本記事は、個人事業主や9名以下の小規模法人の方々を対象に、本業として輸入ビジネスに取り組もうとする方々のための包括的なガイドです。
輸入事業の基礎から応用まで、幅広い内容を網羅しています。主な内容は次の通りです。
- 輸入ビジネスの魅力と2つの主要戦略
- 5つの輸入事業モデルとその特徴
- 成功のための10の重要ポイント
- 具体的な成功例と失敗例の分析
- 必要な資格や許可の解説
- 安定的な輸入ビジネスを築くための3つのポイント
初心者から中級者まで、段階的に学べる構成であり、展示会、B TO Bサイトでの商品の発掘から、独自商品の開発・販売まで、様々な方法をご紹介しています。また、リスク評価や市場リサーチ、仕入れ先の選定、通関手続きなど、実務に直結する情報も豊富に盛り込んでいます。
本記事を通じて、輸入ビジネスの全体像を把握し、自身の状況に最適な戦略を選択する手がかりを得られます。さらに、独占販売権の紹介や他法令物の取り扱いなど、安定的なビジネスを構築するための具体的なアドバイスも提供しています。
一般輸入ビジネス
気になるトピックスをお選びください。お勧めは、文の最初から最後まで順番に読まれることです。
輸入ビジネスとは、海外から商品又は、原材料を輸入し、日本国内で販売することです。主なスキームは、次の4つです。
- 輸入商品その物の販売 →洋服を購入して日本国内で販売
- 輸入した商品を加工し再販売→ 魚を輸入した後、はんぺんに加工及び販売
- 何かと何かの組み合わせ販売
- キャッシュポイントをずらして販売→カーポートを輸入。取り付け工事までを提供
輸入ビジネス(輸入事業)の魅力
輸入ビジネスの魅力は、ゼロから立ち上げられる再現性の高さ、一生なくなることがない物販であること、物流サービス等により、どこまでも収入を増やせられる点です。
「今、あなた(会社)がどんな状態でも、一発逆転ができる点」が魅力です。
輸入事業の2つの戦い方
輸入ビジネスには、2つの戦い方があります。
- 小さな利益で大量に販売(薄利多売)
- 大きな利益で少量で販売(厚利少売/こうりしょうばい)
薄利多売とは、一つ一つの利益額は小さくし量で勝負する方法です。一方、少量で多くの利益は、一つ一つの利益を大きくとり、小さな販売量で戦う方です。薄利多売は、資金力がある強者の戦略であり、小規模事業者は、少量で多くの利益を取る戦略が適切です。
個人や小さな法人=少量で多くの利益を取るスタンスにするべし!
輸入事業モデル5選
輸入販売のモデルには、次の5つがあります。
- 既製品を海外(工場等)から輸入して日本で販売
- オリジナル商品を製造。これを輸入して日本で販売
- オリジナル商品を製造。これを輸入して日本の業者や実店舗で流通させる。
- 無在庫で販売。注文が入り次第、海外サイトに発注(非推奨モデル)
- 既存商品を海外通販サイトから輸入して日本で販売(非推奨モデル)
1.既製品を海外卸(工場等)から輸入して日本で販売
海外の卸販売サイトから購入し、日本で販売します。
例えば「アリババ」です。アリババは、中国企業の他、世界各国の企業が商品を売買をするためのプラットフォームです。また、ここに集まる企業は、工場、輸出者、商社など様々です。まさに卸売販売者がつながる場所です。
輸入者は、アリババ等の卸サイトを活用し、工場とのつながりを作り、より源流に近い価格で商品を調達して、これを日本で販売します。もちろん「卸売サイト」には様々な物があり、卸売サイト=アリババと考えるのはやめましょう!
2.オリジナル商品を製造。これを輸入して日本で販売
上記の卸売サイトを活用して工場とのつながりを作り、独自のオリジナル商品を開発し、日本で販売します。ODM(OEMではない)で製造した商品は、基本的には、独自の商品であり、別に契約書等を交わせば、他社が仕入れられないようにもできます。
オリジナル商品の開発は、「既存商品の改良」や「オリジナルロゴ」等からスタートすると、何かとスムーズです。
例:他社が販売する商品で、悪い部分を改良した物を販売するなど
3.オリジナル商品を製造。これを輸入して日本の業者や実店舗に流通させる。
昨今のアマゾンは、中国の工場が直接、アマゾン等で販売を始めています。中国工場が直販をしているため、価格競争が起きやすい環境です。そこで、ネット以外の販売ルートの構築が重要です。
実店舗の卸売りであり、駅ナカに入る一流の大規模小売店で、あなたの商品を販売する方法です。アマゾン販売では得られない巨大な売り上げと安定性を確保できます。
4.非推奨・無在庫で販売。注文が入り次第、海外サイトに発注
無在庫販売は、自身で在庫を所有していない状態で販売をし、実際に売り上げた物だけを仕入れる方法です。仕組み上、在庫を抱えなくても良いため、資金力がない初心者の方に便利です。ただし、リスクが少ない分、参入者も多く、価格競争になりやすいです。
無在庫販売には、次の2つの方法があります。
- 海外に商品を発注、自身で荷受け。これを客先に発送
- 海外に商品を発注、商品は、あなたのお客に「直送」
実は、この1と2の形態をとることにより、ある恩恵があります。ぜひ、調べて下さい。
5.非推奨 海外通販サイトから既存商品を輸入して日本で販売
海外の通販サイト(アマゾンアメリカ、イーベイ、アリエクスプレス等)から、すでにある商品(既存商品)を仕入れて日本で販売する方法です。この形態の場合、仕入れるときの価格が小売りレベルのため、利幅は少なく、思うように稼げないです。
以上が輸入ビジネスのモデルです。上記の点を頭に入れておき、自身の環境、レベル、資金的な都合から、最適な方法を考えましょう!
輸入事業のメリット、デメリット
デメリット
- 言葉の壁がある。
- 不良品が送られてくることがある
- 知識不足が銭失いにつながる
メリット
- 事業モデルがシンプル
- 個人事業主や一人株式会社でも十分運営できる。
- 新規事業としてのリスクが小さい。
- 事業化できると銀行からの評価が高くなりやすい。
なお、輸入不許可の場合は、積戻しや滅却処分のリスクがあることを覚えておきましょう。
輸入事業の成功例と失敗例
輸入事業の失敗例や成功例ご紹介します。
成功例1 北欧より雑貨商品を独占的に輸入販売
30歳の女性のお話。資金が無かったため、クラウドファンディングの活用により資金を調達。自身が好きな北欧より雑貨商品を独占的に輸入販売することに成功。
成功例2 アメリカより遮熱塗料を輸入販売
アメリカより特別な遮熱塗料を輸入。売り込み等は一切行わず、ほぼ勝手に売れ続けるビジネスの立ち上げに成功。
成功例3 ある行事で使う必然性が高い物を輸入
ある行事で使う物を輸入。世間一般的には、その存在すら知られていない為、別の意味で独占販売状態を創り出すことに成功する。
成功例4 デジタル○○を輸入+施工費用でガッチリ!
中国からデジタル●●を輸入販売。自身で設置をすることが難しいため、設置、施工を含めた一貫的な輸入販売モデルの構築に成功。ソフト部分でも継続的な課金ができるモデルを作ることに成功。
成功例5 エステ店で自社ブランド品を展開
小さなエステ店を経営する女性。客単価を向上させるために、自身のブランドの化粧品を開発。これを自店の顧客に販売することに成功。今後は、同業他社の卸売りも検討。
輸入で失敗するときの共通点
当然、輸入にも山のように失敗談があります。
- 商品需要の予測ミス(自分本位の選定)
- 競合他社のリサーチ不足
- 品質コントロールの不備
- サプライヤーの選定ミス
- 文化的な理解の欠如
輸入業に必要な資格や許可
輸入ビジネスには、許可や資格が必要なのでしょうか? 結論は不要です。但し、一部の品目を取り扱う場合は、規制のクリアや許可の取得が必要です。
代表的な規制品目
- 中古品の売買 → 古物商の免許
- 化粧品 → 薬機法
- サプリ → 食品衛生法&薬機法
- 海外スマホ → 電波法
- 肉類 → 家畜伝染病予防法
- 規制対象物品の例
- 他法令の確認貨物のまとめ
- 個人目的と商業目的の違い
- 小口輸入(商業輸入)の書類3選
- 輸入の原価に含める費用
- その商品の関税率は、何%?
- 小口輸入に必要な2つの手続き
輸入事業の立ち上げから販売までの流れ(全手順)
以上の基礎的な情報を頭に入れた上で、輸入業の立ち上げから販売までを確認していきましょう!
- 貿易の準備をする
- 求められている物を探そう。
- 安定的な輸入事業にする3つのポイント
- 既存商品、オリジナル商品の開発(仕入れ先の見つけ方)
- 契約交渉(輸入)をする
- 輸入コスト、関税、輸入規制を確認する。
- サンプル輸入、少量購入又は製造開始
- テスト販売と改善点の検証
- 代表的な販売方法
1.貿易の準備をする
まずは、貿易をするための準備をします。最寄りの税務署、税関等へ必要な手続きをします。
税関発給コードは、税関申告やリアルタイム口座の開設で必要です。なお、法人の場合は、税関発給コードは不要です。(法人番号で処理可能)
2.求められている商品を探そう。
何を輸入すれば良いのか?
この答えは「求められている物」です。そして、これを探すには、以下の方法があります。
- アマゾンや楽天のランキング指標
- 本屋の棚(広くとっている分野をチェック)
- 雑誌(モノマガジン系の雑誌)
- 各種キーワード検索ツール
- SNSのハッシュタグ検索
1.アマゾンや楽天のランキング指標
アマゾンや楽天に設置しているランキング記事を参考にします。ポイントは、直接、ランキングに載っていない商品です。つまり、表示されている商品まわりの商品を探します。
2.本屋の棚(広くとっている分野をチェック)
巷の本屋、大型書店の棚を確認しましょう。棚の幅が広い物は世の中の需要が高い所です。その棚に行き、目につくキーワード等に注目すると、需要がある商品がわかります。
3.雑誌(モノマガジン系の雑誌)
最新のアイテム等が紹介されているモノマガジン等などもおススメです。こちらも本に紹介されている商品からヒントを得るようにします。
4.各種キーワード検索ツール
各種キーワードリサーチツールからも需要を調べられます。
グーグルキーワードプランナー
グーグルの「キーワードツール」を使えば、月間の検索件数がわかります。平均的には、月間で1000を超えれば、何らかのニーズがあります。
例えば、サンバイザーについて調べてみると、次の結果がでてきます。
各キーワードから需要を考えると、次の通りです。
検索キーワード | 考えれる需要 |
サンバイザー UVカット | 「UVカットができるサンバイザーが欲しい」 |
サンバイザー おばさん | 「おばさんでも似合うサンバイザー(おばさんにみられない)が欲しい」 |
サンバイザー かつら | 「かつらをつけてもフィットするサンバイザーが欲しい」 |
ヤフー知恵袋による調査例
ヤフー知恵袋は質問部分に注目します。以下の例でいうと「サンバイザーを付けているとおばさんに見られるのか?」の外見を気にしています。よって、サンバイザーを付けていても「おばさんっぽくない物」が求められているかも?と予想できます。
アマゾンの口コミ
アマゾンの批判からも商品の改善点がわかります。
5.各種キーワード検索ツール
各種SNS(インスタなど)のハッシュキーワードの検索も有効です。
例えば、ラッコキーワードなどのツールで調べられます。
3.安定的な輸入ビジネス 3つのポイント
価格だけの勝負にならない輸入を実現する。
それには、いくつのポイントがあります。
例えば、海外販売サイトの価格と日本の販売価格を比較して輸入は、極めて参入障壁が低くNGです。できる限り、参入障壁を意識し、他社の追従を許さない環境を構築することが重要です。
=参入障壁が高い程、あなたの輸入ビジネスを安定化させられるでしょう。
- 独占販売権を取得し、源流を抑えること。
- あえて難しい物(要:他法令物)を扱う
- キャッシュポイントを工夫する
- 無くては困るもの
- 価格の比較がし難い物
- 古い業界が使用している○○
- 継続性がある物
1.源流を抑えること
独占販売権とは、日本国内の販売を独占的に行う契約です。安定的なビジネスは、この独占販売権の取得が最も重要です。また、当然ながら、卸レベルでの取引を行うのが基本です。間違っても海外の小売サイトから仕入れて国内販売するモデルはやめましょう。過当な価格競争に陥ります。
2.輸入制度上、難しい物(要:他法令物)を扱う。
特定の品目は「他法令」により規制されています。食べ物、薬品、植物、電化製品など。海外の美容系(シャンプー、石鹸、美容機器)などです。参入障壁を高くするため、あえてこれらの商品を取り扱うのも一つの方法です。 品目別・他法令対象貨物の例示、輸入できないリスク 積戻しと滅却処分
- あえて輸入が難しい商品
- 他の商品を生産するときの資材として活用
- 他の商品を生産するときの機械として活用
- 価格が一定でないものを扱う
- 業界が古い所に需要がある商品
- 一般大衆向けの商品ではないこと
- 他のサービスと合わせて提供する
- 海外サイトへのネット注文だけでは手に入らない物を扱う
- 輸入制度上、難しい物(要:他法令物)を扱うこと
- 自由貿易と関税に関する知識をつけること
- 海上輸送料金の削減に努力すること
3.キャッシュポイントを工夫する
利益を確保するポイントをずらす!
例えば、カーポートです。この場合は、輸入後、カーポート自体の販売に注力するのではなく、設置までを一貫して提供します。これにより、カーポート自体で利益が少なくても、取り付け工事の部分でガッチリと利益がでます。
4.なくては困るもの=生存に近いほど必要性は高い。
なくてはならない物を扱う
例えば、高級ブランドバッグと、コメ。 この2つを比べたときに、どちらが本当に必要ですか? もう少し具体的に申し上げると、人間が生きていく上で重要な方です。もちろん、米ですね!
物が売れるのかは、単純に必要とされているのか?のお話です。ここには、小難しいマーケティング理論は不要です。
どんなに不況×購買意欲が低下しても、生きていく上で必要な物。購入理由を考えても「それすらわからない」ほど、当たり前の物を扱うべし
5.価格の比較が難しい物
簡単に比較できない商品を扱う。
ネットの発達によって、どのような商品でも、簡単に値段の比較ができます。では、逆に、どのような物であれば、価格の比較ができないのでしょうか? 先ほどから何度も登場している「カーポートの輸入ビジネス」がそれにあたります。
ここで考えてみましょう!あなたの庭にカーポートを設置するために必要な費用を簡単に比較できるでしょうか?
カーポートをカーポートの転売として利益を得る場合は、価格競争に巻き込まれやすいです。他方、カーポート+施工までの一貫して受注することで、利益ポイントをずらせます。この考え方を応用すれば、実は様々な物で利幅が高い輸入ビジネスを構築できます。
米アマゾンと日本のアマゾンを比較して利益が取れそうなものを輸入するなど、単純な転売プレイヤーは、不毛な価格競争に陥りやすいです。価格がわかりずらい物、比較をし難い物に活路があります。
6.古い業界が使用している○○。
古い業界にビジネスチャンスあり!
例えば、ワカメやこんぶの養殖をするときに使用するある物があります。それは、ある国から輸入されており、使われる量も膨大です。業界に属している人であれば「この商品ね~」と理解できます。でも、業界外の人には「馴染みが少ない商品」です。土木や建築業界などもねらい目です。これらの業界で使われている資材などに注目してみましょう。
7.継続性がある物×事業で使う物が理想
必然的にリピート発注を想定できる物を扱うべし。
輸入事業の利益を積み上げるには、新規のお客さんだけではなく、既存のお客さんにリピートしてもらうことが大切です。どんな業界でも新しい顧客獲得のときが最も大きな費用や労力を使うからです。いかにリピート購入をしてもらうのかです。
例えば、プリンターのインク、日用品で使う様々な品などもすべて「継続購入」が見込めます。特に企業が使う前提の商品は、お勧めです。基本的に企業は、儲けを求める営利活動をしています。営利活動の向上に結びつくものであれば、いくらでも資金を出します。
必然的に参入障壁が高くなる商材を扱うのも一つの戦略
上記の条件を満たす程、より強固な輸入事業にできるでしょう!
4.既存商品、オリジナル商品の開発(仕入れ先の見つけ方)
商品に対する需要を見つけたら、次にその商品の仕入れ方法を考えます。
- 既存の商品を探す。(仕入れ先の見つけ方)
- 自分で商品を開発する。
1.既存の商品を探す
- 海外見本市から探す
- B2BやB2Cの販売サイトを活用する。
- ミプロやジェトロ
- 見本市
- 各国大使館の商務部
海外見本市
国内外の見本市の情報は、ジェトロさんの「見本市・展示会データベース」、東南アジア地域の情報は「日アセアンセンター」が便利です。これらのサイトから、ピンとくる商品を探します。ここでは、展示会のサイトからサプライヤーリストを取得。その後、サプライヤーの公式URLから商品を探す方法をご紹介します。
ジェトロの海外見本市ページに行きます。地域又は、興味がある商品カテゴリをクリックしてみます。何となく興味がある分野で良いともいます。ある程度の品質を求める場合は、欧州・CIS地域で区切るのも一つの手です。皆さんが興味がある分野の商品を色々と見てみましょう!
展示会の一覧が表示されます。初期表示は新着順になっています。情報が新しすぎると、開催日が確定していない可能性があります。今回は、展示会を訪れるわけではないので開催地はどこでも良いです。注目する点は、出展対象産品です。気になる物をクリックします。
展示会の概要が記載されています。ページを下にスクロールして「公式サイト」をクリックします。
これで展示会の公式サイトに行きます。公式サイトには、出展者一覧情報があることが多いです。(ない所もあり)
例えば「EXHIBITORS CATALOG」です。ここをクリックすると、この展示会に出店するショップの一覧を確認できます。
こちらが一覧ページです。左側にカテゴリがありますね!このカテゴリ部分もクリックしながら、右側の表示内容を調整します。ある一つのサプライヤーをクリックしてみます
すると出展者の細かい情報が表示されます。ここに出展者の公式サイトがありますので訪問してみます。すると、この出展者が扱っている様々な商品を確認できます。これを繰り返すことで、自宅にいながら様々なサプライヤーを開拓できます。
なお、HUNADEは、海外にメールを送ったけれど返信がこないとお困りの方に対して代理でコンタクトをとり、そのまま交渉もできます。よろしければ、ゼロイチコンサルなどをご検討ください。
B2BやB2Cの販売サイトを活用する。
- Alibaba
- Global Sources
- indiaMART
- eWorldTrade
- Made-in-china
- TradeIndia
- EC21
- EC Plaza
ミプロやジェトロ
日本の輸出入を促進する公的機関として「ミプロ」や「ジェトロ」があります。ミプロが輸入を担当しており、ジェトロが輸出を担当しています。基本的には、輸入関係の相談をしたい場合は、ミプロを利用してください。
各国大使館の商務部
各国の在日大使館には、その国と日本とのビジネスを発展させるための「商務部」があります。この部門は、自国の商品や、それを取り扱う業者の情報を持っています。商務部は、それらの情報を使って、日本とのビジネスを活発にしようします。
もし、輸入する国や商品がある程度決まっているときは、各国の大使館にある商務部を訪れてみてください。あなたが欲しがっている情報と、商務が保有している情報がうまくマッチングできる場合は、かなり有効な情報を取得できます。
海外の市場(スーパー)をリサーチ
東南アジアの場合、一般の店舗より「屋台」や「市場」で有力な商材を見つけることが多いです。この場合は、ひたすら歩いて有力な情報を見つけます。もし、市場などに抵抗があるなら、地元のスーパーやショップ、デパートなどに行きます。そこで目に留まったもの、気に入った商品があれば、ラベルを確認してください。ラベルには、商品の販売を会社が記載されています。これを記録してください。
2.自分で商品を開発する。
商品を開発するときはアリババ」、HKTDC、TTNETなどを使います。これらのサイトを通して開拓した工場に「○○のような商品を開発したい」と伝えるだけで、MOQ(最長注文数量)と価格を提示してくれます。
最小発注単位は1000個くらいが多いため、1番の既存商品の販売がある程度、軌道にのったら検討しましょう! なお、海外のサンプル品は有料です。本契約への移行時にサンプル代金を差し引いてくれる所が多いです。
5.契約交渉(輸入)をする
気になる商品が見つかった契約交渉をしましょう!貿易交渉には、次の4つのフェーズがあります。
- 引き合い。
- オファー
- カウンターオファー
- 契約の成立
1.引き合い
まずは相手先の意向を確認する引き合いです。購入者の立場なら、相手に出荷の可否、出荷の可能数、MOQや販売価格を交渉することです。通常は、同時に複数の会社に引き合いを出します。
2.オファー
引き合いにより、お互いにやりとりする意思を確認できたら交渉を始めます。通常、輸入者側から希望商品、インコタームズ、出荷可能時期などを伝えます。これに対する輸出者の返答が「オファー」にあたります。オファーは確約事項に該当するため注意します。
詳細:【確認条件】貿易取引の意思表示「オファー」の意味・出し方と種類
3.カウンターオファー
売り手からのオファーに承諾できない場合は、交渉をやめるか、再度、こちらがの取引条件(譲歩した案)を提示します。これがカウンターオファーです。通常、このようなカウンターオファーを繰り返し、交渉をしていきます。
4.契約の成立
何度かカウンターオファーを繰り返し、最終オファーに承諾すれば、交渉は成立します。この確認として条件を記載した契約書(Contract)を作成します。
メールによる引き合いは無視されることが多い。
メールによる引き合いは、山のように届く為、どうしても交渉を開始したい方は、電話によるアプローチが効果的です。言語的な問題でアプローチが難しい場合は、HUNADEサポートチームにお問い合わせください。電話などの他、ズームによる通訳等も可能です。
6.輸入コスト、関税、輸入規制を確認する
輸入規制や関税率を調べた上で、輸入コストを計算します。
- 輸入規制
- 関税率の特定
- 輸入原価の算出
輸入規制
日本には輸入できない品目があります。これを輸入禁制品と言います。武器関連、商標権を侵害する物など、日本国内での所持や使用が禁止されている物が対象です。その他、ワシントン条約に該当する産品、食品、植物、食肉など「他法令の確認」が必要な物があります。また、輸入自体の数量枠が規制されている「輸入貿易管理令」などもあります。そのため、まずは、あなたの商品が日本側の輸入規制をクリアできるのかを確認します。
- 化粧品の輸入 完全ガイド 個人でも再現できる方法
- 化粧品の輸入代行会社まとめ
- 輸入販売の許可や資格 何が必要? 品目ごとに解説
輸入規制は、次の2つのいずれかで確認します。
関税率の特定・関税が原価を上げない?
日本輸入時に発生する「関税」を計算します。関税は、輸入する貨物、原産国などで細かく決められており、輸入価格の総額が20万円を超える場合は「一般税率」、超えない場合は「簡易税率」が適用されます。また、支払うべき関税”額”は、次の計算式で求めます。
支払うべき関税額=課税価格×関税率
課税価格とは、商品代金に送料など「加算するべき費用」を加えた価格です。(CIF価格)この課税価格に対して、一般税率又は簡易税率(簡易税率と一般税率の違いとは?)に定められている税率をかけることで、あなたが納めるべき関税額がわかります。また、輸入時は、この関税額の他、消費税、品目によっては、酒税やたばこ税などを支払います。
輸入原価の算出
輸入商品の原価には、次の費用を参入します。
- 商品代金
- 国際配送代金
- 保険代金
- 日本側通関費用
- 関税と消費税
- 日本の国内費用(デバン等も含む)
この合計額を輸入原価とするべきです。さらに、この輸入原価と、日本の小売り価格との間に、ある一定の開きがある場合は、商売として成立する可能性は高いです。
輸入する商品の代金+送料+関税+消費税+その他の輸入費用の合計が「輸入原価」です。これが日本港到着時の商品代金です。この商品代金の内、最も大きいのが国際輸送費です。いわゆるコンテナ船や航空輸送をした場合にかかる費用です。輸入ビジネスでは、この物流部分にかかる費用をうまくコントロールすることが利益を残す上で重要です。
国際輸送
物を購入し、検品、販売をするときに意識するのが「物流」です。これは、川の上流から下流にうまく物が流れるようにすることです。輸入ビジネスは、この物流を最適な物にするため、輸送パートナーとの関係を強固にします。ここでいう輸送パートナーとは、フォワーダーです。
フォワーダーは、船会社や航空機会社との間に入り、輸送スペースをまた貸ししています。また、中には、DHLやフェデックスのように自社機を所有し、一貫して輸送サービスを提供する「インテグレーター」もいます。どのような立場の会社にも、最初に見積もりを取り、二、三社の中から最適な会社を選ぶことをお勧めします。
国際輸送の見積は、オンライン見積もりサイトを使えば簡易的な診断ができます。輸送日数等もわかるため便利です。
7.サンプル輸入、少量購入又は製造開始
輸入&販売できる見込みが立ったら、テスト輸入をします。サンプル品の請求は、製品の品質レベルを確認する意味で重要です。
海外取引でのサンプル品請求は、有料です。
サンプル品を請求したら、その品質レベルを確認します。必要であれば、販売先へ意見を聞いて、商品の品質レベルを検討します。このとき、改善してほしいことを輸出者に伝えます。また、税関へサンプル品を持ち込んで関税率を調べたり、厚生省などで必要な書類を確認したりします。もし、商業的に輸入した場合に、どのような手続きが必要になるのか?を十分に検討してください。
このときの輸入は、EMSなどのドアツードアで届けられることが一般的です。
サンプル品の確認後のテスト輸入
サンプル品の確認が終わったら、次に少量でのテスト輸入をします。さきほど、輸入には最小発注数量が設定されていると申し上げました。サンプル品などを請求して、実際の品質レベルの確認をしたかったのです。
しかし、このサンプル品の確認ができたとしても、不安な部分は消えません。最低発注数量通りに発注しても、サンプル品通りの貨物が届くのかは怪しいです。そこで次に行うのが「少量輸入」です。
サンプル品よりも多く、最低発注数量よりも多い量を指定します。このとき、輸出者から難色を示される可能性があります。この場合は「商品単価を上げて良いから、最低発注数量をさげて注文させてほしい」と伝えます。そして、このイレギュラーな注文は、この一回だけの注文で良いと伝えます。これによって、輸出者は、最低発注数量以下でも応じてくれます。要は「量を減らして単価を上げる作戦」です。
このときの輸入は、LCL(コンテナ未満)単位で届けられます。一般的な商業輸入となり、税関への申告はもちろんのこと、必要な場合は厚生省への手続きも必要です。特に初回の輸入時は、税関検査と厚生省の検査を2つとも受ける可能性が非常に高いです。そのため、納期の設定などは十分にお気を付けください。
少量のテスト輸入した物を国内販売先へ納品をしたら、お客さんからフィードバッグをもらいましょう。サンプル品と品質レベルは異なるのか、もっとこうした方が使いやすいなど、お客さん目線での改良点を拾うことが目的です。
少量の輸入は、輸出者を確認する意味もありますが、むしろ本格的な商業輸入を行う前の「地ならし」の意味合いが強いです。商品自体のことはもちろんのこと、通関などの輸入手続きにおいて問題がないのかを検証します。
日本に輸入するときは、輸入価格が20万円以下は、手続き等もなく、荷物が届きます。
一方、20万円を超えるときは、日本側で輸入申告と配送手配が必要です。要するに一般的な貿易は、港又は空港までの配送までの場合が多く、それ以降の手続きは、すべて輸入者が手配することが多いです。この手配には、次の作業があります。
多くの輸入者は、上記の手続きを自らせず「通関業者」に依頼します。通関業者は、輸入者の代理となり、税関への申告と許可の取得、検査の立ち合い、許可後の配送など、一連の作業を代行します。輸入者は、通関業者に各種輸入書類(インボイス、パッキングリスト、B/L、アライバルノーティス、特定原産地証明書)を提出するだけで、後の手続きはすべて完了します。
もし、商品の輸入後に保管場所に困ったときは、各港近くで営業している「混載事業者」又は、アマゾンの倉庫を使える「マルチチャネルサービス」を検討します。また、一つの輸入戦略として保税地域に貨物を留め置いたままの「保税転売」もできます。
8.テスト販売と改善点の検証
アマゾンやフリマアプリなどのECサイトの他、実店舗などを使いテスト販売をして改善点を検証します。その結果をフィードバックとして仕入れ先に伝えて改良をする。そして、改良をした物を再輸入しテストする。この繰り返しで、少しずつ商品のクオリティを上げていきます。
テスト販売が終わったら、改善点などをフィードバックし、本格的に輸入をしていきます。この本格的な輸入をする段階になると、国際輸送をより戦略的に行う必要が出てきます。なお、実際の貨物の流れ、書類の流れ等は、国際輸送の手引書をご覧ください。
9.代表的な輸入販売方法
輸入後の国内販売には、一般小売り向けの販売と卸向けの販売とそれの併売があります。対象顧客をどのようにするのか?で価格設定が必要です。
輸入販売モデル(一般小売り向け=ECなど)
一般販売向けは、主に一般消費者が対象です。販売方法は、主にECなどがあります。
- ネットによる販売(アマゾン、楽天、BASE、独自ドメインショップ、メルカリなど)
- 実店舗併用販売
例えば、アマゾンや楽天等に出店をして販売することができます。仮にご自身の実店舗をお持ちの場合は、その場所を使い各種商品を販売することができます。但し、販売先は、一般消費者です。
輸入販売モデル(卸売り販売=ECや実店舗)
業者向け販売(B TO B)も可能です。この場合は、販売先が再販業者になる為、一般消費者向けの販売と区別する必要があります。主な開拓方法は、次の通りです。
- 電話やファックスによる販促活動
- 営業代行サービスを使う。
- 業者間取引のマッチングサイト(ネッシーなど)
- 公共入札
- 実店舗販売
実は、日本における商品の購入は、94%が実店舗で行われており、残りの6%がECです。EC、ECと言われつつも、たった6%前後が現状なのです。安定的な輸入ビジネスをする場合は、94%の大きな所、つまり実店舗での販売網の構築を目指すべきです。
例えば、大手流通で商品を販売することができれば、販売は大きく向上します。
輸入販売のケーススタディ
HUNADEのサービス一覧
以上、ゼロから覚える輸入ビジネスでした。ご覧いただきありがとうございました。最後に、アンケートに答えていただけると嬉しいです。
HUNADE 運営者
Masahiro Ido.
輸入ビジネスとよくある疑問
自分商品の開発×仕入れ先と交渉するべき10項目とは?
日本側でのテスト販売も好調。商品自体の改善点もなくなったら本格的な交渉をしていきます。交渉は、少なくても次の点をつめます。無事に交渉が終わったら、仕入れ先の取り決め通りに実行していきます。ちなみに、中国で商品を製造する場合は、別に第三のインスペクターを雇い、品質レベルを保持する方法もあります。
- 商品の価格
- 商品の品質レベル
- 最小注文数量
- インコタームズ(FOBやCIF)
- 決済条件(T/TやL/Cなど)
- 輸入形態(コンテナやコンテナ未満)また航空機など
- 海上保険
- 原産地証明書(特定原産地証明書含む)の発行
- 船荷証券(B/L)はどうするのか
- 食品分析書の取得に関すること
英語の必要性は?
輸入ビジネスと英語は、あれば尚よいのレベルです。実際、グーグル翻訳等を使えば、ほとんどの言語を一瞬に日本語又は、英語(他の外国語も可能)にできます。
円高と輸入の関係は?
円高とは、円の価値が高くなり、少ない円で外国の貨幣に交換できることです。
クラウドファンディングとは?
昨今は、輸入ビジネスにクラウドファンディングの仕組みが利用されています。
例えば「こういう商品を開発予定です!」と提案(プロジェクト)して賛同者を募ります。賛同者は、プロジェクトで提案されている商品を購入します。提案者は、購入代金を受け取り、商品開発を進められる。これが輸入ビジネスとクラウドファンディングの関係です。
オリジナル商品の開発等を考えている方は、このようなクラウドファンディングを通して資金を調達してもいいですね!
- 未来ショッピング(https://shopping.nikkei.co.jp/pages/about)
- Makuake(www.makuake.com)
- ENjiNE(https://www.en-jine.com)
- 新建ハウジング(有料広告)(https://www.s-housing.jp)
- MODERN LIVING(有料広告)(modernliving.jp)
外注化戦略は?
輸入ビジネスを実現するには、仕入れから販売までに様々な作業があります。この作業を人に任せることが「外注化」です。外注化により、自身ですべきこと以外を他人に任せることができ、これがより一層、ビジネスの拡大へとつなげられる戦略になりえます。
輸入と独占販売権/総代理店は?
独占販売権とは、ある商品を日本で販売する権利を自分が独占することです。つまり、海外のAという商品を製造している製造者から独占的に取り扱うことを認められて、自分以外が対象の商品を扱えないようにする権利のことを指します。
直輸入と並行輸入の関係は?
直輸入とは、海外から商品を購入するときに、輸入商社等を通さず、自身が直接商品を購入する(輸入する)ことです。他方、並行輸入とは、日本で正規で輸入している人とは、別ルートで商品を輸入し、販売することです。
商標権は?
輸入ビジネスで人気商品を開発できたから「商標権」を検討します。サービス名、商品名、ブランド名などを登録することができ、他者が入り込む余地をなくすことができます。
例えば、弊社の「HUNADE」という文言は、商標登録しており、他者がこの名前を使い、貿易関連業務のサイトや情報発信、その他の行為をすることはできません。HUNADEは、弊社の商標権であり、そこには「排他性」があるからです。
みんなが欲しがっている輸入品例は?
Tシャツ | お菓子 | クロムハーツ | インテリア |
ドレス | サプリ | ネックレス | おもちゃ |
ベビー服 | 医薬品 | ピアス パーツ | テント |
ワンピース | ワイン | アクセサリー パーツ | フィギュア |
古着 | グミ | デコパーツ | ペンケース |
子供 服 | チョコ | ネイル パーツ | ラグ |
グローブ | モンスターエナジー | ハンドメイド パーツ | レゴ |
水着 | バイク | ネイル シール | 化粧品 |
毛糸 | 車 | ビーズ | 家具 |
ゴルフ クラブ | グラボ | グログランリボン | 靴 |
サッカー スパイク | 雑貨 | ワッペン | 財布 |
スニーカー | 時計 | リボン | ニット生地 |
野球 用品 | 布 | ダイニングテーブル | ベッド |
自転車 | 文房具 | ナイフ | 金 |
スケボー | エアガン | スマホケース | 香水 |
スパイク | ギター | ソファ | 照明 |
バッティング グローブ | ラケット |
輸入に関係する民間業者と公的機関は?
輸入するときは、様々な民間企業と公的機関との間で連絡を取り合います。一番多いのが通関業者のやりとりです。代理で申告をしてくれるため、輸入ビジネス上は、一番つながりが多いところです。次に多いのが「ジェトロ」や「ミプロ」です。「日本の輸出入を拡大する」ために作られた「独立行政法人」です。無料で利用できるため、ぜひ活用したいです。
協会名 | 主な情報 |
日本海事検定協会 |
|
日本貨物検数協会 |
|
全日検査 |
|
関税の計算例を知りたい!
- 商品代金が10ドル
- 送料が5ドル
- 保険代金が2ドル
- 関税率が2%の場合
(10ドル+5ドル+2ドル)×0.02=0.34ドルが関税です。(端数処理省略)なお、通関業者に輸入通関をお願いするときは、これらの税額計算も、すべて通関士がしてくれます。ここでご紹介する関税計算の方法は、あくまで参考程度にご活用ください。
関税を安くするには?
関税には、基本、協定税率(WTO税率)、EPA税率、特恵税率、特別特恵税率などがあります。この他、指定の数量のみ関税率を引き下げて、数量以上は引き上げる「関税割当」などもあります。非常に幅が広く、輸入コストに直結するため、勉強することをお勧めします。なお、HUNADEは「EPAマニュアル」や「輸入税の削減マニュアル」「革製品輸入マニュアル」などを公開しています。
EPA活用・関税ゼロ貿易の活用手順は?
2024年現在、日本は17の国々とお互いの関税をゼロにする自由貿易協定を結んでいます。これによって、輸入ビジネスであれば、本来高額な関税がかかる商品であっても、低率または関税ゼロで輸入ができます。関税ゼロで輸入する場合は、輸出者から特定原産地証明書を取得することが最も大切なポイントです。
2024年4月現在 | |
発効済(利用できる国) | シンガポール、メキシコ、マレーシア、チリ、タイ、インドネシア、ブルネイ、ASEAN、フィリピン、スイス、ベトナム、インド、ペルー、オーストラリア、モンゴル、TPP12、TPP11、日EU・EPA、米国、英国、RCEP(韓国+中国+アセアン+オーストラリアなど) |
交渉中 | トルコ、コロンビア、GCC、日中韓 |
その他(交渉中断等) | カナダ、韓国 |
1.利用できる国を確認
2.商品のHSコードを確認
3.関税を削減できる「幅」と「手間」
4.原産地基準を確認します。
5.特定原産地証明書を取得
6.関税ゼロで輸入許可!
事前教示制度とは?
商品の関税率は、支払う関税額=輸入原価につながります。よって、輸入予定の商品の関税率を知ることは重要です。もちろん、ご自身での特定もできますが、ミスがあると大変です。そのため、輸入実務の現場では、通関業者に特定を依頼したり、税関の事前教示制度を使ったりすることが多いです。より正確で法的な効力を求めるのであれば、事前教示制度をお勧めします。
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