送を得意とするフォワーダー。ウズベキスタン、タジキスタンなどCIS諸国へのパレット単位の混載輸送も対応。現地代理店との連携により、輸送状況の可視化やトラブル時のリカバリが強み。
日本通運(NIPPON EXPRESS)
広大な拠点網を活かし、カザフスタン・キルギス・モンゴルなどへのトラック・鉄道輸送を提供。特にインフラ関連プロジェクト案件での実績が豊富。プロジェクト貨物・重量物・危険品などの特殊貨物にも対応可能。
TERA Logistics(テラロジスティクス)
モンゴル輸送に特化したロジスティクス企業。ウランバートルを起点にした現地配送まで対応し、首都以外の地方都市配送にも柔軟。日本語対応可能な営業担当が在籍しており、初めての取引でも安心です。混載・小口貨物にも対応。
Far East Land Bridge(フェア・イースト・ランド・ブリッジ)
欧州〜中国〜CIS間を結ぶ鉄道輸送に特化した国際フォワーダー。日本側ではNVOCCと連携し、中国から中央アジアまでを鉄道で直送するルートを提案可能。環境配慮型のグリーン物流としても注目されています。
株式会社日新(NISSIN)
モンゴル向け一貫輸送(中国経由ルート、約30年の実績、モンゴル商工会議所登録)
株式会社コージツ
- 大阪発、ウランバートル向け混載コンテナサービス(小口貨物対応)
- モンゴル向け小口サービス
東海運株式会社
CIS諸国・モンゴル向け国際輸送サービス
モンゴル・CIS向け輸送の注意点とフォワーダー選びのポイント
モンゴルやCIS地域に荷物を送るときは、以下の点に気をつけて、フォワーダーを選びましょう。
通関サポートがしっかりしているか?
国境を越えるときに通関トラブルが多くなるため、信頼できる通関体制が必要です。
鉄道やトラックの遅れに対応できるか?
鉄道スケジュールや車両不足などで遅れやすいので、納期に余裕を持たせましょう。
現地の言葉に対応できるか?
ロシア語やモンゴル語でのやり取りが必要になることもあるため、現地対応力が重要です。
貨物の追跡や報告ができるか?
どこに荷物があるのか、定期的に知らせてくれる体制があるかを確認しましょう。
まとめ
- モンゴル・CIS向けの輸送は、鉄道とトラックの組み合わせが基本です。
- 「日本通運」「山九」「東洋運輸」などはこの分野に強く、特殊な貨物にも対応できます。
- 混載(LCL)や小口対応ができる会社を選ぶと、コストを抑えやすくなります。