タイで買い付けをするときのコツ 現役バイヤーが語ります!

タイ
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今、あなたは、いろんな商品を見ながら市場を歩いています。「おっ、このTシャツいいね」手に取り感触を確かめ、値札を探す。ところが値札がない。他の商品を見ても値札が付いていない。「一体、いくらなんだ!?」そう思ったとき、ニコニコしながら店主が近づいて来ます!さあ、交渉開始です!

「How much?」

この記事は、タイでのバイヤー歴10年の経験から、買い付けをするコツをご紹介していきます。

タイで買い付けをするコツ

タイで10年以上、バイヤー活動する筆者が買い付け時のコツを説明していきます。これからバイヤーを目指す方の参考になれば嬉しいです。

市場の商品は、値札なし。

タイでは、衣料品、植物、陶器、民族衣装など、あらゆる商品が「市場」で売られています。日本では、市場と聞くと、証券市場を連想します。しかし、タイを含む東南アジアでは、市場とは、店が連なり、所せましと商品が販売されている所です。(以下の写真のイメージ)この市場をめがけて、現地の人、観光客、そしてバイヤーなどが訪れます。

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タイ国内の「市場」には、どこにも値札はありません。日本のように商品と価格がセットになっていないため、交渉により価格が決まります。つまり、交渉が上手な人は、相場よりもお得に購入ができる一方、交渉下手な人は、相場より高く買わされます。(交渉は英語)

商品を購入するときの代表的な流れは、次の通りです。

客「How much?」

店「200B」

客「Discount please」

店「180B」

客「No, 150B」

店「Oh No. If you buy 2, 1 is 150B ok」

客「Just a moment」

交渉するための英語は、難しくありません。単語だけでも十分です。むしろ、英語よりも「いくらまでディスカウント出来るか」がポイントです。私の経験上、日本人の場合、200Bのモノを180Bと言われたら買う人が多いです。

一方、欧米人などは、自分の欲しい価格でないと「No」と拒否します。当初の価格が200Bの物であれば、120B、もしくは100B迄下がるなら買おう!と考えているようです。これがインド人になると、ほとんど交渉がまとまりません。いきなり「50B」と極端な価格を伝えるので、店主も首を振り「帰ってくれ」と手で追い払います。

交渉は勝負でもありますが、楽しむことが大切です。「130B迄落ちなかったか。まあ、いいか」この位の気持ちでいいと思います。

自分の欲しい価格で購入するには?複数購入が前提

お店や商品にもよりますが、1枚の購入では、値切り価格が決まっています。タイ人は、目先のお金を欲しがる人が多いです。それも多いに越したことはありません。1枚買うよりも2枚3枚買ってくれる客の方が好きです。3枚買えば1枚の価格が2枚買うよりも下がることが多いです。そこを狙いましょう。

ただし、いきなり「3枚買うから安くして」と言わずに、まずは1枚から交渉しましょう。何度か値下げの交渉をしたところ「ああ、もう下がらないか」と感じたら、2枚買うからいくらにできるかと交渉します。この場合、店主も「おっ、それならもう20Bディスカウントするか」と聞く耳を持つことが多いです。まさに心理戦です。

お店側で二枚購入での価格を提示されたら、考え込むフリをして「やっぱり1枚でいい。あと10B下げて」と伝えます。すると、お店の半分は、この値下げに承諾してくれることが多いです。

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■ポイント ディスカウントは、二枚以上の方がやりやすい!

価格はお店次第であり、外国人によっても違う。

タイの市場には、タイ人価格と観光客価格の2つがあります。日本人は、外国人の中で一番お金持ちと思われています。お店側は、その人の身なり、(時計やスニーカーなど)をよく観察しています。日本人は、総じて身なりが良いので、当然、観光客価格を提示します。ある店主曰く「タイ人と日本人との提示価格の差は、おおむね50B‐70B」とのことです。

ただし、今では、その価格差は縮まり、むしろ、インド人への提示価格が最も高くなっているそうです。インド人は「とにかく値切り方が半端ない!失礼極まる。やってられない」と店主が嘆くほど、値切りにうるさい人が多いようです。

例えば、元々の価格が200Bであって、それを120B迄下げてもらえば、値下げとしては成功しているといえます。しかし、これがインド人であると、200Bのものを平気で50Bと伝えてきます。はっきりと言って商売の邪魔です。ある店主は、インド人に対しては「Not Discount 250B Only」といいやり過ごすことが多いそうです。

■ポイント 各国バイヤーの特徴から、訪日外国人に向けての戦略を見直してみよう!

ぼったくり店はしつこいので、無視しよう!

市場の中では、決して買ってはいけないお店があります。「見るだけ。安いね」と日本語で声をかけてくるお店、気軽に肩をたたいてくるお店などが怪しさ満点です。絶対、無視をしましょう。少しでも、買うそぶりを見せると、後々大変です。良心的なお店ではないので、値段をふっかけてきます。

ぼったくり店は、通常であれば、50BほどのTシャツを300Bなどと提示してきます。これに対して「いらない」と答えると、計算機を客に渡し金額を打ち込ませてきます。つまり、ぼったくり店は「あなたの希望する値段を電卓に打ち込んでみて~」と促すわけです。このときに「100B」などと打ち込むと、店員は、驚いた顔をして「ダメだ。250Bだな」などと伝えてきます。

結局、値段が合わず、お店から立ち去ると“Wait! Wait!”と、しつこくまとわりついてきます。それでも買わないと、逆切れするお店もあります。特に、歓楽街にあるナイトマーケットのお店に多いです。

バイヤーと観光客では、当然のように価格が違ってくる。

タイには、世界各国のバイヤーが買い付けに来ます。最初は、彼らもお店と交渉しますが、次回からは、ほぼ卸売価格で買えます。お店も1枚2枚の観光客よりも、大量に買ってくれるバイヤーと取引する方がいいでしょう。

例えば、1枚250BのTシャツ、これを10枚以上買えば1枚150Bに。バイヤーの場合、だいたい120B迄下がります。但し、100枚買っても1枚120Bで、1枚50Bにはなりません。お店には「原価」があり、利益を確保しなくてはならないからです。ただし、急に1枚だけ日本へ送りたいときは、事情を説明すれば、1枚のみでも120Bで売ってくれます。お店も長く取引してくれる客は、大切にしてくれます。まさに商売の基本です。

他の客には売らない、バイヤー専用の商品がある。

チャトチャック市場の中にある古着店を覗いてみると、まだ大きなビニール袋の中に詰め込まれている商品があります。いわゆる新入荷商品です。この商品は、顔馴染みの客(バイヤー)のための商品です。

チャトゥチャック市場

チャトチャック市場にあるいくつかのお店は、バイヤーと取引しています。これらのお店に「タイ人や観光客に売らないの?」と聞いたところ、次のように答えました。

「大量の商品を見せて、1枚や2枚しか買ってくれない客と何度もやりとりするのはめんどうだ。それにディスカウントしてくるし」やはり、お店の主としても、50枚や100枚買ってくれる方が商売は楽しいでしょう。だからこそ、観光客とバイヤー向けの態度には、明らかに大きな違いがあります。

もし、あなたがバイヤーとして、このようなお店と長く付き合いたいなら、下手でもいいからタイ語を話すことが重要です。タイ人を尊重し、タイに溶け込むことです。これにより、彼らの接する態度が違ってきます。客というよりも、友人のような関係で接してくれます。

■ポイント 相手の身になり考えよう!「俺は客だ」と横柄な態度を示せば、店主の気持ちが緩むことはない。つまり、いつまでたっても観光客価格で購入することになる。

オリジナルオーダーをする場合、必ずサンプル品を確認すること。

お店にある商品以外にも、オリジナルオーダーを頼めます。それを目的として、お店と取引を始めて仲良くなることがあります。1枚2枚では無理ですが、だいたい1種類50枚からオーダーを引き受けてくれます。色違い、サイズ違いでもOK。まずは1枚サンプルを作ってもらい、仕上がりを確認。修正箇所を伝えてから、50枚ほど製作してもらいます。

しかし、お店によってはサンプルを作らず、いきなり50枚製作してしまう所もあります。こういう店は外国人との取引に慣れてないので、オーダーをする際は、サンプルを1枚見せてくれとはっきり伝えます。いきなり50枚見せられて、使いモノにならないと思ったとき“大赤字”が脳に焼き付きます。

発送手続きは、どうなってるの?難しいやり取りは、特にないです!

市場で買った商品は、どのようにして日本へ送ればいいのでしょうか? これは、特に難しいことはありません。チャトチャックなら、市場の中にDHLやFedExを取り扱う業者がいます。そこへ荷物を持って行き、日本への発送手続きをします。

発送方法は、航空便と船便があります。船便の場合、到着に3週間以上かかります。業者とのやりとりは「Send to Japan」とか「How long day?」など簡単な英語で大丈夫です。大まかな流れは、次の通りです。

  1. 商品を購入
  2. 発送業者へ持ち込むまたは、取りにきてもらう
  3. 使う業者と配送種類を伝える(DHLかFedExなどか。飛行機か船か。)
  4. 商品を梱包する
  5. 伝票に送り先を記載する
  6. インボイスを記載する
  7. 梱包された荷物の重量を図り、料金を払う
  8. 伝票を受け取る。
  9. 完了。

発送業者によって、料金や到着日数が違う。

各業者事に料金も違ってきます。一番高くて早いのがDHLです。自社機を持っているので、その日の夕方迄に発送手続きを済ませれば、夜にはタイを出発し、翌日早朝には日本の空港に到着しています。その後通関を終え、DHLから届け先の業者へ荷物を引き渡し、次の日には商品を受け取れます。一刻も早く受け取りたい場合は、DHLがいいでしょう。

「時間がかかっても良いから安くしたい」場合は、DHL以外か郵便局からの発送がいいです。

フェデックスの場合

FedExは、自社機を持っていません。そのため、航空機の荷物が一杯であるときは、次の便を待ちます。それにかかる時間が1日か2日ほどです。また、日本での通関にも時間がかかります。これらの理由から、おおむね到着迄に5‐7日を要することが多いです。(船便であれば、3週間ほどかかります。)

郵便局の場合

郵便局の場合は、民間配送業者のように商品を引き取りに来てくれません。大量の荷物があっても、自分で郵便局へ持って行き梱包します。重量によっては、郵便局の方が割高です。郵便局は、1枚‐10枚位の商品を送るのに向いています。これくらいの少量であれば、フェデックスなどを使うよりも割安です。商品の重量や到着日数などを考えて、業者か郵便局かをお選びください。

まずは、タイの市場を歩いてください。肌で商品を感じてください。素敵な出会いがあります。

まとめ

  • 市場の商品には値札が付いていない。交渉で価格が決まる。
  • 交渉を楽しむことで、買い物がもっと楽しくなる。
  • バイヤーには特典もある。そのためには、お店と仲良くなること。
  • 商品を発送する際は、金額、到着日数を検討して業者を選ぼう。

基幹記事:東南アジアのトビラタイで仕入れて日本で売る。

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