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リーファーコンテナの電源プラグの形状は?電気のこと全て解決!



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リーファーコンテナを使おうとすると「電源仕様(電源プラグ)」に疑問を感じることが多いです。

  • 電源プラグの形状は?
  • 自社設備で使える?
  • 電気代はいくら?
  • 電源ケーブルはどうなっている?
  • 電源の仕様と消費電力は?

など次々と疑問に感じます。しかし、リーファーコンテナと電源プラグは、切っても切れない関係ですから、少しずつでいいので、覚えていきましょう!

*この記事は、リーファーの実務経験者のみがわかる情報を紹介しています。当サイトの情報を加筆、修正等をし、独自の記事として公開する行為をお断りいたします。*例:記載内容の前後を入れ替えて加筆等をする→ 編集著作物侵害行為に該当する可能性有り。

リーファーコンテナの電源に関する仕様を徹底解説

この記事ではリーファーコンテナの電源に関することを分かりやすく解説していきます。具体的には次のことを説明します!

  • リーファーコンテナの電圧、電力量、電気代
  • 電源プラグの形状
  • 輸送中の電源確保方法

上記について分かりやすく解説するために、まずは、リーファーコンテナと電源の関係性を説明していきます。そもそもリーファーコンテナとは?という方は次の記事が参考になります。

参考記事:リーファーコンテナのサイズ(内寸)、積み付け時の注意点などを解説!

なぜリーファーコンテナに電気が必要?

ドライコンテナとリーファーコンテナの最大の違いは、内部の温度調整の可否です。ドライコンテナは、内部温度が外気温に左右されます。一方、リーファーコンテナは、外気温とは遮断し、低温で輸送ができます。(約-30℃~+30℃の好きな温度に維持)

リーファーコンテナの内部温度は「内部のエアコン」により維持されています。そして、このエアコンを動かすために電力が必要なのです。

リーファーコンテナのエアコンは、家庭用よりも高い電圧が必要です。そのため、電源プラグやコンセント等も、家庭用の物とは、大きさも形も違っています。

では、この「電源の仕様」を詳しく確認していきましょう!

リーファーコンテナの電源仕様

リーファーコンテナの電源仕様は、次の三つの観点から説明していきます。

  1. 電源電圧
  2. 電気代
  3. 電源プラグ

1.電源電圧

リーファーコンテナの電源電圧は440Vと、220Vがあります。現在、国際海上輸送に使用されるリーファーコンテナの電圧は440Vでほぼ統一されています。これはISOという国際的な規格から220V級が外れたためです。

一方、国内の工場や家庭では440V用の電源設備を持っていないことも多いため、220Vに対応したリーファーコンテナも製造されています。しかし、海上輸送を考えている場合は440Vのリーファーコンテナを検討しましょう。上でも説明した通り、220V用の設備がない船がほとんどのためです。

リーファーの電源は、440Vが基本です!

2.電気代

リーファーの電気代は、メーカーや型式によって様々です。大きく分けると、次の2つです。

  • 20Fリーファーコンテナ:6kWh
  • 40Fリーファーコンテナ:10kWh

kW(キロワット)が消費電力です。この消費電力が機械を動かすためにどれだけのパワーがいるか表します。家電でも説明書を見れば必ず書いてあるので興味があれば見てみてください。

 
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1kWのものを1時間使うときの電力を1kWhと表し、これが電力量です。電力量は電気料金を計算するときに使います。電力量を求めるための公式は、次の通りです。

電気料金 = 〇kWh × 使用時間 × 単価

単価は地域や契約内容により異なります。電力会社からの請求書に記載されています。ここでは例として電気の単価が25円、1日中リーファーコンテナを動かすと想定し、電気料金を計算します。

  • 20F:6kWh × 24h × 25円 = 3,600円/日
  • 40F:10kWh × 24h × 25円 = 6,000円/日

リーファーコンテナを自社設備で使用する際は上記のランニングコストを参考にしてみてください!

リーファーコンテナは、温度を維持するだけで、これだけの電気代がかかります。リーファーコンテナの輸送代金デマレッジが高い理由はお分かりいただけるとかと思います。

3.電源プラグとレセプタクル

次は、電源プラグとレセプタクルについて説明します。ですが、「プラグとレセプタクルって?」と疑問に思う人が多いはずです。特にレセプタクルは聞いたことない人がほとんどだと思います。

家庭用のコンセントでは挿す側をプラグと言い、挿される側(穴)のことをコンセントと言います。同様に、リーファーコンテナでは挿す側を電源プラグ、挿される側をレセプタクルと呼びます。役割はコンセントと同じで名称が異なるだけです。

また、家庭用のコンセントは穴が二つですが、リーファーコンテナは穴が4つあります。レセプタクルの穴に合わせ電源プラグ(挿す側)も4極(棒状の突起)で出来ています。電源プラグ、レセプタクルどちらも特殊な形状ですので、リーファーコンテナを自社設備で使用するときは注意します。

参考:電源プラグとレセプタクルの形状

以下に電源プラグとレセプタクルの形状が分かる写真を掲載します。写真は株式会社北澤電機製作所のHPから引用しています。電源プラグは電源ケーブルの先端に取り付けられています。

リーファーコンテナの電源プラグの形状

電源プラグを挿すレセプタクルの形状

出典元:株式会社北澤電機製作所

リーファーコンテナ電源の確保方法

リーファーコンテナの電源仕様は上記の通りです。しかし「実際にどのように電源を確保すればいいの?」と疑問に感じている方も多いでしょう。そこで、次の3つに分けて解説していきます。

  1. 陸上での電源確保
  2. 陸上輸送中(トラック)の電源確保
  3. 海上輸送中(船)の電源確保

レンタルでも購入でも陸上やトラック輸送中の電源確保は最重要課題です。しっかり内容を確認し、適切に電源確保できるように準備しましょう。

1.陸上での電源確保

リーファーコンテナを輸送用だけでなく、置き型の設備としても利用したい人もいるでしょう。例えば、普段は商品保管用の冷凍庫として利用し、商品がそろったら輸出するような場合です。

リーファーコンテナの電源は一般的に440Vです。国内で使用しやすい220V仕様のリーファーコンテナも販売しております。陸上で使用する場合は仕様に合わせた電源確保が必要です。しかし、海上輸送を視野に入れるなら440Vを選定する必要があります。

工場であるなら、他の440V動力設備から電源を引く必要があります。家庭であれば220Vを440Vに昇圧する設備の導入の検討が必要です。220Vの電源を使用したい場所まで持ってくる工事も必要です。

または、ポータブル発電機をリーファーコンテナに取り付ける方法もあります。発電機は軽油で動くので、燃料さえあればどこでも使用可能です。保管期間が短い場合や、どうしても電源が確保できない場合は、検討する価値があります。

2.陸上輸送中(トラック)の電源確保

リーファーコンテナのトラック輸送では2つに選択肢があります。温度維持せず運ぶ方法と、温度維持して運ぶ方法です。

温度維持しながら運ぶためには電源の確保が必要です。そこで利用されるのがMGシャーシという特殊なトラックです。

MGとはMotor Generator、つまり発電機のことでMGにより、リーファーコンテナに電源供給ができます。温度維持したままの輸送をする際にはMGシャーシのトラックを手配する必要があるので注意してください。

一般のドライコンテナを運ぶドレーと、リーファーを運ぶMGシャーシ(ドレー)は、料金が全く違います。非常に高いことを覚えておきましょう!

3.海上輸送中(船)の電源確保

リーファーコンテナ海上輸送時の電源確保については心配する必要ありません。トラック同様にコンテナ船の内部にも発電機が付いており、リーファーコンテナに電源を供給できます。

1点だけ注意があります。上でも何度かお伝えしましたが、コンテナ船でのリーファーコンテナの電源は440Vでほぼ統一されています。そのため、海上輸送に使うコンテナは440Vの物を用意すると良いでしょう。

 

>>CAコンテナとリーファーコンテナ入門

 

まとめ

  • リーファーコンテナはエアコンで庫内温度を調整するので電源確保が必要です。
  • リーファーコンテナの電源は440Vと220Vがある。海上輸送なら440Vが好ましいです。
  • 電気代の目安は20Fで3600円/日、40Fで6000円/日
  • 電源プラグとレセプタクルは特殊な形状なので注意しましょう。
  • 陸上での電源確保には電源設備を作るか、専用のポータブル発電機を付ける方法があります。
  • 温度維持したままのトラック輸送ではMGシャーシのトラックの手配が必要です。
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