輸入ビジネスでは、できる限り、工場などと契約をする方が良いです。輸出者と契約をすれば、その分、利益がなくなるからです。少しでも利幅が多くしたければ、一にも、二にも、工場からの仕入れが原則です。そこでは、この記事では、インド国内の工場を探せるサイト「トレードインディアの使い方」をご紹介していきます。この記事で会員登録、リサーチ方法、見積の取得方法などをご紹介していきます。
知識ゼロからのトレードインディアの使い方
目次
工場の開拓で便利なサイトには、トレードインディアの他、グローバルソース、アリババなどがあります。もちろん、これら以外にも同様のサイトがあります。トレードインディアをはじめとするサイトのことを「B TO Bマッチングサイト」と言います。Bは、BUSINESSのBであり、ビジネスとビジネスの業者間取引をしたい方が集まってきます。いわゆる「アリエクスプレス」などは「B TO C」の形態であり、一般顧客を相手にしています。
B TO BとB TO Cの違いは「一回で取引する量」にあります。アリエクスプレスは、個人購入を前提しているため、一個からでも購入ができます。一方、トレードインディアは、業者取引を前提にしているため、最低購入数量(MOQ)などがあり、100個や1000個の単位で発注します。もちろん、一度にたくさんの数量が前提になるため、一個買いよりも購入単価は低いです。
- B TO B=業者間の取引が前提。最低購入数量が大きい。その代わり単価が安い
- B TO C=業者と一般の取引が前提。最低購入数量がない。その代わり単価が高い。
この取引形態の差を明確にしないと、B TO Cの価格で仕入れた物を日本国内に販売してしまいます。つまり、圧倒的に利幅が少なくなり、一体、何のためにビジネスをしているのかがわからなくなります。この記事でお伝えするトレードインディアは「B TO B」を前提にしたサイトです。したがって、ビジネス目的では有用な一方、個人購入には向きません。
トレードインディアの登録方法
それでは、早速、トレードインディアの登録方法をご紹介していきます。まずは、後々、必要になることを考えて、会員登録を済まましょう!画面右側にある「Join Free」をクリックして、手続きを進めていきます。上からメールアドレス、電話番号、名前、会社名(屋号ok)などです。
CITYの部分は、地名を英語で入力した後に表示される青枠を指定しないと、次の画面でエラーができます。「N…A…G…」と順番に入力すると下に表示されます、必ず青枠の中に表示される候補をクリックします。ご自身でのベタ打ちは、エラーに至ります。
この画面が表示されたら登録したメールアドレスに二通のメールが送信されます。1通は、下のフォームにいれる認証番号。二通目は、認証クリックです。一つめの認証コードを入れても、なぜかエラーで前に進みません。そこで…
二通目に届いた認証リンクのクリックで認証をしようとした所、こちらもリンクを押せないという珍現象が発生しています。どうやら認証コードと認証リンクの2つにバグが発生しています。(2019年6月13日現在)
そこで、別の方法として「パスワードのリマインド機能」を試みます。現在は、メールアドレスが仮登録状態になっているため、おそらくパスワードリマインダーで復活できるはずです。右側にある「サインイン」を押します。画面の中ほどにある「Forget….」のリンクをクリックします。登録したメールアドレスを入力してください。
すると、時間をおかずに以下のメールが届きます。メール中にある認証リンクをクリックします。
新しいパスワードを設定します。上下で同じものを入力します。
この画面が表示されたら新しいメールアドレスは登録完了です。
メールアドレスと新しいパスワードを使ってサインインをします。もう一度、画面の右上にある「サインイン」を押します。その後、メールアドレスと新しいパスワードを入力したら「NEXT」を押します。
画面の右上が「My Tradeindia」の表記に切り替わったらログイン(登録作業)は成功です。
My Tradeindiaの部分を押すと、自分のダッシュボードが表示されます。プロフィール情報、コンタクト情報、見積情報、購入履歴、取引履歴などがわかります。
リサーチ方法
次に商品のリサーチ方法です。トレードインディアの商品のリサーチは、商品名サーチとカテゴリサーチの2つがあります。商品名でリサーチするときは、文字の入力と同時に表示される「サジェストワード」もチェックします。
例えば、下の画像でいうと商品名の部分に「C….H…O」と入力することで、候補となるキーワードが表示されます。この下に候補部分からも思わぬ商品が見つかります。
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カテゴリから商品を検索するときは、左側の赤枠部分をクリックします。左と右側は連動しており、マウスを重ねることで右側が表示されます。対象のカテゴリを選択します。
ここに表示されている以外のカテゴリを選ぶときは、下の「All Categories」を選びます。
カテゴリごと、画像とともに表示されます。非常に見やすいですね!
その他、サイトのフッター部分も要チェックです。こちらに、バイヤー向けとセラー向けの機能が紹介されています。
*上記のフッター内にある「Post Your Requirment」を押すと、欲しい商品をリクエストできます。
*サプライヤーだけのリストもあります。
メニュー項目 | 機能 |
Browse Suppliers | カテゴリごとにサプライヤーを検索 |
Post Your Requirement | 購入したい商品のリクエストを投稿 |
Subscribe Sell Trade Alerts | トレードアラートの設定 |
Manufacturers | キーワードで工場を検索 |
Suppliers | サプライヤーの一覧 |
検索結果の画面
次に検索結果の内容を確認していきます。何らかの商品を検索すると、以下の画面が表示されるはずです。左上にある「City Name」で、インド国内の住所から工場を探せます。代表的な都市は、すぐ下にある「地名タグ」をクリックしても良いです。赤枠の部分に注目します。左側に「SORT RESULTS BY」と書かれており、その右側に「CATEGORIES」などがありますね。この赤枠部分を選択すると、下に表示される検索結果が絞りこまれます。
例えば、カテゴリ>>チョコレートにレ点を入れれば、検索結果として399件表示されます。クッキー&ビスケットであれば、49件です。その他、様々な項目で結果を絞りこめます。適切な項目を設定して効率的なリサーチをできるようにします。
マークの意味
検索結果には、スーパーセラーなどのラベルが表示されます。それぞれの意味は、次の通りです。
- TRUST STAMP→トレードインディアの認証手続きを完了している企業
- SUPER SELLER→セラーとしての実績がある所
- PREMIUM SELLER→広告販売枠
それでは、具体的な検索結果を見ていきます。検索結果は、プレミアムセラー → スーパーセラー → 一般セラーの順番に表示されます。それぞれは背景色が異なるため、用意に区別できるはずです。
番号 | 意味 |
1 | スーパーセラーの出品物であることを示す |
2 | お気に入り登録機能。あとからまとめて見積依頼を出すときに便利 |
3 | 商品説明ページ(サマリー)の詳細を表示 |
4 | 販売者の住所 |
5 | 販売者の電話番号 |
6 | 販売者への評価 |
7 | 見積依頼ボタン |
住所の上にマウスをのせると、詳細な住所が表示されます。
背景色が白色は、一般のセラーです。各ボタンの役割等は同じです。
商品詳細ページ(価格情報)の見方
上記の検索結果に表示される商品をクリックすると、さらに商品の詳細情報が表示されます。
この商品詳細ページが下の画像です。図の中にある1~9までは次の意味です。
番号 | 意味 |
1 | 最低購入数量です。この数量以上でないと注文は不可 |
2 | 注文数に応じて値引きを設定します。この場合であれば、最もお値打ちな価格が50000です。もちろん、注文数に応じてこの価格は変動します。最低数の注文にほど60000に近いです。 |
3 | 梱包単位です。 |
4 | 単価です。 |
5 | 商品の詳しい説明文です。 |
6 | インコタームズはFOB(本船甲板渡)かつ、港まで指定しています。関連:インコタームズ入門 |
7 | 配送日数 |
8 | 支払い条件です。代金引換、前払い、その他などがあります。交渉次第です。 |
9 | サンプルに関する提供条件です。この場合であれば、送料と関税、その他の諸税を輸入者が負担する条件で、無料で提供するとしています。 |
見積り依頼の送信
商品詳細情報など、細かい条件等を打ち合わせするときは、以下の見積フォームを使います。基本的に、見積=取引開始ではなく、初回はサンプルを取り寄せた上で商品情状態を確認、その後、具体的な情報をやり取りする方がベターです。もちろん、相手に「単なる冷やかし目的」とは思われないよう、あくまで本格的な輸入取引を検討する上で品質を確認したい旨を強調して伝えます。
以上、簡単ではありますが、トレードインディアの使い方でした。その他の細かい部分は、実際に利用する中で覚えていけばいいと思います。
おまけ:アメリカのアマゾンFBAに発送のモデルも可能
実は、トレードインディアで知り合ったサプライヤーを活用して、アメリカにある「アマゾンFBAに納品するモデル」も作れます。この場合は、入念な打ち合わせと、アマゾンの梱包規定、ラベル規定などをしっかりと守るサプライヤー(工場)であるのか?もチェックが必要です。つまり、必ずしも日本への輸入ビジネスを検討しなくてもよいです。
まとめ
- トレードインディアは、業者間取引をするサイト
- インド国内のサプライヤー、工場とつながれる。
- こちらの工場で仕入れた物をアマゾンFBAに納品することもできる。

