日本で通販の支払いをするときは、クレジット決済の他、コンビニ、銀行振り込み、代引きなどがあります。では、海外から商品を購入するときは、どのような支払い方法があるのでしょうか? 日本と同じように、代引きや銀行振り込みはあるのでしょうか? そこで、この記事では、海外通販における支払い方法をご紹介していきます。
海外通販の支払い方法
海外から商品を購入するときの支払い方法は、クレジットカードまたは、ペイパル決済が主流です。日本の通販でおなじみである「銀行振り込み」「コンビニ決済」「代金引換」などの支払いには対応していません。なぜ、対応していないのでしょうか? そもそも、海外通販では、どのようにお金を支払うのでしょうか? まずは、この基本的な部分からお伝えしていきます。
海外通販をするときに支払う費用
海外通販をするときに支払う費用は、大きく分けると、次の4つです。商品代金自体はもちろんのこと、送料、保険費用、お店によっては、日本側の消費税を支払うこともあります。
- 商品代金
- 日本までの送料
- 保険費用
- 日本側での関税や消費税の徴収(お店によって違います。)
関税と消費税は、日本側での支払いが基本!
海外通販で購入した商品は、日本側で関税や消費税がかかることがあります。上記でも説明しましたが、業者によっては、日本側の関税や消費税を事前に徴収する所もあります。しかし、これはあくまで一部のお店のことです。多くのお店は、日本側でかかる関税や消費税は、すべて日本側で支払う仕組みです。
もし、あなたが海外通販で商品を購入するときは、以下の費用を支払います。勘違いすることが多いですが、基本的に、外国のネットショップで購入した商品については、外国政府から消費税を課税されることはありません。これは「消費税は、外国(日本)で消費されるものは課税しない!」という原則があるからです。
しかし、だからといって、輸入品には、消費税が課税されないのか?というとそうではありません。ある一定の価格を超える物については、日本政府(税関)に消費税を支払います。輸入品に対する関税や消費税は、日本側で発生する物です。外国のネットショップで課税されることはありません。
海外のネットショップ | 日本の税関 | |
商品代金 | 〇 | |
送料 | 〇 | |
保険など | 〇 | |
関税・消費税 | 〇 |
ここまでが、海外通販の支払い方法に関係する基本的な知識です。それでは、この基本知識をふまえた上で、海外通販で使う支払い方法の概要と、特徴、メリット、デメリットなどをご紹介していきます。
海外通販の主な支払い方法
海外通販で利用する主な支払い方法は、次の3つです。すべての支払い方法は、あなたとショップの間に、第三者機関が関係するのがポイントです。それぞれの支払い方法を確認していきましょう!
- クレジットカード
- ペイパル
- プリペイド式クレジットカード
1.クレジットカードとは?
最も一般的な支払い方法です。クレジットカードは、即時決済ができる所が良いですね。仮に銀行振り込みをした場合、入金から着金まで、意外に長い時間がかかります。購入先のショップは、入金確認できない限り、商品を発送してくれないため、その分、商品の到着が遅くなります。
一方、クレジットの場合は、こちら側で決済をすれば、相手側でも、すぐに「決済確認」ができます。これにより、商品を発送するまでの時間が短くなります。「なるべく早く商品が欲しい人」にとっては、大きなメリットです。また、クレジットカードには「ショッピング保険」がついている点もメリットです。
ショッピング保険は、クレジットカードで購入した商品が届かなかったり、壊れていたりしたときに、その代金を補償するものです。これによって、万が一のトラブルでも安心です。
2.ペイパルとは?
ペイパルは、アメリカの会社が提供するオンライン決済です。ペイパルの特徴は、ペイパル利用者同士であれば「メールアドレス」を伝えるだけでお金のやりとりができる点です。
この仕組みは次の通りです。まず、お店の運営者、購入者は、ペイパルに口座(アカウント情報)を開設します。このとき、必ず「一つのメールアドレス」とクレジットカード、銀行鋼材情報などを登録します。これで、メールアドレス、クレジットカード情報、銀行口座情報が一つのペイパルアカウントの中に登録されます。(この登録が世界中で行われています。)
例えば、売り手としてペイパルに登録している人は、自身のネットショップにおける決済方法として導入できます。また、商売をしている人でなくても、個人間でお金を送金したいときなどに、ペイパルに登録しているメールアドレスと、パスワードを入力するだけで、お金の受け渡しができます。
ペイパルを通じて、情報をやり取りしているため、簡単に決済ができます。ペイパルは、日本では少し知られていませんが、海外では、手軽にできる電子決済として有名です。 では、なぜ、ペイパルは、有名なのでしょうか? 実は簡単にできることと合わせて「個人情報が守られていること」も大きなポイントです。
例えば、どこかの国のネットショップで商品を購入するときに「クレジットカード番号」などを入れると「本当にカード情報は大丈夫なの?」と不安ですね。もちろん、ほとんどのケースは大丈夫ですが、中には悪さをするためにネットショップを運営している所もあるかもしれません。そこでペイパルが役立ちます。
ペイパルの支払いに対応しているお店であれば「ペイパルを通じた」決済ができるため、直接、お店に対して、自分のカード番号などを入力する必要がなくなります。これにより、クレジットカード情報をいれるときの不安がなくなります。もちろん、ペイパルを使うことは、不安心理だけではなく、トラブル対応のときにも便利です。
万が一、ペイパルを通じて支払った商品が壊れていたり、届かなかったりしたときは「買い手保護プログラム」によって、ペイパル決済をストップできます。つまり、買い手側のクレームによって、売り手側への支払いを保留する仕組みが整えられているのです。クレジットカードでいう「ショッピング保険」などに似たサービスが提供されています。
ペイパルのメリット:簡単にお金をやりとりできる。 匿名性を担保できる。 買い手保護プログラムがある。
3.プリペイド式クレジットカードとは?
クレジットカードのように見えるけれど、クレジットカードではない物があります。前払い式のカードで、あらかじめ入金している分だけ、クレジットカードと同じように決済ができる物です。日本では「Vプリカ」という商品名として知られています。仕組みは、次の通りです。
- コンビニなどで販売されているVプリカを購入
- お金を払い込みます。
- 対象のVプリカに、2の分だけ決済ができます。
- オンラインショップの決済画面の所で、クレジットカードと同じように入力
- 決済完了
とても簡単ですね。この前払い式クレジットカードは、クレジットカードを持てない人、使い過ぎたくない人、個人情報を出したくない人に便利です。全国にあるコンビニですべての手続きができるのも大きなメリットです。この前払い式クレジットカードのメリットを見ればわかる通り、海外通販における支払い方法としても使えます。
前払い式カードのメリット:誰でも持てる。 使い過ぎの心配がない(限度額=入金した分) 個人情報を出さなくても良い。
以上が海外通販をするときの主な支払い方法です。
よくある疑問
Q.関税の支払い方法は?
海外通販サイトや配送会社によって変わります。多くの場合、日本側で荷物を受け取るときに関税や消費税を支払います。フェデックスは、荷物の交換時ではなく、後日、請求書が送付されてきます。
また、海外のアマゾンは、商品購入時に「日本側でかかる関税等」を事前に徴収する仕組みを整えています。
Q.覚えておきたい支払い方法に関する言葉
最後に海外通販をするときの決済画面で登場する言葉の意味をご紹介します。
言葉 | <意味 |
Payment method | 支払い方法 |
Gift card or discount code | クーポンコードや割引コードの時) |
Bank Transfer | 銀行振り込み |
まとめ
- 海外通販における支払い方法は、クレジットカード、ペイパル、前払い式クレジットカードがあります。
- これら3つ以外の支払い方法は、リスクの観点からお勧めできません。
- 最も安全性が高い支払い方法は、個人情報を出さない、事前入金分だけの決済しかできない点を考えて「前払い式クレジットカード」です。
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