貿易業界の現状 就職や転職希望者が知っておく事

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「世界をまたにかけて活躍したい」
「一生ものスキルを身に着けてキャリアアップしたい」
「プライベートと仕事を両立させたい」

英語が必要。海外と交流ができる。ちょっと不思議。でも、とても興味深い。
そんな「貿易業界の現状」について、良い部分、悪い部分を含めてご紹介していきます。

貿易

貿易業界の現状

日本と貿易

資源の無い日本では、昔から石油等を輸入し製品を作っていました。そして、製品を輸出し外貨を得て、また石油等を輸入することで人々の生活を豊かにしてきました。四方を海で囲まれた日本では、特に海運が発達しました。今、こうした記事を読んでいる間にも、何千もの船が日本に出入りしています。まさに「貿易は、国の生命線」だと感じます。

もし、あなたが貿易業界で働くなら、それは….

・日本の生活を支える重要な仕事
・日本が外貨を稼ぐ重要な仕事

だとお考え下さい。このように考えることで、あなたの貿易業界でのチャンスは無限大に広がります。

貿易業界は国の生命線。深くて広い世界である。貿易に対する考え方により、あなたのチャンスは無限大に広がる。

就職状況

多くの業種、職種が複雑に絡み合う貿易業界は、大手から中小、また個人経営まで裾野は広く、どんな人にも幅広いチャンスがあります。学歴よりも資格や実務経験を持った、即戦力を欲する企業が多く、また社会情勢の変化に大きく影響を受けるのも貿易業界の特徴です。

例えば、2009年のリーマンショックでは、貿易総額が大幅減になったことから貿易業界への就職は困難でした。しかし、その後、事態は反転。世界は空前の日本食ブームになり、輸出入の機会を大幅に増やしました。最近は、インターネット通販の拡大により、中小企業や個人が貿易に取り組む機会も増えています。どんどんと広がる貿易には、それに対応できる専門知識や実務能力を持っている人の需要が非常に高まっています。

貿易業界の勤務先例

貿易業界と一口に言ってもその勤務先は様々です。どのような勤務先があるのでしょうか。一例を紹介します。

貿易業界の一例 仕事内容
メーカー 自社の製品を輸出入することはもちろん、海外に工場を持っている企業も多いことから、その原材料の手配や製品の納入手配等をします。
商社 日本に海外メーカーの商品を輸入手配する、逆に日本企業の代理店として海外市場に商品を卸す際に輸出手配をします。
フォワーダー(海貨業者・乙仲) 荷主から貨物を預かり、その時々によって変わる規制や国ごとに異なる手続きを代行し貨物を輸送手配します。国際輸送のプロフェッショナルともいえる存在です。
船舶/航空会社 自社の船舶や航空機だけでなく世界各国の代理店とのネットワークを駆使し、世界中に貨物を届けます。
金融会社 文化慣習の異なる国との商取引において、LC決済を始めとした金融のエキスパートである銀行は、何よりも心強いパートナーでしょう。
保険会社 時には数千万、数億円規模の貨物が動くこともある貿易に保険は切っても切り離せません。リスクマネジメントをする上でも貿易業界には欠かせない存在です。

貿易業界の資格

貿易関係の仕事には、どのような資格が必要なのでしょうか。貿易関係の仕事と言ってもその仕事内容は様々です。当然、求められるスキルや経験は多岐に渡ります。経験値がモノを言う貿易業界の資格には、どのような価値があるのかをご紹介します。代表的な資格やスキルは、次の通りです。

  1. 英語
  2. 通関士
  3. 貿易実務検定

1.英語

外国の顧客や業者とのやりとりが発生することから、語学力は必要です。確かにTOEICや英検を始めとした英語の資格は、貿易関係の仕事を探す際に有利に働くことは間違いありません。また、実際に仕事を始めてからも語学力があるほどそれを発揮できる機会が多いです。

例えば、営業職の場合は、ネイティブ、ノンネイティブ関わらず、対外的な交渉や折衝の機会が多いです、従って語学力だけではなく海外の習慣や文化を理解した上でコミュニケーションを図る異文化理解力が求められます。一方、貿易事務職は、読解力やライティングのスキルを求められ、会話をする機会はあまりありません。

2.通関士

貿易業界の唯一の国家資格である通関士。輸出入する際に必要となる税関への申告、関税・消費税の納付、そしてその時の状況によって変わる他法令の許認可の取得等、専門知識が求められる通関業務を請け負います。

例えば、メーカーで勤務していたとします。このとき、自社の商品を輸出入するにあたり、必要な手続きを理解していることは、顧客の信頼につながります。通関士は、実際に通関実務をする、しないに関わらず、貿易に関わる仕事をする上で、一つの大きな武器になります。

3.貿易実務検定

貿易業界は、カミ、モノ、カネの三つが欠かせません。この三つをうまくコントールするのが貿易実務です。そして、この貿易実務能力を客観的に判断するのが「貿易実務検定」です。貿易実務検定には、いくつかのランクがあり、このランクを参考にするだけで「その方の貿易知識やスキル」がわかります。

例えば、二人の内、どちらかを採用するとしましょう!

Aさんは「私は貿易ができます!」とアピール

Bさんは「貿易実務〇〇を所有し、○○という業務を得意とします」

もし、あなたが採用担当者であり、二人の内、どちらか一人だけを採用する場合、どちらを選びますか? Aさんは、貿易ができると主張するだけであり、そこに「具体性」が伴っていないです。一方、Bさんは、貿易実務検定を所有し、○○の業務を得意とすると、具体的なレベルまでがわかります。つまり、ある人を客観的に判断するために、貿易実務検定は、非常に便利な資格です。

もし、あなたが妊娠や病気、または何らかの理由で貿易業界を離れたとしても、貿易実務検定資格により、再び貿易業界に戻ることは簡単です。

貿易実務検定=ある人の貿易レベルを客観的に判断するための資格

海外勤務

貿易業界に興味を持つ人の中には、いつか海外で勤務してみたい、と思っている人もいるのではないでしょうか。その可能性について考えてみましょう!

新卒の場合

海外展開をしている企業において海外赴任のチャンスは多いです。縮小する国内マーケットではなく無限の可能性を秘めた海外マーケットに目を向けている企業には、若手育成のために研修という形で全員に海外赴任を経験させる企業もあります。しかし、最初の配属先に大きく左右されるのも事実です。希望する配属先でなかった場合、そこから大きく方向性を変えることは困難を要することもあるかもしれません。

中途採用の場合

自分の希望する会社だけでなく、業務内容もピンポイントで選べるため、転職市場には海外勤務のチャンスが眠っています。自身の経験やスキルを活かし、より確実に海外勤務を実現させることもできます。より確実に希望を叶えるには情報収集が大切です。転職サイトやエージェントなどを利用すれば、今の自分自身に足りないスキルや実績を教えてくれます。

年収

営業職か事務職か。メーカー勤務かフォワーダー勤務か等、その職種や業種によって年収は大きく違います。ただ、一般の営業職や事務職に比べると、専門性や経験値を高く買われることも多いため、業種を超えた転職も活発です。年収についても国内向けの職種に比べると高めです。

2019年7月の派遣社員の平均時給は、次の通りです。

一般・OA事務 ¥1,451
営業事務    ¥1,471
経理・会計・財務¥1,549
総務・人事・法務¥1,541
英文事務・経理 ¥1,708
貿易事務    ¥1,590

引用:はたらこねっと

貿易業界の苦労

華やかにみえる貿易業界。その裏には様々な業種、国との関わりがある故の他業種ない苦労があります。代表的な苦労を例示します。

  1. 運送業者の手配
  2. 格規制、法令対応
  3. 時差対応

1.運送業者手配

慢性的な人手不足にある昨今の日本において、日本国内の安定的な輸送手段の確保は、想像以上に難しいです。天候やスケジュールの変更で貨物の到着が遅れることもあれば、貨物のダメージなどで緊急の対応を迫られることも日常業務のひとつです。その中少々手荒いと感じられる運送業の担当者との交渉や折衝は、慣れるまでに時間がかかる人もいるかもしれません。

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2.各規制、法令変更対応

日本国内の法律や規制が変わることはもちろん、各国の規制や為替、燃油料の変更は日常茶飯事です。昨日までのやり方が今日通用しない、ことはざらにあります。貨物が途中で止まることは、場合によっては数千万円の損失を生むこともあることから、情報を常にアップデートし、迅速に正確な処理をすることが求められます。

3.時差対応

世界各国とのコミュニケーションがあることから、時差への対応は貿易業界独特の苦労のひとつとも言えます。近隣のアジア諸国ではあまり感じられないかもしれませんが、ヨーロッパとは約8時間、アメリカとは14時間から17時間の時差があります。

例えば、顧客が日本の夕方から仕事を始めるヨーロッパにいる場合、必要な業務を夕方まで待たなければならないことから、どうしても残業過多になりがちです。

まとめ

  • 日本社会において貿易は切っても切り離せない生命線である。
  • インターネット通販の拡大により裾野は大きく広がりをみせている。
  • 多種多様な業種職種が絡み合う貿易業界での働き方はさまざま。
  • 経験が何よりの貿易業界において資格はプラスアルファの要因。
  • 海外勤務のチャンスは無限に眠っている。
  • 対国内のみの産業に比べ年収は高め。
  • 国内のみならず世界を相手にするからこその苦労も。
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