「日本にはない物を海外から購入したい」と考える方は多いです。この記事では、初めて海外通販をするときのポイントをご紹介していきます。
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個人輸入のガイドライン
「個人輸入」には、次の2つの意味があります。
- 個人的な使用目的で輸入すること
- 商売目的の商品を輸入すること
個人使用目的での輸入=関税や法律の規制を緩くするかわり、販売は不可
商売目的での輸入=関税や法律の規制を厳しくするかわりに、自由に販売可能
あなたの個人輸入は、商売目的ですか?それとも個人目的ですか?
商売目的の輸入は、次の記事が参考になります。
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個人輸入3つの方法
海外通販には、大きく分けると次の3つがあります。
- ネット通販サイトで購入
- 海外で商品を購入
- 輸入代行業者を通して購入
ネット通販で購入 | 海外アマゾンなど、海外の通販サイトから商品を購入する方法です。 |
海外で商品を購入し持ち帰る。 | 海外旅行などに行き、現地で商品を購入。その後、手荷物として持ち込む方法です。 |
輸入代行業者を通じて購入 | 海外アマゾンなどを見ていて、どうしても自分で商品を買うのが厳しいときは、商品のURLを代行業者に伝えて代わりに商品を購入してもらいます。この業者を輸入代行や転送サービスなどと言います。 |
あなたは、どんな方法で輸入しますか?
最低限、覚えておきたいこと
海外通販(輸入)をする上で、最低限、気を付けたい3つのことがあります。
- 輸入できない物や難しい物がある。
- 騙されたら取り戻すことは難しい。
- 輸入目的をはっきり区別すること
購入不可又は制限されている物がある | 原則、日本では自由にできます。しかし、品目によっては、禁止や制限されている物があります。例:サプリメント、美容品、商標権侵害物、ワシントン条約など |
騙されたら取り戻すのは難しい。 | 海外通販は、日本国内の法律が適用されないため、被害の救済はほぼされないと考えた方が良いです。例え、それが大きな金額であったとしても、ほとんど取り返すことはできないと考えましょう。 |
輸入目的をはっきりさせる。 | 輸入は、その目的が重要です。
この違いにより適用される税率や法律が変わるからです。 |
個人輸入にかかる5つの費用
個人輸入では、「最大」で5つの費用が掛かります。”最大”との表現通り、これよりも少なくなる場合(減免措置)も十分にあります。
- 商品代金
- 送料
- 関税と消費税(関税や消費税の計算は、6割ルールあり)
- 保険代金
- 通関手数料(数百円)
国内で購入する場合と大きく違う点は、関税や消費税などの輸入諸税がかかる点です。海外通販の税金は、以下の記事をご覧ください。
ざっくりと計算→商品価格に対して20%前後(1.2)をかける。
お金の支払い方法と配送期間
海外通販時のお金の支払い方法と配送期間は、以下の通りです。
- 支払い方法
- 配送期間
1.支払い方法
- クレジットカード
- クレジットカード(プリペイド式)
- ペイパル
おススメは2又は3番です。2番はプリペイドタイプの為、万が一、詐欺被害にあったとしても被害の上限は、カードに入れている額です。(コンビニで購入可能)また、ペイパルも買い手保護プログラムがあるので安心です。
2.配送期間
例えば、海外のネットショップで商品を購入。その後、日本に配送されてくる場合を考えてみましょう!海外サイトで決済をするときに配送業者を選べます。このとき、配送料金として追加で費用を支払う程、より早く商品を受け取れます。
期間の例:アメリカで購入した商品(航空便)→1~2週間で到着、船便→2カ月で到着
個人輸入は簡単!
個人輸入とは「自己が自己のために使用・消費する目的で輸入する物」です。要するに、輸入目的が「商売か?」「個人使用なのか?」です。
- 個人輸入=個人使用目的の輸入
- 商売目的輸入=小口輸入又は一般商業目的輸入
この記事では、1番の「個人輸入」を前提に説明していきます。関税法では、この輸入目的によって、適用される関税率や減免措置、輸入規制が変わるため、ご注意ください。
例えば、次の輸入は、すべて個人使用の輸入ではないです。
- 額に関わらず商売目的で輸入すること
- 誰かのために輸入すること
- 有償・無償関わらず、輸入した物をあげること
- 誰かの代わりに輸入すること
個人輸入3つの魅力
個人輸入の魅力は、次の通りです。
- 個性的な商品を見つけられる!
- 国内販売価格より安く購入できる!
- 英語は大の苦手。でもネットで手軽に輸入できる!
輸入規制「できる・難しい・禁止」の物は?
個人輸入かつ人気がある物は、革靴、革関連製品、ブランド品、ニット製品、ワイン、薬、アパレル、化粧品、食べ物などです。基本的に一部の例外品を除き、どんな物でも輸入はできます。
しかし、一部の商品は、輸入が難しかったり、禁止されていたりする物があります。中には、一万円以下免税ルール(輸入する価格の合計額が一万円以下の場合、関税と消費税を免税にする仕組み)を適用できない物もあります。
- 個人輸入が難しい商品
- 個人輸入が禁止の商品
輸入が規制されている商品 |
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輸入が禁止されている物 |
|
- 化粧品の輸入代行会社まとめ
- 薬を代行輸入してもらうときの注意点
- 化粧品を輸入する時に知りたいこと
- 化粧品の輸入 完全ガイド
- 並行輸入と輸入の違いとは?違法なの?
- 輸入できないリスク
- ワシントン条約の特例措置
個人輸入を楽しむ2つの方法
個人輸入する方法には、以下の2つがあります。
- 海外旅行から帰国したときに携帯して持ち込む
- 日本にいながらネットショップで購入する
1.海外で購入した物をお土産として持ち込む
海外旅行などにいき現地で購入、これを日本に携帯して持ち込む方法です。この場合、海外旅行者の携帯品に関する関税率表を基にして、関税や消費税等が計算されます。
2.日本にいながらネットショップで購入する
日本にいながら海外通販サイトで購入する方法です。(少額輸入の簡易税率」が適用される)有名海外ショップは、アマゾン、アリババ、グーグルショッピングなどがあります。
もし、輸入に不安があるときは「バイマ」などを使い、現地在住者(日本人)から商品の購入もできます。ただし、この場合、輸入品の価格には、現地のVATが含まれるため、専門の転送業者を使い、日本に荷物を転送してもらった方が良いです。
個人輸入のトラブル/注意点/問題点10選
- 個人使用の転売は犯罪
- 思わぬ関税率の高さに注意
- 数量制限
- 偽物
- 届かない
- ワシントン条約
- 共同購入の違法性
- 衣類のサイズ違い
- アメリカの長さ・重さの単位
- 重量物の輸入
- 薬の個人輸入
1.個人使用の転売は犯罪
個人的な目的で輸入した商品は、販売は禁止です。
例えば、中国から服を輸入したとします。サイズが大きいなどの理由から不要となり、フリマアプリやオークションなどで販売することは、禁止です。特に化粧品、薬品、食品は注意が必要です。
*化粧品や医薬品は「薬機法(薬事法)」の規制を強く受けます。個人使用であっても既定の数量以上は、一切輸入(例:一品目24個以内)できません。既定の数量以下でも、自身が個人的に使用する場合に限り輸入可能です。
2.思わぬ関税率の高さに注意
個人使用目的で輸入する物は、基本的に免税または、低い関税率が適用されることが多いです。しかし、中には日本の国内産業との兼ね合いから、異常に高い関税率が設定されているものもあります。代表例:革製品全般
3.数量制限
化粧品、サプリメント(ビタミン剤等)などは、個人使用目的の輸入でも数量に制限があります。海外ショップでは、一定以上の数量を指定できなかったり、日本に販売していなかったりするところが多いです。
日本に発送していない場合の対応方法→転送業者
4.偽物品の横行
海外ショップには、平気で偽物品を販売する所があります。特に中国系サイトは気を付けましょう。できるだけ偽物を避けるには、海外ショップでも、ブランドが運営する正規オンラインショップや大手デパートが運営するサイトを利用するのが良いです。
5.「商品が届かない」
「商品を購入したのに届かない!」この場合は、クレジットカード会社に連絡をして「チャージバック手続き(詐欺被害の申告)」をするか、ペイパルであれば、紛争手続きを開始しましょう!
6.ワシントン条約
海外の革製品製品を購入する際に気を付けことはワシントン条約です。動植物自体の取引が禁止されることはもちろんのこと、動物から派生するあらゆる物も規制の対象です。
例:クロコダイルの革財布等
7.共同購入の違法性
個人使用目的の輸入とは、個人が自己のために使用することです。これ以外の全ての輸入は、個人使用ではなくなります。つまり、以下の行為は個人使用の輸入ではないです。
- 誰かと共同で輸入すること
- 無償・無償問わず、商品を代理輸入すること
8.衣類のサイズ違い
海外の靴、衣類と日本の物は、サイズが違います。同じLでも、日本のXLに相当する等のことがあるため、海外製品とのサイズの換算も重要です。
- 服・靴・子供服のサイズ表
- 衣類 / 服の関税計算ツール
9.アメリカの長さ・重量の単位
アメリカには、メートルやKG等の単位の他、独特な物があります。
- フィート=約30センチ
- 1ノーティカルマイル=1.8
- 1スタチュートマイル=1.6
- 32℉=0℃
- 1LB=約500g
- 1オンス=30g
10.重量物の輸入
大型家具等、大きな物や重量物を輸入する際は、国際輸送、日本国内の輸送と屋内配送の3つを考えておく必要があります。
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日本到着時の通関、許可後の配送、納品場所での荷受けを考えます。重量物やある一定の価格を超える商品を輸入する際は、通関業者に依頼をして輸入許可を取得するのが一般的です。ただし、個人輸入の場合は、通関業者が依頼を受けてくれない可能性が高いです。
その場合は「自社通関」をご利用ください。何らかの方法で通関許可を取得したら、混載便又はチャーター便を使い、港や空港から貨物を引き取ります。(通関業者が手配)
最後に納品場所に荷物が到着をしたら荷受けをします。基本的に、輸入商品の配送業者は、玄関先までで輸送義務が終わります。したがって、そこから先のすべての作業は、荷受者(輸入者)が行う必要があります。
例えば、マンションの10Fに住んでおり、そこに荷物を搬入したければ、玄関前からロビー、エレベーター、部屋の中までの一連の輸送をご自身又は、便利屋に依頼することが求められます。トラックの運転手は、全く手伝ってくれないため、十分にご注意ください。
11.薬の個人輸入の注意点
薬を個人輸入するときは、以下の点に注意します。
- 全て自己責任
- 規定以上の数量は輸入できない。
- 有償、無償問わず、他人の為に輸入はできない。
- 当然、商売目的は不可
例えば、海外から家族が使う薬を代理で輸入する行為は、厳密に言うと、法律違反です。個人が 自身の目的の為に、極めて限定的に輸入が許可されています。
違法な代行業者に注意
海外から薬の輸入代行サービスを提供する会社があります。これらの会社は、法律に違反している可能性が高いです。薬を商売目的で輸入できる条件は、極めて厳しいです。
- 医薬品の輸入代行は危険!やめた方が良い理由
- 輸入手続きの疑問と答えを徹底解説!
個人輸入/海外通販の税金(輸入税/関税及び消費税)
個人輸入の関税や消費税は、次の2つの基準があります。
- 商品代金(課税価格)
- 商品代金にかける関税率や減免税
1.商品代金(課税の価格)
海外から購入した価格についての決め方があります。ここで消費税をイメージしてみましょう。消費税は、商品代金×0.1の率で課税されますね!1000円であれば、100円が消費税です。しかし、個人輸入目的の輸入品には、商品代金に特殊な考え方があります。
これが0.6掛けルールです。
ショップに表示されている商品価格に0.6倍した額を商品代金として計算できるのです。
- 100万円→60万円
- 20万円→12万円
そして、この60万円や12万円のことを「課税価格」として、ここに関税率や消費税率をかけることで、日本側で支払う輸入税がわかります。
商品代金と関税の計算例
- 海外の商品代金×0.6=課税価格
- 課税価格×関税率=関税額
- (課税価格+関税額)=消費税額
- 関税額+消費税額=あなたが支払う輸入税の合計
2.関税率と減税や免税
海外商品代金×0.6で課税価格を計算したら、これに対して、商品ごとに決められている関税率を掛けます。このとき、輸入国や商品によって優遇した税率の適用もできます。
例えば、個人使用の輸入と言っても、次の2つのパターンがありますね!
- 海外旅行で購入した物を持ち帰る。
- 海外通販等で商品を購入する。
実は、上記の輸入方法によっても適用される関税率が変わります。1番の方法には、海外旅行者の携帯品免税、2番には、輸入総額が20万円までは簡易税率、20万越えは一般税率が適用されます。また、これらの関税制度と合わせて、各種減免税の仕組みがあります。
海外旅行者の携帯品の免税とは?
手荷物として輸入するときは、海外市価で20万円までが免税です。下の表でいうと「その他」の部分に該当します。また、携帯品に関する輸入は、次の四つの注意点があります。もし、以下の免税範囲を超える場合は、携帯品の簡易税率に基づき課税されます。例:アルコール類であると、200円/L~600円/Lの関税、その他の物品であれば、一律15%
携帯品免税の品目例
- 酒類→3本(1本760ml)
- タバコ 紙巻/葉巻/その他→200本/50本/250g50本250g
- 香水→2オンス(60g)
- その他→20万円以下
海外通販に適用される関税とは?
海外通販にかかる関税率は「少額輸入貨物の簡易税率」または、一般税率を基準とします。この基準は、輸入の合計価格(0.6倍後の価格)が20万円を超えるのか?にあります。20万円以下は、簡易税率。20万円を超えるときは、申告納税方式により、あなた自身が通関手続き(自社通関)をするか、通関業者に依頼します。
関連:簡易税率と一般税率の違い
関連:関税や消費税、通関手数料を支払うタイミングは?
国際小包などで商品を輸入するときは、税関などで手続きをする必要はありません。郵便、フェデックスなど、配送する会社に関わらず、税関への手続きは、すべて代行してくれます。また、関税や消費税の支払いは「荷物を受け取るとき」に行います。
6.個人輸入の通関手続き3パターン
最後に個人輸入通関手続きの流れをご紹介していきます。
- 海外で商品を購入。手土産として持ち込む
- 郵便、国際宅配便の輸入通関
- 一般貨物の輸入通関
1.海外で商品を購入。手土産として持ち込む
ケース:海外旅行のついでに商品を購入。これをスーツケース等で輸入する場合
この場合は、購入したときのレシート等を保管しておき、入国審査後にある税関ブースで「税関申告書」を提出するだけです。基本的に輸入総額20万円までは免税。その他、一品目の価格が1万円も免税です。
アルコール類、タバコ、香水等は、一定の範囲内で免税。超えた部分に対して課税されます。詳しくは「携帯品の輸入申告」についてをご覧ください。
2.郵便、国際宅配便の輸入通関
ケース:日本にいながら海外ショップで購入(輸入)するケース。
この場合、免税枠はないです。輸入総額が20万円までは、簡易税率(自動的に通関)超える場合は、一般税率を適用して、ご自身で申告・納税する義務が発生します。
国際配送には、郵便系と民間系の2つがあります。
- 郵便系の配送
- 民間系の配送
1.郵便系の配送
EMS等の郵便系配送ネットワークは、税関外郵出張所に荷物が届き、そこに常駐する税関職員が荷物に対して課税します。課税された税金は、日本郵便が一旦建て替える。その後、配送時に荷物と引き換えに回収する流れです。
2.民間系の配送
一方、フェデックス、DHL、佐川グローバル等、民間系の配送会社は、自社の保税倉庫に蔵置した後、税関官署に申告、必要な税金を立替えます。その後、輸入許可になり次第、輸入者の元に荷物を配送。輸入者は、荷物を受け取るときに、同じく諸税を支払います。
*FEDEX等は、事後的に請求書を送付してくる。
どちらの配送会社で運ばれてきても、輸入総額が20万円以下であれば、自動的に通関処理が行われて、自宅で荷物を受け取るときに輸入諸税(関税・消費税等)の納税ができます。
3.一般貨物の輸入通関
コンテナでの配送。大型の商品など、いわゆる小包ではない一般貨物の場合は、輸入手続きが必要です。この場合、海外から届いた商品は、一旦、日本の保税地域に入ります。この状態のまま輸入者または、通関業者が税関に輸入申告をします。
税関からの輸入許可が下り次第、配送業者に貨物のピックアップしてもらい、荷物を受け取ります。この場合、輸入者は、通関業者に依頼せず、自社通関もできます。
関連知識:フォワーダー
よくある疑問
Q.個人輸入で人気がある商品は?
お酒(ウィスキー、ビール、ワイン等(ワインの関税計算) | 革製品(バッグ、上着など) | 革靴 | 化粧品 |
薬 | アパレル(ブランド/ベビー服等) | 家具 | 書籍 |
食品(オリーブ油、サプリメントなど) | スマホ(iPhone等) | スニーカー/革靴 | ゴルフ用品 |
キャンプ(蔵ーボックス) | おもちゃ | 生地 | ギター |
ゲーム | スノーボード | たばこ | ナイフ |
各種パーツ類 | バイク | バッグ | ペット用品 |
育毛剤 | 楽器 | 香水 | 雑貨 |
時計 | 生き物 | 文房具 | 本 |
Q.輸入相談
輸入相談は、公的機関「ミプロ」又は、お取引がある「通関業者」でできます。又は、弊社でも「有料貿易相談」をしています。よろしければ、ご利用ください。
Q.保険は必要?
海外輸送には、様々なリスクがあります。リスクから大切な商品を守るためにも保険は必要です。保険は、意外に安いです。僅かな費用をケチルのは、デメリットが大きいです。
20万円の意味
個人使用目的で商品を輸入するときは、20万円が一つの目安です。一度に輸入する価格を20万円以下に抑えると「簡易税率」を適用できるためです。関税率は、複雑な世界です。この関税率をたった7つの区分にした物が「簡易税率」です。
個人使用目的 | 課税価格の合計が20万円以下 | 課税価格が1万円以下 |
日本にいながら外国の商品を購入するとき | 海外市価の0.6をかけた価格が20万円以下であれば簡易税率 | 海外市価の0.6をかけた価格が1万円以下であれば免税 |
携帯品として輸入 | 海外市価の0.6をかけた価格が20万円以下であれば免税 |
30万円の意味
30万円は、次の2つの意味があります。
- 旅具通関の上限である30万円
- 個人使用目的×簡易税率を適用できる上限30万円
旅具通関は、ハンドキャリーによる通関です。この方法による場合は、輸入総額30万円が上限となり、超える場合は、業務通関扱いとなり、空港にある「ボンド」に保税した後、輸入申告をする必要があります。
一方、個人使用目的×簡易税率の上限とは、30万円×0.6がけルールをした後の価格が20万円。20万円は、簡易税率を適用できる上限です。
24個ルール
化粧品を個人使用目的で輸入する場合は、一品目につき上限が決められています。
0.6ルール
個人使用目的で輸入する際に適用できる課税価格の減免措置です。
Q.並行輸入とは?
並行輸入とは、真の輸入代理手店以外の物が「真正品」を輸入することです。詳しくは「並行輸入とは?」の記事をご覧下さい。
Q.国内配送はどうなる?
輸入許可になると、倉庫から貨物を引き取れます。多くの場合、配送業者(郵便やフェデックスなどの宅配業者)が自宅までの荷物を届けてくれるため、特に問題はありません。
問題になるのは、輸入する価格が20万円を超えるときです。この場合は、通関業者にお願いするか、自社で通関をする必要があります。仮に、自社で通関をする場合は、配送部分もご自身で考える必要があります。
英語は苦手!難しいことも苦手な人は、輸入代行がお勧め!
実際のところ、輸入の「輸」の字も知らない人がいきなり個人輸入するのは大変だし、リスクが高いと思います。そこでお勧めするのが「輸入代行業者」です。
- 英語は大っ嫌い
- 海外のサイトは何だか怖い
- お金を支払って詐欺に遭わないか心配
- とにかく面倒なことは嫌だ
このような方は、輸入代行業者が便利です。代行業者は、あなたの代わりになって、輸入したい商品の「注文から配送の手配」まで行ってくれます。
具体的には「輸入したい商品の名前」や「商品URLなど」を伝えるだけで、注文を含めた先の部分をすべて代行してくれます。
例えば「アメリカにある●●のバッグを輸入したい」と伝えます。伝え方は、様々です。商品名だけでも良いですし、どこかの販売サイトで掲載されているURLでもいいです。
依頼を受けた代行業者は、あなたの代わりに商品の発注をします。業者が代わりに注文をするため、英語アレルギーを持っている人には、便利です。日本に荷物が届いたら、税関手続き等は自動的に行われて、自宅へ商品が届けられます。
もし、日本に商品を輸入するときに関税等が発生したときは、荷物を配達してくれた人に支払います。まとめると、次のようになります。
- 代行業者へ「●●を輸入したい」と伝える。
- 業者から見積もりをもらう&利用料金の支払い
- 業者が外国ショップに注文する。宛先は、あなたが指定する住所
- 日本に荷物が到着する。自動的に輸入手続きが行われる。
- 自宅に荷物が届く。商品に関税が発生していたときは、配達員に支払う
- 輸入完了
まとめ
- 個人目的と商売目的の輸入は、輸入後に使える用途が大きく違う。
- 個人目的で輸入した物は、人にあげる。売ることはできない。
- 輸入総額は20万円以下に抑えると、何かと便利
- 0.6掛けルールや一万円以下免税ルールがあります。
- 商品によっては、高い関税率が課されます。特に革関係製品は、要注意
- 海外ネットショップでの輸入と、帰国するときに持ち込む輸入は別物
- 関税や消費税は、荷物の受け取り時に支払う。
- 初心者の方は、まずは輸入代行の活用が安全!
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