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【HUNADE】輸出入と国際輸送ガイド 学習コース

【海】第8回:コンテナの種類と輸送における選択肢

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コンテナの種類と選び方

コンテナは、ただの「箱」ではなく、輸送の安全や効率を決める大事なポイントです。荷物の形や性質に合ったコンテナを選ばないと、壊れたり遅れたりする原因になります。

この記事では、海上輸送でよく使われるコンテナの種類と、それぞれに合った荷物、選ぶときの注意点をわかりやすく紹介します。初めての輸送でも安心してコンテナを選べるよう、基本をまとめています。

この記事で説明すること

海上輸送で使うコンテナの種類がわかる
標準(ドライ)、冷蔵・冷凍、オープントップ、フラットラック、タンクなど、よく使われるコンテナの特徴を紹介します。

それぞれのコンテナが、どんな荷物に向いているかを説明
たとえば、生鮮品、大型機械、液体、建材などに合ったコンテナの選び方が学べます。

コンテナを選ぶときに見るべきポイントがわかる
サイズ、重さ、荷物の種類、積み方、法律上の注意点など、間違えやすいポイントを解説します。

よくあるコンテナ選びの失敗例も紹介
冷蔵品を普通のコンテナに入れた、固定不足で転倒したなど、実際に起きたミスと防ぐ方法がわかります。

国際基準や積載制限も理解できる
コンテナの重さの上限や「CSCプレート」といった国際基準についても学べます。

初心者が疑問に思いやすい点をQ&Aで解説
「どのコンテナを選べばいい?」「費用はどう違う?」「全部フォワーダー任せで大丈夫?」といった疑問にやさしく答えています。

コンテナの種類

標準コンテナ(ドライコンテナ:Dry Container)

海上コンテナ

液体や冷蔵が不要な普通の荷物用コンテナです。最もよく使われます。

  • サイズ:20ft(約33㎥)、40ft(約67㎥)、40ftハイキューブ(約76㎥)
  • 主な荷物:家具、衣類、雑貨、金属部品、紙製品など
  • 特徴:コストが安い。ハイキューブは軽くてかさばる荷物に向いています。

冷蔵・冷凍コンテナ(リーファーコンテナ:Reefer Container)

リーファーコンテナ

温度を一定に保てるコンテナで、温度管理が必要な荷物を安全に運べます。

  • よく使われる荷物:野菜、果物、冷凍食品、薬、バイオ製品など
  • 温度設定:-25℃〜+25℃、一部は加温も可能
  • 注意点:港・船・トラックで電源が必要。通常のコンテナより費用が高いです。

オープントップコンテナ(Open Top Container)

オープントップコンテナ

上が開いているコンテナで、大きくて上からしか積めない荷物に使います。

  • 主な荷物:ボイラー、機械、変圧器、背の高い製品など
  • 特徴:高さがある荷物にも対応。上はシート(幌)でふたをします
  • 注意点:雨や荷物の固定に注意が必要です

フラットラックコンテナ(Flat Rack Container)

フラットラックコンテナ

底面と両端のみがあり、四方が開放された構造。幅広・長尺・重量物の輸送に適しています。

  • 使用例:鉄骨材、鉄パイプ、建設重機、大型鋳造部品など
  • 特徴:コンテナ外に貨物がはみ出す「オーバーサイズ貨物」に対応
  • 注意点:荷崩れや風雨に対する対策が重要。ラッシング(固定)作業が必要

タンクコンテナ(Tank Container)

タンクコンテナ

液体やガス体を安全に輸送するための専用設計で、ISO規格に準拠したステンレスタンクを鋼製フレームで囲んだ構造です。

  • 使用例:ワイン、食用油、溶剤、液体化学品、可燃性液体、医薬品原料など
  • 特徴:衛生性が高く、食品輸送にも対応。危険物ラベル・申請も必要
  • 注意点:内容物によっては専門業者の事前承認が必要。残留物洗浄や保管時の安全性も重要

その他の特殊コンテナ

コンテナの種類

  • ベンチレーテッドコンテナ:空気循環が必要なコーヒー豆・生木材など向け
  • インシュレーテッドコンテナ:温度変化を抑える断熱コンテナ
  • ハードトップコンテナ:金属製の取り外し可能な屋根付きで、重機・高重量品に対応

コンテナ選定時のポイント

  • 貨物の種類:液体・固体・冷蔵品・化学品・危険物など、特性に合ったコンテナが必要
  • サイズと形:重さ・長さ・幅・高さを正確に測りましょう。
  • 積み方・降ろし方:フォークリフトかクレーンか、どこで積み込むかも重要です。
  • 予算と保険:特殊コンテナは費用や保険が高くなる場合があります。
  • 法律の確認:食品や化学品は、それぞれ決まったルール(規制)があります。

コンテナは「安い」だけで選ぶのではなく、安全性・効率・法律に合っているかをふまえて決めることが大切です。

また、実際の手配ではフォワーダーに正確な情報(サイズ、重量、内容物など)を伝えることが、失敗を防ぐコツです。

実務トラブル例

  • 冷蔵品なのに普通のコンテナで輸送してしまい、品質が悪化した
  • タンクコンテナの中を十分に洗わずに使って、次の荷物に影響が出た
  • オープントップで荷物をしっかり固定せず、積み込み中に倒れて事故が起きた

補足情報

コンテナのルールと種類を知ろう 国際基準とCSCプレートとは?

国際輸送で使うコンテナは、世界共通のルール(ISO規格)で作られています。すべてのコンテナには「CSCプレート」と呼ばれる金属プレートが付いていて、製造年月日・重さの上限などの情報が書かれています。

コンテナの積載上限(重さのルール)

  • 20フィートコンテナ:最大で約21〜22トンまで積載可能
  • 40フィートコンテナ:最大で約26〜27トンまで積載可能

これを超えて荷物を入れるのは禁止です。また、中で荷物の重さが偏らないようにバランスよく積むことも大切です。

特殊なコンテナの例

  • フラットベッドコンテナ:屋根や壁がなく、長い荷物や大きな機械を運ぶのに使います。
  • 45フィートコンテナ:40フィートよりも少し大きく、かさばる荷物や大量の荷物に向いています。

初心者が感じやすい!コンテナ選びQ&A

Q1. 標準コンテナとハイキューブコンテナはどう違う?

A. サイズはほぼ同じですが、ハイキューブは高さが約30cm高いため、軽量でかさばる製品(布団、プラスチック品など)に適しています。費用もやや高めになる場合があります。

Q2. リーファーコンテナを使えば生鮮品は100%安全?

A. いいえ。リーファーでも温度管理ミスや電源トラブルで品質劣化が起きることがあります。事前の設定確認、港やトラックでも電源確保が必要です。

Q3. オープントップコンテナとフラットラックは何が違う?

A. オープントップは側面があるため、通常のコンテナサイズ内で高さだけがオーバーする貨物に適し、フラットラックは側面もないため、幅や長さがオーバーする貨物に適しています。

Q4. タンクコンテナならすべての液体が運べる?

A. いいえ。内容物によっては危険物規制(IMDGコード)や、専門業者の承認、特別な申請が必要です。必ずフォワーダーと事前確認しましょう。

Q5. コンテナ選定はフォワーダー任せでいい?

A. 任せることはできますが、貨物情報(寸法、重量、品目、取り扱い条件)を正確に伝えないと、誤ったコンテナ選定やコスト増、法令違反につながるリスクがあります。

Q6. 特殊コンテナを使う場合、保険料も高くなる?

A. はい。リーファーやフラットラック、タンクコンテナなどは、運賃だけでなく保険料も高くなる傾向があります。事前にフォワーダーから総費用の見積もりを取得しましょう。

まとめ

コンテナ選定は「価格優先」ではなく、「貨物特性・安全・法令順守」を踏まえた総合判断が不可欠です。フォワーダーとの密な連携のもと、貨物詳細(寸法、重量、品目、条件)を正確に伝え、最適なコンテナを選びましょう。

 

次の記事>>「第9回:海上輸送で発生しやすいトラブルとその対策

 

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