国際空港で目にする「DUTY FREE SHOP」は、関税と呼ばる税金が免除されます。しかし、空港内のDUTY FREE SHOPを利用できるのは、国外に出る日本人または非居住者(多くは外国人)に限られます。しかし、日本国内にありながら、日本人でも関税や消費税が免税になる場所があります。それが「Tギャラリア沖縄」です。
そこで、この記事では、Tギャラリア沖縄が免税である理由と利用方法(買い方)をお伝えしていきます。ちなみに、ギャラリアを直訳すると「トンネル」です。
Tギャラリア沖縄とは?
Tギャラリアは、日本国内で唯一、日本人でも関税が免除されるお店です。Tギャラリアで販売されている商品は、関税と消費税がかかりません。つまり、100円と表示されている物は、100円で購入ができます。
なぜ、このようなことが実現できるのでしょうか?まずはその秘密をご紹介していきます。
Tギャラリア沖縄が免税になる理由
Tギャラリア沖縄の免税制度は、沖縄の地域振興にあります。ご存知の通り、沖縄県は、目だった産業もなく、日本国内外からくる観光客と基地のお金で成り立っている所です。これは、沖縄県の若者が本島に出稼ぎにくることや、沖縄県の求人倍率、低い賃金を見ても明らかです。このようなこともあり、日本政府は沖縄県に対して特別な支援金を出して、沖縄の発展を促しています。
2002年の沖縄振興特別措置法の改正によって「特定免税制度」ができました。これがTギャラリア沖縄での買い物が免税になる理由です。(根拠法は、関税暫定措置法 14条)
第十四条 沖縄県の区域から当該区域以外の本邦の地域へ出域をする旅客が、個人的用途に供するため、政令で定める金額の範囲内で、政令で定めるところにより税関長の承認を受けた小売業者から沖縄振興特別措置法第二十六条(輸入品を携帯して出域する場合の関税の免除)に規定する旅客ターミナル施設等において購入した物品又は当該小売業者から同条に規定する特定販売施設において購入し当該旅客ターミナル施設等において引渡しを受ける物品であつて、当該旅客ターミナル施設等において輸入するもの(当該出域の際に携帯して移出するものに限る。)については、平成三十二年三月三十一日までの間、その関税を免除する。引用元:e-Gov
関税がかからないと安くなる秘密
外国の商品が日本に入るときは、商品ごとに所定の関税がかかります。関税は、商品を輸入する人が日本の税関へ支払います。関税は商品ごとに大きく違います。物によっては、高い関税率が設定されいるため、決して無視ができないレベルです。
例えば、革靴です。 革を使った製品は、関税が高いことで有名です。革靴の場合は「30%または、一足当たり4300円のいずれか高い税金」がかります。いくら外国の安い革靴を輸入しても、関税部分を負担すると、国内価格と変わらないレベルになることも多いです。結局、輸入者が税関に負担した関税は、一般消費者が店頭で支払うため、関税がかからないときは、その分だけ安く購入できます。
なお、Tギャラリアによると、新商品では3割程度、セール品の中には5割ほど安くなるそうです。ブランドが好き、さらに価格を求めるなら、Tギャラリア沖縄をお勧めします。もちろん、いわゆるアウトレット店ではないため、新しい商品もしっかりと揃ています。
Tギャラリア沖縄の消費税
Tギャラリア沖縄を利用するメリットは、関税と消費税が免除されることです。しかし、この部分をもう少し正確に説明すると、免税になるのは関税部分だけであり、実は消費税の部分は免税になっていません。これは消費税が免税になる仕組みを理解するとわかります。
消費税が免税になるのは、輸出取引のみです。外国人(非居住者)が日本国内で消費する物は、簡易的な輸出とみなしているため「TAX FREE(消費税免税)」が受けられます。そのため、この定義に当てはまらない日本人は、本来は消費税がかかります。これはTギャラリアも例外ではありません。
しかし、Tギャラリアは、お客が購入した商品の消費税部分を負担しているため、見かけ上、関税と合わせて消費税も免税のようになっています。
Tギャラリア沖縄ガイド
ここから先は、実際にTギャラリアの利用方法をご紹介していきます。
利用できる条件
Tギャラリア沖縄を利用できる条件は「那覇空港から県外へ行く飛行機のチケットがある人」です。これは、先ほどお伝えした「沖縄振興特措法」の概念である沖縄の消費を活発化する目的があるためです。沖縄以外の人が沖縄県で消費することが目的であるため「沖縄県外」へ出発するチケットが必要です。もちろん、航空機だけではなく、フェリーなどでもいいです。必ず沖縄県外に移動することが条件です。
商品の買い方と商品の受け取り方法
Tギャラリア沖縄で購入するときは、総合受付で、住所、電話番号、帰りの航空便や船便などを記入します。これが終ると「免税ショッピングカード」が渡されるため、このカードを商品購入時に提示します。ただ、商品を購入しても、その場で商品が受け取れません。実は、購入した商品は、那覇空港にある「免税品受け取りカウンター」で受け取る仕組みになっています。
このカードに必要事項を記入します。
那覇空港の免税受け取りカウンターは、全部で3つあります。JAL側、ANA側、LCCです。商品を購入するときに伝える「便名など」によって、この受け取りカウンターが変わります。ちなみに格安LCCのジェットスターの場合は、LCCカウンターではなく、JALカウンターで受け取ります。商品は、空港での受け取りになるため、出発の二時間前までには、買い物を終わらせるようにしましょう。
Tギャラリアのセール情報
Tギャラリアは、スプリングセールとホリデイセールがあります。このあたりの情報は、ソーシャルメディアやメルマガ、RSS購読設定をして最新情報を受け取りましょう。
アクセス
Tギャラリアにも駐車場がありますが、おすすめは「ゆいレール」を使って「おもろまち駅」で下車です。大人片道300円足らずですし、沖縄の激しい渋滞に巻き込まれるリスクもないです。ちなみにTギャラリア沖縄とおもろまちは、直結されています。
おもろまち駅と直結されています!
フロアマップ(ガイド)
Tギャラリア沖縄の簡易マップです。グーグルマップを使って簡易的に表示しています。右下にあるプラスやマイナスを押すことによって、縮尺の調整ができます。
問い合わせ先、営業時間、支払い方法
沖縄県那覇市おもろまち4-1
0120 782 460
■営業時間
9:00-21:00(日~木)
金・土9:00-22:00
■支払い方法
現金、クレジットカード、外国のお金にも対応しています。
Tギャラリアのフロア写真
平日・水曜日の14時頃の様子です。けっこう、ガラッとしている印象です。とにかく、あらゆるブランド物のショップがあります。こちらで購入したものは、すべて免税対象です。
1Fには、沖縄のお土産が置いてあります。ただし、これらの商品は、免税対象ではないです。
3Fには、おしゃれな飲み屋さん?バーがあります。カップルの方にお勧めです。
まとめ
Tギャラリア沖縄は、沖縄県の地域振興を目指すため、日本政府が設定した税制上の特例措置を認めた特例商業施設です。この中で販売されている商品には、関税や消費税はかかりません。しかも、これらの対象は外国人だけではなく、沖縄県以外に住んでいる日本人も含まれています。沖縄県以外であるかを確認するため、Tギャラリア沖縄で購入した商品は、那覇空港に設置されている「免税品受け取りカウンター」で受け取るようになっています。
昨今、LCCの登場によって沖縄県への航空代金は5000円以下が普通です。福沢諭吉さん1枚で往復できしまうレベルであるため、フラッと沖縄へ遊びに行くことも十分できます。そのときに、このTギャラリア沖縄を利用してみるのもいいかもしれませんね。まずは、実際に行ってみてください。
この記事をお気に入りに登録
カテゴリ
タグ一覧
新着記事の一覧
記事を検索する
種別 | 積み地 | 揚げ地 | 品目 | 輸送モード |
法人 | 鹿児島 | バンクーバー | さつまいも 500kg | 海上輸送 |
法人 | 中国の広州の工場 | 千葉県市原市 | テント系製品 10トン | 海上輸送 |
法人 | 厦門 | 浜田 | アパレル 15トン | フェリー輸送 |
法人 | 鹿児島 | バンクーバー | さつまいも 500kg | 海上輸送 |
法人 | 中国の広州の工場 | 千葉県市原市 | テント系製品 10トン | 海上輸送 |
法人 | 厦門 | 浜田 | アパレル 15トン | フェリー輸送 |