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【貿易】オリジナルB/Lがない!貨物を引き取るには?

この記事は約5分で読めます。

無事に輸入許可が下りて、いざ、貨物を引き取とるとき「貴社の貨物は、サレンダーになっていないので、貨物の引き取りはできません」と言われることがあります。これは「必要な書類がないので貨物の引き取りができない」ことを意味します。サレンダーとは、どのようなことなのでしょうか。また、このような事態を避けるためには、どのようにすればいいのでしょうか。

対処方法は、次の3点です。

1.B/Lオリジナル(原本)を差し入れる。
2.LGを発行する。
3.B/Lをサレンダー(元地回収)にする。

この記事では、オリジナルB/LとサレンダーB/Lの違いを確認して、迅速に貨物を引き取る準備について説明をしています。

オリジナルBLと貨物引き取りの関係

B/L(船荷証券)

B/Lとは、貨物の使用権を示す書類です。船会社は、輸出国で貨物を預かったときに、それを預けた人(輸出者)にB/Lを発行します。このときに発行されるB/Lは3通あり、すべて同じです。その後、輸出者は、輸入者から貿易代金の確認ができたら、EMSなどの別便を使い「オリジナルのB/L」を輸入者に送付します。オリジナルのB/Lを受け取った輸入者は、日本側で貨物を引き取るときに、オリジナルのB/Lを差し出します。

  1. 輸出国側 / 輸出者が船に乗せる。
  2. 船会社は、貨物を預かった書類(B/L)を発行する。
  3. 輸出者は、B/Lを受け取る。
  4. 輸入国側で貨物を受け取るには、発行されたB/Lが必要
  5. 輸入者からの入金確認後、オリジナルのB/Lを輸入者に送付
  6. 輸入者は、オリジナルのB/Lを日本側の代理店に差し出す
  7. 輸入許可後、引き取りができる。

これが一般的なオリジナルB/Lと貨物受け取りの流れです。しかし、東南アジアや中国など、比較的近距離の輸送の場合、上記3番でB/Lが発行された後に、そのまま船会社に戻すことが多いです。これをサレンダードB/Lと言います。この方法を使うと、6番の輸入国側でオリジナルB/Lの差し出しが不要となり、より貨物をスムーズに引き取れます。つまり、貿易におけるB/Lの扱いは、次のように大別されます。

  1. 輸出国:オリジナルB/Lの差し入れた →輸入国側でB/Lの原本は不要(サレンダーB/L)
  2. 輸出国側:オリジナルB/Lを差し入れていない →輸入国側でB/Lの原本が必要

B/Lのサレンダーとは?

輸出国側でのお話です。輸出者が船会社からB/Lを入手したときに、そのまま船会社へ差し戻すことを「元地回収・サレンダー」といいます。この仕組みを使うと、輸入国側でB/Lオリジナルの提出が不要になります。

BLをサレンダーにするかどうかは、輸出者の指示です。もし、サレンダーにするときは、あらかじめ、その旨を輸出者に伝えます。ただし、これに応じてくれるかは、輸出者との取引状況によります。そもそも、B/Lは、貨物の受取ができる権利書です。もし、輸出国側でB/Lを船会社へ差し入れていると、権利上は、輸入国側で、誰でも貨物を引き取れてしまいますね。

だからこそ、輸出者としては、勝手に貨物を奪われないように、代金の回収とB/Lのリリースを同時並行にしているのです。したがって、B/Lのサレンダーに応じてくれるかどうかは、今までの取引実績によるといえます。

サレンダーが役立つケース

サレンダーは、近隣諸国(中国や東南アジアなど)との貿易を行う上で役立ちます。比較的近距離が近い国との貿易の場合、本船が日本に到着するまでの期間が短いことが多いです。これにより、BL原本が到着する前に、日本に貨物が到着してしまうことがよくあります。このようなケースを防ぐために、近隣諸国との貿易は、サレンダーBLで行うのが一般的です。

サレンダーのデメリット

サレンダーのデメリットは2つあります。一つは信用状の問題。もう一つは、サレンダーの確認ができないケースがある点です。

以降は、2番のケースをご紹介していきます。

輸出国側でオリジナルB/Lを差し入れていない場合の対処方法

輸出国側でオリジナルB/Lを差し入れていないときは、次の2つのいずれで対処します。

  1. オリジナルB/Lを差し出す。
  2. バンクL/Gを使う。

1.B/Lオリジナル(原本)を差しだす。

船会社から輸出者へは、3枚のB/L(船荷証券)原本が渡されます。輸入国で貨物を引き取るには、この原本のうち、いずれか一枚が必要になります。(原本しか不可)つまり、輸出者は、輸送するコンテナとは別の輸送方法(例:フェデックスやDHL)によって、B/Lのオリジナル(原本)を輸入者へ送付します。

B/Lを船会社へ差し出すときの注意点

一方、輸入国側のお話です。BLオリジナルを船会社へ差し出す場合は、BLの裏面に「裏書き」をします。B/Lの裏側には、英語の約款がビッシリと書かれていますが、この上にサインします。裏書きの方法に決まりはありません。よくあるパターンとして、輸入会社の社印を押したり、輸入担当者のサインを入れたりします。

2.LGを使って貨物を引き取る

もし、何らかの理由でB/Lの原本が届いていない場合は、銀行が発行するL/G (Letter of Guarantee)を使い貨物を引き取ります。LGは、輸入する会社の取引銀行に「万が一、貨物引き取りにともなう損失が発生したときに共同で対処すること」を約束する書類です。B/Lの原本が手元にない。でも、どうしても今すぐ貨物を引き取りたいときなどに有効な方法です。

差し出したL/Gは、回収する必要がある。

輸入者は、L/Gを差し出して貨物を引きとった場合は、B/Lの原本が届き次第、船会社に差し出します。B/Lの原本を差し出すとL/Gは解除されて証書が戻ります。そして、この証書を銀行に戻すると、一連の取引が全て完了します。LGの発行を受けた場合は、発行を受けてから戻す日まで手数料がとられるため注意が必要です。

まとめ

サレンダーとB/L原本の関係は、しっかりと理解する必要があります。サレンダーは、現地にてBLを差し入れいるから日本では不要になる。逆にサレンダーでなければ、現地でBLを差し入れていないため、日本でB/Lの原本が必要になると覚えてきましょう!また、B/L原本を差し入れなくても引き取ることができる「LG」などもあります。これは、銀行が貨物引き取りに関わる責任を保証することによって、オリジナルB/Lが不要で引き取りができるものです。

ただし、不要というのは、一時的に不要になるだけです。B/Lオリジナルが届き次第、LGを回収して、銀行に戻す必要があります。

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