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【HUNADE】輸出入と国際輸送ガイド 学習コース

第3回|リーファーコンテナで輸送するべき品目例とその理由

リーファーコンテナでは、どのような品目を輸送すればいいのでしょうか?

この記事では、コーヒー豆、ワイン等の一般的な物から「え!? そんな物も運ぶ?」と、意外な物までご紹介していきます。

リーファーコンテナで輸送するべき品目と考え方がわかります!

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リーファーコンテナで輸送する品目例

リーファーコンテナとは温度管理ができるコンテナです。温度は低温に限らず、約-30℃~+30℃程度の温度設定が可能です。また、-60℃の極低温に設定できる特殊仕様もあります。リーファーコンテナで輸送される最もメジャーなものは「食品」です。

しかし、実は、食品以外にも様々なものがリーファーコンテナで定温輸送されています。輸送される品目は、温度変化や湿度変化などにより品質が劣化する物が多いです。

例えば、医薬品、ワクチン、美術品、電子機器などが挙げられます。

リーファーコンテナで輸送する代表的な品目

CAコンテナ リーファーコンテナ入門

  • フルーツや野菜などの青果物
  • 乳製品
  • 肉類や魚介類
  • ワイン
  • ビール
  • コーヒー豆
  • 医薬品やワクチン
  • 電子機器

意外な品目

  • 危険物
  • 生物
  • 化学製品
  • インテリア用品
  • 化学用品
  • スキーウェアなど

それでは、品目ごとにリーファーを使う理由をご紹介していきます!

フルーツや野菜などの青果物

フルーツや野菜などの青果物は一般的に海上輸送されます。しかし、海上輸送は長期間になることが多く、収穫した果物や野菜は徐々に劣化し、鮮度が低下します。リーファーコンテナを使い適切な温度管理や酸素濃度などの管理を行うことで老化など劣化の進行を遅らせられます。

CAコンテナとリーファーコンテナ 温度管理ができる輸送

乳製品

牛乳やヨーグルトやチーズなどの乳製品もリーファーコンテナによる低温輸送が行われています。高温での輸送は製品が腐るなど著しい劣化に繋がります。

牛乳やチーズなどは厳密な温度管理を行い運びます。一方で、アイスクリームやバターなどは約-18℃の低温で冷凍輸送されます。

肉類や魚介類

肉類や魚介類も低温輸送されます。肉類や魚介類は冷凍して運ぶイメージがありますが、実際には多くの商品は―1℃くらいのギリギリ凍結しない温度で運ばれます。

リーファーコンテナの設定温度は―30℃から+30℃程度ですが、マグロに関しては味・鮮度をより高めるために特殊なリーファーコンテナを利用して-50℃以下の極低温で運びます。

極低温リーファーコンテナは断熱材の厚みが増しているほか、リーファーコンテナの冷凍能力の要となる機械である圧縮機を二段圧縮としています。

ワイン

ワインのような液体物はかさばるので、海上輸送のリーファーで運ばれます。家電量販店でもワインセラーが売られれていることから分かるように、ワインは、温度にとても敏感です。

ワインの中にはドライコンテナで輸送されるものもあります。これを見分けるために、海上輸送のリーファーで輸送している場合は、ボトルラベルにREEFERと記載されています。機会があれば、確認してみてください。

しかし、ボトルラベルにREEFERと記載されていても、陸上輸送や倉庫でも温度管理している保証はないです。あくまで目安です。

ビール

ビールはリーファーコンテナで定温輸送されます。ビールもワインと同様に温度に敏感であるためです。温度が高いほど劣化が早いです。


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リーファーコンテナでの輸送はドライコンテナよりコストが高いですが、品質管理の点から考えるとリーファーでの輸送が望ましいです。

コーヒー豆

コーヒー豆は農作物であり、生鮮食品の一つともいえます。そのため温度変化に弱く、また空気中の湿分を吸収するため湿度にも弱いです。そのため、温度や湿度による劣化を防ぐためにリーファーコンテナが使用されることがあります。

医薬品やワクチン

医薬品やワクチンもリーファーコンテナで運ばれます。医薬品輸送時の温度変化により性状が変化する可能性があるためです。医薬品やワクチンは人命に関わるため、品質が低下したものは使用できません。

リーファーコンテナの設定温度は-30℃~+30℃程度の設定ができます。しかし、ワクチンの中には-75℃での保管が必要なものもあります。そのような時はマグロと同様に極低温に対応した特殊なリーファーコンテナを使用します。

花の輸送にもリーファーコンテナが使われることがあります。品質管理目的のほか、海上輸送により輸送コストを抑えられます。

しかし、海上輸送は時間がかかるため品質向上の課題は残ります。また、満開の花を輸送すると、目的地に到着する頃には枯れてしまいます。そのため、パッキング方法や輸送タイミング、輸送条件など、さまざまな工夫が必要です。

電子機器

電子機器は温度にとても敏感です。また、湿分にもとても敏感です。そのため、輸送には温度及び湿度の管理ができるリーファーコンテナを利用します。

リーファーコンテナで運ばれる意外な品目と理由

ここからは、リーファーコンテナで運ばれる意外な品目をご紹介します。

危険物

危険物の海上輸送はIMDG Code(国際海上危険物規定)により定められています。危険物とは火薬や薬品など様々なものがあり、IMDG Codeのルール内でコンテナ輸送が可能です。

温度管理が必要な危険物は、リーファーコンテナで運ばれます。危険物を運ぶリーファーコンテナは「船 舶 に よ る 危 険 物 の 運 送 基 準 等 を 定 め る 告 示十五条の二の三(コンテナの構造等の基準)」等の基準に則る必要があります。

生物

生物や動物も特殊なコンテナで運ばれます。季節や生物によってはリーファーコンテナで運ばれることがあります。

化学製品

身の回りにある化学製品にも品質管理の観点からリーファーコンテナで運ばれるものがあります。スキーウェアや耐寒用ジャケットの中には、50~60℃以上でプリント素材や耐寒・撥水加工が化学変化を起こすものがあり、リーファーコンテナで輸送されることがあります。

ほかにも、ペットボトルに巻き付いているプラスチックフィルムや避妊具などのゴム製品、接着剤、ワックス、塗料など、さまざまなものがリーファーによる温度管理下で輸送されます。

航路や季節を考慮しよう!

近年、リーファーコンテナの需要はさらに高まっており、今後も様々な輸送で活用されるでしょう。

一方でドライコンテナのニーズも依然として高いです。そのため、荷送人や荷主が悩むポイントの1つとしてリーファーコンテナにするか、ドライコンテナにするかの点があります。

厳格な温度・湿度管理が必要な場合や冷凍輸送が必要な場合はリーファーコンテナでの輸送が必須ですが、それ以外の場合は下記も参考にしてください。

  1. 季節
  2. 航路

1.季節を知る必要性

リーファーコンテナを利用するか判断するための基準の1つとして、季節があります。

例えば冬であれば、温度が低ければ良い荷物に対してリーファーコンテナを利用する必要はないかもしれません。逆に、低温で運びたいが凍結しては困る荷物に対しては、冬でもリーファーコンテナを利用する必要が出てきます。

生物など、常温で輸送できる荷物は春・秋のみドライコンテナで出荷し、それ以外の季節は出荷しない、もしくはリーファーコンテナを利用するという選択もできます。

2.航路を知る必要性

リーファーコンテナを利用するか判断するためのもう1つの基準に航路があります。航路を知る必要性は2つあります。

上で説明した季節は航路によっても変化します。例えば、日本が冬でも南半球は夏です。また、シンガポール等は常夏の国であるためシンガポールを通過する荷物は1度は夏を経験します。

航路を知る必要性があるもう1つの理由が輸送期間です。輸送期間が短ければドライコンテナで問題ありませんが、長時間の輸送となるとリーファーコンテナを選択すべきケースもあります。

まとめ

  • 温度管理が必要な荷物はリーファーコンテナによって海上輸送をできます。
  • 温度管理が必須ではなくても、ワインやビールなど品質向上のために使う場合もあり。
  • リーファーコンテナでは危険物や生物なども輸送することが可能です
  • リーファーコンテナを利用するか判断するには季節や航路を考慮する必要があります

 

次の記事「第4回|リーファーコンテナの内部構造と各部の名称

 

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