暑い中をヨレヨレのTシャツにサンダルでだるそうに歩いている人は結構います。一方で、こざっぱりとした格好でこれ見よがしに歩いている人は意外にも多い!買い付けでタイへ行くなら、街中のタイ人の服装を観察しよう!
タイ人のファッション動向
タイ人はおしゃれ度がアップしている。
以前に比べると、タイ人はおしゃれな服装の人が多いです。一年中夏なので基本はTシャツとジーンズ、白のスニーカーという恰好が多いですがコーディネートが良くなっています。
昨今、ユニクロをはじめ海外ブランドが続々と進出しており、そのような服を買えるタイ人が増えているのが大きな要因です。それなりにお金はかかるでしょうが、人に見られるのが大好きなタイ人にとってファッションはますます欠かせない物です。中でも高級百貨店へ買い物に来ているタイ人のファッションは要チェック。若いのにブランドモノを着こなしている人の多さに驚きます。
一番のオシャレは足元、スニーカーにこだわり。
タイ人の足元を見るとスニーカーにこだわりがうかがえます。以前はサンダル履きの人が多かったのですが、スニーカー率がグンとアップしています。特にオニツカタイガーとVANSは大人気です。タイで新品のブランドスニーカーを買うとしたら軽く10,000円は超えます。それでも履いているタイ人が多いことに驚きです。
一方で中古品も人気です。チャトチャック市場にはスニーカー店が多く、安くて1足300B前後。それでもまだまだ履ける状態です。高くなると500‐1,000B位しますが、それは人気のモデルだったり、中古と呼ぶにはきれいな状態のものです。タイ人の足元を見ると、タイの成長具合を実感します。
古着を着こなすタイ人が増えているのに驚き。
“古着を着る”というのはタイでは?と思われていた節がありました。古着に対してわからないタイ人が多かったのでしょう。それが徐々に古着を着る人が増え、ネットからも海外の古着の知識を得るようになってきています。
“最近の若い人は、古着に抵抗がないね”
知り合いの古着店の店主は言います。現にお店にないもので、こんなブランド入荷しないかなど、ブランド指定してオーダーするタイ人が増えているそうです。高い!と言っても買うそうです。これが日本人のバイヤーが言うならなんのことはないですが、タイ人の一般客がここまで古着に関心を持っているのには驚きです。チャトチャック市場でいい古着を見つけるのは、一般のタイ人との戦いにもなってきています。
タイ人はアロハ好き、古着店には良いアロハが揃っている。
“なぜ日本人はアロハを買わないのか?”これも知り合いの店主に言われるのですが、アロハの好きなタイ人は多いです。それに比べて、日本人が少ないことに店主は不思議がっています。
街中で、おしゃれなアロハを着ているタイ人をちょくちょく見かけます。これが観光地になるとグッと増えます。海に行くとアロハだらけです。知り合いの古着店のアロハはほとんどがハワイ製です。常夏のタイではアロハを着る機会が日本よりも断然多く、そんなことからも人気なのでしょう。
日本で着る機会はわずかなので買い付ける人がいないのか?タイにアロハが売っていることを知らないのか?“アロハねえ?”と思ったら、一度チャトチャック市場のお店を覗いてみてください。
ユニクロで、タイ人のサラリーマンやOLをよく見かける。
日本とタイではユニクロの品揃えは違います。タイは夏用品が多く、日本に比べて1.5割程高いです。しかもタイは日本より物価が安く給料も低い。それでもユニクロは、タイ人に人気があるのです。目につくのはタイ人のサラリーマンとOL。Yシャツやチノパンツなどを買っている人をよく見かけます。
Yシャツを売るお店は他にもありますが、百貨店内のお店だと高すぎます。買うならスーパーや市場、その辺の屋台などで種類も質も知れたものです。会社勤めのタイ人の金銭感覚からすると、ユニクロはけして安くありません。それでもシャツの種類は豊富で質とデザインもいい。こういうシャツが着てみたかった人々のニーズにユニクロがマッチしたのでしょう。
タイ人も、いいモノには出し惜しみなく金銭をつぎ込みます。近い将来、タイにサラリーマン専門の紳士服店が出現してもニーズはかなりあると思います。
服選びにこまったら、店員の服装を見てみよう。
レディースモノに関して言うと、私は当初は全く知りませんでした。注文が来るようになって“まかせます”と言われた際、非常に悩みました。
考えた結果、店主や店員の服装を見ておしゃれだと思ったお店で買おう!と。自分のお店の服を店員が着てアピールしている所は結構あります。結果、そのようなお店には他にもいいモノがあり、サービスのいい店員だとわざわざ試着して見せてくれます。
飾ってある服を見るのと、店員が着たモノを見るのとでは印象はかなり違います。特にレディースは、どんなモノが売れるのか全くわからなかったので、これだ!という感覚が欲しかったのです。
買い付けた商品に対してお客さんからお褒めの言葉をいただき、それ以来レディースに関してはこういう買い方もありかなと思うようになりました。タイでレディースを探そうとしている方は、ぜひ試してください。その際はプラチナムセンターのお店がおすすめです。さらには、ここに買いに来ているタイ女性の服装を参考に。
タイ人に人気の商品は日本人にはどうか?
チャトチャック市場の古着コーナーに次いで人気のある場所はセクション1‐4です。ここは、よく言えば今どきのおしゃれなお店が集まっている場所。メンズもありますが、全体的にはレディースが多いです。無地だけど作りが良く価格も手頃なTシャツをはじめ、バッグや腕時計、小物類など見ていて楽しいお店が揃っています。
メンズは無地のTシャツでユニクロもどきのモノが多いですが、試着すると違うなあと思うでしょう。着丈や袖丈が短かったり、タイ人特有の余計なものがアレンジされています。胸ポケットにボタンが付いていたり、袖にいらないラインが一本入っていたり。タイ人のこだわりですが、これでは日本では売れないなとわかります。
なるほど、ユニクロもどきのTシャツはここにあったのか。見て、試着して、買わなくて良かったです。タイ人の服装を突き止めるとこういうこともあります。
見て参考にしよう。大当たりがあるかも。
タイ人の服装を参考にすることは、日本でならどうなのか?と検討してみることです。売れるものもあれば、売れないものもあるでしょう。それでも無の状態からあれこれ考えるよりも、タイ人の服装を見て参考にしても損はないと思います。
知人のタイ人がアロハを着ているのを見て“アロハだ!”とビンテージのアロハを買い付けている人がいます。タイ人の若い女性が身に着けている透明バッグが気になって買ったら、日本でも好評だったこともあります。見るのはただ、ならば買う前に見よ!です。
まとめ
- タイ人のおしゃれ度がアップ。足元にはブランドモノのスニーカーが目につく。
- 最近の若いタイ人は古着も着こなす。特にハワイ製のアロハは人気。
- タイの感覚からすると安くないユニクロ、それでも人気で会社員やOL客が多い。
- レディースは、店主や店員が着ている服を参考にするといいことも。
- タイ人の服装にはハズレもあるが、視野を広めるために見ておくのはいい。