貿易事務の仕事内容 どんな活躍の場がある?

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海外と交わる仕事と言えば「貿易」です。しかし、実際、貿易の仕事をしようとしても「一体、どんな仕事があるのか?」と疑問に感じる方も多いはずです。そこで、この記事では、現役貿易事務の立場から、貿易業界全体での仕事内容や魅力などをご紹介していきます。

貿易の仕事内容

貿易の仕事と言えば、「貿易事務」を思いつく方が多いのではないでしょうか? ただの事務ではない、頭に「貿易」が付いているので、何となく難しいイメージが浮かびますね!

「一体、貿易業界には、どのような仕事があるのか? 貿易事務とは何?」

今回の記事は、このような疑問を抱えている方に対して説明していきます。なお、ここで紹介する内容は、ほんの一部です。他にもたくさんの仕事があることを覚えておきましょう!貿易業界の仕事内容を大きく分類すると、次の5つがあります。それぞれを一つずつ確認していきます。

  1. フォワーダー(乙仲・海貨業者)
  2. 通関業者
  3. 海運会社
  4. 航空会社
  5. メーカー・商社の物流部署

1.フォワーダー(乙仲・海貨業者)

物を輸出入する。その過程には煩雑で難しい手続きが必要です。国ごとに異なる慣習や運送方法、時々に代わる法規制や関税などをクリアしなければいけません。それらを代行したり、現地とを仲介したりするのがフォワーダーです。フォワーダーは、自ら運送手段を持たず、運送手段を持つ運送業者と荷主との間にたって仕事をします。

大手であるほど業務は細分化、一つの部門に特化した部署を置いています。一方、中小企業では一人が様々な業務を担当、幅広い専門知識が必要で貨物輸送の肝となる存在になることが多いです。海外の代理店との調整・交渉が必要な部署では、メールだけではなく電話でのコミュニケーションが必要です。

ネイティブとの取引も多いことから、英語だけではなく語学力を持つ人はその能力を発揮できる場面は多くあります。また、紙文化が根強く残る貿易業界ではさまざまな種類の書類が必要です。正確に書類を作成することはもちろん、必要書類を整理管理することも大切な役割のひとつです。

仕事の内容

  • 海外の顧客の代理人である代理店や現地法人との調整、交渉
  • 貨物の形状と内容に合わせた輸送手段の提案、手配
  • 貨物の納期と予算に合わせた船会社/航空会社/陸上輸送業者の選定
  • 貨物のスペースBOOKING
  • 貿易書類の作成、チェック
  • 各種法令の確認
  • 通関、梱包、保管、運送の手配

2.通関業者

物を輸出入する際切っても切り離せないのが「税関」です。日本に入って来るもの、日本で作られ海外に渡るもの全てが税関の審査を受けます。刻一刻と変わる国際情勢による規制の変更や、法規制に基づいた正しい手続きが求められます。(最近では韓国への輸出の際の規制)この手続きを代行するのが「通関業者」です。

例えば、食品を輸入するときは、食品衛生法に基づいた手続き、特定の国からの輸入品には関税の軽減になる原産地証明書の提出が必要になることもあります。誤りのない、正しい申告をする為、ひとつひとつの処理を確実に行う正確性が求められます。

荷主から預かった船積み書類のチェックも大切な役目です。価格や重量に誤りがないか。関税や輸送に関わるため、慎重に確認する必要です。また、貨物を港・空港からの引き取り、所定場所への配送手配もあります。悪天候や混雑などで貨物の到着予定が変更になることは日常茶飯事。深刻な人手不足である運送業界、その中でも確実に輸送手段を確保することも重要です。

語学力に関しては、リスニング力や会話力よりも読解力が重要です。化学品や医薬品、新製品等普段馴染みのない英文を正確に判別する力が必要

仕事の内容

  • 書類のチェック
  • 税番(HSコード)確定、税関への申告
  • 関税・消費税の立替払い
  • 輸出入許可取得
  • 税関検査立ち会い
  • 貨物引き取り、国内配送手配

3.海運会社

世界中に定期船、不定期船、各種専用線を運行している船会社。資源の乏しい日本にとって物資の安全・安定的な輸送は欠かせません。資源・エネルギー会社、各種メーカーとの新規運送契約、案件ごとの船や運航の手配、貨物、燃料補給や寄港地といった航海計画を指示、入出港手続き等、大量の貨物を世界中に届けるダイナミックな仕事です。

混載業者は国際輸送の「コーディネーター」のような存在。自ら船舶等を所有せず要望に応じた輸送手段を選定、組み合わせることで、その時々に変わる貨物に合わせ世界をモノで繋いでいきます。小口貨物を集めより安価で最適なルートを提供することは、荷主にとってより柔軟な貨物の輸出入の選択肢を与えることになり、物流の活性化につながります。

その他に船舶管理会社では船舶の保守・整備の手配を、船舶運航会社では荷主との調整をしながら実際にスケジュールに従って運行をします。大手の海運会社ではすべての業務を自社で行う会社もありますが、ある特定の分野に特化した事業を手掛けている会社もあります。島国である日本では、海運業は切っても切り離せない関係です。

陸上職(事務職)は、営業、カスタマーサービス、運行管理、企画、法務、人事、財務・経理、システム開発などいろいろな分野に渡ります。職種によっては特別なスキルや免許、資格が必要なものもありますが、ジョブローテーションをとっている会社も多く、グローバルな世界でキャリアアップを目指すことも可能です。

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仕事の内容

  • 貨物の積み込み、荷下ろし、輸送スケジュールの調整
  • 運賃見積もり
  • 港、ヤードとの交渉、調整
  • 荷主、フォワーダー、運送業者との対応
  • 貨物のデータ入力
  • スペースのBOOKING等システムオペレーション業務

4.航空会社

海外旅行はもちろん、国内旅行でも使うことの多い航空会社。LCCを含めた私たちが乗る飛行機には乗客の荷物の他に様々な貨物を搭載しています。航空貨物では生鮮食品をより早く顧客の元に届けたい、高価な精密機械を確実に届けたい等、高単価・高付加価値のものや希少性のあるものを多く扱います。航空機の限られたスペースを最大限に活用しニーズに対応していく、また世界中の地域、路線を網羅することでグローバルな視点で利便性向上を実現しています。

航空会社での貿易事務は、フォワーダーや航空会社代理店等の外部の協力会社との窓口業務が中心です。航空業界ならではの規制もたくさんあることから、貨物の内容、大きさ重量を確認した上で実際に搭載可能か、海外の経由地で何らかの規制にかかり貨物が止まることが無いか、正確に案内をする必要があります。

仕事内容

  • 独自の路線ネットワーク、路線便数の企画、展開
  • 海外協力会社との調整、交渉
  • スペースBOOKING、調整
  • 貨物の内容、大きさに基づいた各種規制の確認
  • 協力会社、業者との対応窓口

5.メーカー・商社

自社の製品を世界中に広めるため、また製品をより良くするために国際物流部門は企業の成長の根幹を成す部門の一つです。製品の開発、制作に携わる生産部門、買い手/売り手である海外の顧客、輸送を担当する業者と携わる部門が多いため、何よりもコミュニケーション能力が問われる仕事です。

仕事の内容は会社の規模や体制によって大きく違います。大企業ほど細分化され効率を図っていることが多く、小規模な会社ほど幅広い業務を担当、多くの知識が必要です。輸出入の実務業務だけではなく、海外顧客との文化慣習の違いからの支払い、発注トラブルや天候不良等でのスケジュール遅延、貨物の破損等のトラブルが発生することも多くあります。その際の関係各所との連携、調整も大切な役割のひとつです。

仕事内容

  • 海外顧客との交渉、調整、折衝
  • 輸送業者、通関業者への手配
  • 船積書類の作成
  • 営業、生産部門との納期調整
  • LCを含めた銀行との調整

世界を舞台に物を動かす。日本にいながら世界とつながれる。
関わる人が多いからこそ、業種、職種も様々。
未経験で自信がない?
どんな人でも合う職種がある。どんな人でも馴染める環境を見つけられる。
ひとことで貿易事務といっても働き方は様々。自分にぴったりの仕事がきっとあります。

まとめ

  • 貿易事務といっても非常に広い場面で仕事ができる。
  • どのような場面で仕事をしたいのか?を考えよう。
  • 大企業は安定している。でも業務範囲が狭い=つまらないと感じる可能性が高い。
  • 中小企業は、安定さの代わりに、様々な業務に携われる魅力がある。
  • 貿易業界での転職でキャリアアップを考えた場合、中小企業での活躍も悪くはない。
  • 日本が貿易をしている限りなくならない業種
  • 貿易事務関係は、残業時間が長い部分で共通している。
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