ぬか床の輸出状況
漬物(ぬか漬け)は、海外でもヘルシーフードとして人気です。今回は、漬物を作るときに使う、ぬか床の輸出に関連する情報を共有します。
糠とは?
糠とは、米や小麦などの穀物の外皮を取り除いた後に残る部分です。糠には、食物繊維、ビタミンB群、ミネラル(鉄、マグネシウムなど)、抗酸化物質などが豊富に含まれており、これを利用してぬか漬けなどの漬物を作ります。また、様々な商品に添加して使うことも多いです。
海外では、特に糠の美容、健康分野に注目し、糠を使った漬物の他、石鹸等などのスキンケア製品としても活用しています。ある人気YOUTUBERが糠を使ったレシピを公開したこともあります。なお、食べ物以外の農業現場などでも、土壌改良、家畜の栄養補給などとして使われます。
糠の主な健康効果
- 食物繊維は腸内環境を整え、便秘を改善する。
- ビタミンB群は代謝を助け、エネルギーの生成を促進する。
- 抗酸化物質は老化防止や免疫力を向上させる。
海外でもこれらの健康効果に注目しています。
ぬか床のHSコードと輸出先国
ぬか床のHSコードは、次の2つの内、いずれかに該当します。
- 210690-900(食品用)
- 382499(工業用)
食品として利用する糠は、210690-900です。このコードを基準に貿易統計を調べると、88か国に輸出されています。
- 香港
- 大韓民国
- アメリカ合衆国
- 台湾
- 中華人民共和国
- シンガポール
- ベトナム
- オーストラリアなど88か国
それぞれの国への輸出参考価格は、こちらに記載しています。
海外のぬか床(ぬか漬け)とは?
海外では、ぬか床をnuka doko、Nuka bed、Nukazuke、Rice Bran Pickles、TSUKEMO、HAKKOUなどのキーワードで検索しています。以下は、グーグルトレンドの画像です。
TSUKEMONOと検索する国は、以下の国々です。
グーグルキーワードプランナー等を使い、関連ワードを探してみましょう!
ぬか床を輸出する際の法規制
ぬか床を輸出する際の日本側の法規制は、植物防疫法です。また、以前は、輸出管理の対象でしたが、現在は、外されています。経済産業省のサイト
問題は相手国側などの規制情報です。日本側と植物防疫に関する協定等があれば、日本側の植物防疫所にて何らかの情報を得られるはずです。その他の規制情報は、ジェトロの各国情報のサイト又は、ミニ調査サービスなどで調べましょう!
- 香港
- 大韓民国
- アメリカ合衆国
- 台湾
香港、台湾等は、様々な比較的、規制が緩やかであることで有名です。まずは、貿易統計のデータを活用していくつかの国をリストアップして、ジェトロ等に相談に行くと良いと思います。
ぬか床の輸送
他、ぬか床の輸出は、国際輸送の方法に悩みます。おそらく温度管理が必要な物品になるため、航空輸送又は、リーファーコンテナ等が候補にあがるでしょう。この辺りの相談は、フォワーダーにおこないます。
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