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禁煙推奨! タバコの個人輸入の状況と脱税問題



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HUNADEは、アンチ煙草派、禁煙推進の立場です。巷のサラリーマンの間では、タバコを吸うと「リラックス効果がある。他部署とのコミュニケーションが取れる」と主張する方もいます。それらの意見を否定するつもりはございませんが、HUNADEは、タバコを「非推奨」としています。

さて、タバコといえば、直近で言うと、10/1からのたばこ税の値上げと、外国産たばこと日本産タバコの区分廃止などが予定されています。愛煙家には、世知辛い世の中、禁煙家には、また一歩、健全な世の中になると期待している方も多いはずです。もちろん、HUNADEは、後者の立場です。

タバコの値上げが行われるとともに、近年では、タバコを個人輸入される方が増えています。個人輸入の特典を利用して、少しでも安い外国産たばこを輸入するためです。しかし、残念なことに、この個人輸入の仕組みを悪用して、脱税行為をしている方もいます。そこで、この記事では、タバコ廃止派の立場を貫きつつ、タバコの個人輸入の状況、たばこ税の課税方法、タバコの輸入価格の推移についてご紹介していきます。

タバコの個人輸入

タバコの個人輸入は、だれでも簡単にできます。最近は、インターネットで購入ができるため、注文後は、自宅で荷物を待つだけです。そんな手軽さもあり、知らぬ間、または、知りながら脱税行為に手を染める方もいます。一体、脱税とは何でしょうか? まずは、タバコを吸うデメリットをご紹介した後、タバコに関する個人輸入の状況、脱税行為などをご紹介します。

煙草を吸うデメリット

個人的な意見を申し上げたくありませんが、私は、大のタバコ嫌いです。どこかの飲食店に行くときは、分煙ではなく、完全禁煙を選びます。車に同乗したときに、タバコを吸う方は、軽蔑のまなざしでみます。別に喫煙行為を否定するわけではありません。

他人が快楽を得るために、自分が「実害」を受けているのが嫌なのです。

例えば、副流煙による健康被害です。タバコの煙は、髪の毛や服、カバンなどに付着します。喫煙者がこの副流煙を100%ご自身が吸い込み、無害化された煙のみを出すのであれば、文句はありません。しかし、実際は、そうではないです。ご自身が快楽を得るために、周りの人に実害を与える正当性はどこにもありません。

「たばこ税を払っているから周りが我慢するべき?」→ いえいえ、関係ないです。そもそも税の負担は、結果論にすぎませんよね? ご自身が快楽を得るために、タバコを求めているわけであって、たばこ税を負担するためにタバコを吸っているわけではありません。ですから、禁煙派を納得させられる答えにはなっていません。

また、タバコを吸うことにより、次のデメリットもあります。

  • お金がなくなっていく。
  • 世の中が禁煙化の流れに向かっている

仮に一箱500円、それが30日であれば、15000円。年間で18万円ほどのお金を使います。もちろん、個人の価値観にもよるため、この額をどのようにとらえるのかはそれぞれです。私でしたら、このお金を書籍などにあてます。また、世の中全体も東京オリンピックに向けて、禁煙化の流れが加速しています。

日本は、国民皆保険制度も破綻すると言われています。この状況の下、政府は、医療費の削減方法を考えています。タバコを吸う=肺がんの式は、どこまでイコールであるのかはわかりません。しかし、タバコを吸うことで、そのリスクが1%でも上がるのであれば、規制をするのが当然です。医療費の削減をする=「健康を維持してもらう」考え方になるからです。

よって、今後も一箱800円、1000円と値上げされていくでしょう。だからこそ、HUNADEは、脱タバコを推進しています。しかし、推進するとはいえ、タバコを楽しみたい方がいるのも事実です。そこで、HUNADEは、禁煙推進派のスタンスを貫きながら、参考程度にタバコの個人輸入に関する情報をご紹介します。

ポイント:タバコは止めましょう!

2つの輸入方法

タバコを個人輸入する方法は、大きく分けて次の2つです。

  1. 国際郵便などよる個人輸入
  2. 携帯品としての個人輸入

タバコを輸入するときの前提は、個人が個人使用のために輸入するです。これ以外の目的は、すべて違法です。

例えば….

  • 家族の分や友人の分をまとめて輸入
  • 代理購入すること
  • 輸入者した物を転売すること

これらの行為は、金銭のやり取りがあるか、ないのかにかかわらず、一律に禁止です。日本でタバコを売るには許可が必要です。許可を取らなければ違法です。必ず自身が吸う目的が前提です。それ以外の目的は、すべて法律違反です。十分に気を付けましょう!

輸入の個人使用と商用の線引き

1.国際郵便などよる個人輸入

国際郵便による輸入は、日本にいながら海外のネットショップでタバコを購入して、国際郵便などを使って輸入する方法です。日本にいながら輸入するのがポイントです。個人使用目的で輸入するときは、海外のタバコ販売価格に0.6をかけた価格(0.6かけルール)を課税価格として計算します。また、この課税価格の合計が1万円以下であれば、関税と消費税は免税です。

例えば、タバコA3000円、タバコB6000円、タバコC7000円が一つの段ボールに入っているとします。一体、これが何カートンなのかはよくわかりません。

この場合、3000+6000+7000の合計16000円に対して0.6をかけると、9600円です。よって、この場合、関税と消費税は、すべて免税です。ただし、たばこ税はかかります。

2.携帯品としての個人輸入

携帯品としての輸入は、外国へ遊びに行き、お土産としてタバコ購入して、携帯して輸入(入国)することです。この場合、一定の量に限り「海外旅行者の携帯品免税」が適用されるため、無税で持ちめます。一定の量を超える物は、後述する携帯品に関する関税や消費税などが課税されます。

タバコの個人輸入は、上記、どちらかの方法で行っている方が多いです。また、この他、あえて紹介しない方法もあります。

支払うべき3つの税

外国為替

タバコを個人輸入するときは、次の3つの税金を支払います。

  • 関税
  • たばこ税
  • 消費税

通常の輸入品は、関税と消費税を支払えば良いわけですが、タバコの場合は、これらに加えて「たばこ税」を支払います。この内、関税は、あなたが「何のタバコを輸入するのか?」また「どこの国の物であるのか?」「いくら分、購入するのか?」によって支払うべき額が変わります。

例えば、紙巻きたばこは、2018年9月現在、暫定税率が適用されるため、関税は無税です。たばこ税と消費税だけを支払います。ただし、前記した通り、タバコを輸入する合計課税価格が10000円以下であれば、これに加えて消費税も免税です。

「何を? どこから? いくら分?」輸入するのか?よって、支払う税金は変わると覚えておきましょう。なお、2018年9月現在の輸入品タバコに関する税金は、次の通りです。

種類関税国際郵便のタバコ税携帯品のたばこ税
葉巻たばこ16%12244円/1000本11500円/1000本
紙巻きたばこ暫定・無税12244円/1000本12244円/1000本

関税は、葉巻たばこは、16%かかります。しかし、タバコの原産国がメキシコ、インドネシア又はフィリピンであれば、EPAにより無税です。また、紙巻きたばこの関税は、暫定無税です。暫定ですから解除されることもあります。解除されたときは、シンガポールまたはスイス産を選べば、関税は無税です。こちらも日シンガポールEPAや日スイスEPAの効果です。

タバコを輸入するときに支払うべき税金の計算方法

計算

では、これまでお伝えした内容をもとにして、日本にタバコを輸入するときの税金は、どのように計算するのかをご紹介します。

例:海外で販売されている葉巻タバコを17000円分購入したとします。原産国はメキシコです。

  1. 17000×0.6をかけます。すると、10200円になるため、10000円超えにつき関税と消費税は課税です。
  2. その葉巻タバコの生産国がどこなのかを考えます。今回は、メキシコ産であるため関税は無税です。
  3. 次にタバコを輸入する「量」つまり、何本相当かを考えます。タバコ一箱は何本~、それが何箱あるから、合計で、○○本だ!と計算します。
  4. タバコの本数を基にして、上記のたばこ税を計算します。
  5. 1番の価格に2番の関税と、4番のタバコ税を加えます。
  6. 5番の合計金額に対して消費税10%をかけます。
  7. 税金の計算は完了

この1~7の手順で考えます。上記の説明に数字を加えると….

  1. 17000*0.6=10200円
  2. メキシコ産につき関税0%
  3. タバコの輸入数量は合計500本相当
  4. 葉巻のたばこ税=12244/1000本、よって500本分は6122円。
  5. 10200+関税(0円)+6122円=16322円
  6. 16300×0.1=1600円

よって、このタバコを輸入するときは….

関税は0円。たばこ税:6100円 消費税:1600円です。

実際は、端数処理などがありますが、大まかにいうと、このような計算方法です。

タバコ税2

タバコは、どこからきている?輸入価格は?

最後に参考程度に、日本に輸入されているタバコのデータをご紹介します。どこの国からきているのか?と、1KGあたりの輸入価格です。

葉巻タバコの輸入(HSコード:2402.10)

葉巻タバコの輸入データを数量順に並べています。

輸入国1KGあたりの価格
インドネシア¥5,471
アメリカ合衆国¥4,630
大韓民国¥6,289
スイス¥3,719
ドイツ¥7,994
ルーマニア¥2,491

紙巻きタバコ:数量順(HSコード:2402.20)

紙巻きたばこの輸入データを数量順番に並べています。

国名1KGあたり
大韓民国¥3,547
リトアニア¥5,558
ウクライナ¥6,232
スイス¥5,946
セルビア¥5,510

紙巻きタバコ:価格順(HSコード:2402.20)

紙巻きタバコの輸入データを価格順に並べています。

国名1KGあたり
ウルグアイ¥1,441
ロシア¥1,700
ドイツ¥2,193
台湾¥2,235
キューバ¥2,243
フィリピン¥2,775

禁煙の推奨と脱税行為について

ここまでタバコの輸入に関することをお伝えしてきました。記事の冒頭から申し上げている通り、HUNADEは、アンチ煙草派です。ぜひ、増税を機に止められることをお勧めします。また、タバコの個人輸入代行をしている業者もありますが、中には、脱税行為を助長するような所まであります。

海外のネットショップで魅力的な価格で書かれていたとしても、日本に輸入されるときは、必ずたばこ税や関税などがかかります。違法業者は、この関税やたばこ税の「課税ミス」に期待して輸入を推進している所です。もちろん、人為ミスを期待するのも愚の骨頂ですし、偽って輸入するのは、法律違反、脱税行為です。

HUNADEは、タバコの輸入を推進しませんが、仮に行うのであれば、日本の法令に沿って正しく輸入をしていただきたいと思います。なお、HUNADEは、タバコに関する相談、輸入代行などは、一切、提供しておりません。なぜなら、私自身がタバコが嫌いであるからです。

禁煙推奨!アンチ煙草派のHUNADEです!

 

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