EMS(国際スピード郵便)の料金は何で決まるの?

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    留学や海外赴任などにより、日本から海外に向けて商品を発送する機会が増えています。EMS(国際郵便)は、簡単なラベルを作成するだけで、だれでも簡単に国際発送ができる点が便利です。最近では「越境EC(国際ネットショッピング)」をしている人が海外に荷物を届ける方法として、このEMSを活用する人が増えています。そこで、この記事では、EMS(国際スピード郵便)料金の決まり方についてご紹介していきます。

    EMS料金の決まり方に詳しくなろう!

    郵便局が提供する国際配送サービス(EMS)は、誰でも手軽に海外発送ができる方法です。送るものをダンボールに詰めた後、発送ラベルに、相手先情報と貨物の中身を書くだけです。その後は、日本側の輸出通関、相手国側の輸入通関などは、すべて自動で行われて、あなたの相手に荷物が届きます。

    さて、こんな便利なEMSは、どのようにして料金が決まるのでしょうか? よくある質問として「アメリカにEMSで送りたいから料金を知りたい!」と言われる方がいます。もちろん、このような質問に対して、明確に答えられるわけがありません。なぜなら、EMSの料金は、次の3つのポイントから総合的に計算されるためです。

    EMSの料金が決まる3つのポイント

    EMSの料金は、次の3つのポイントで変わります。

    1. どこの国へ発送するのか?
    2. いくらの価格のものを送るのか?
    3. 重量は、どれだけなのか?

    1.どこの国へ発送するのか?

    ご存じの通り、どこかに、何かを送るときは、距離が遠いほど、輸送料金がかかります。もちろん、物流量の大きさから、日本から近いA国よりも、日本から遠いB国の方が安い場合もあります。しかし、一般的には、発送先の国が遠いほど、配送料金は高くなります。

    ポイント:あなたは、どこの国へ発送する予定ですか? アメリカですか? それともメキシコですか? アメリカとメキシコは、隣通しの国ですが、物流量の違いから、アメリカへの発送代金のほうが圧倒的に安いです。これは、日本とメキシコの物流量より、アメリカとの物流量が多いためです。

    2.いくらの物を送るのか?

    次に商品自体の価格に注目します。発送する小包の合計価格は、いくらですか? 単品価格ではりません。合計価格です。

    例えば、一つのダンボールの中に、商品A、商品B、商品Cがあるとして、これらの合計価格が30000円などと考えます。単体の商品価格を考えるのでななく、発送する小包の中に、合計でいくらの物を入れているのか?がポイントです。

    もし、小包の中の合計価格が20万円を超えてしまうと、一般輸出の扱いとなり、EMSであっても、輸出申告をしなければなりません。要は税関に対して、ご自身で「●●国へ●●を輸出する」旨を申告する義務があります。もちろん、手間がかかりますので、多くの方は通関業者に任せます。EMSの場合、日本郵便の通関士が別料金をもらい輸出通関を代行しています。

    ポイント:あなたが発送する小包の中にある貨物の合計価格は、20万円以下におさまりますか?

    3.重量は、どれだけなのか?

    ポイント1番では、どこへ発送するのか?など、輸出先による料金差を説明しました。3つめは、これに加えて、その貨物の重量は、どれだけなのか?です。

    例えば、茶碗を10個程度送るときと、あめ玉を10個送るのでは、どちらの方が重いのでしょうか? 当然、茶碗の方が重いですね。輸送先の国が同じであっても、運ぶ荷物の重さが違えば、それだけで労力が変わります。よって、EMSでは、輸送先の国と合わせて貨物の重量も重要です。

    以上の3つがEMSの料金が決まるポイントです。しかし、これら3つのポイントと合わせて、忘れてはならないことがあります。それが「貨物の大きさ」です。

    例えば、鉄10キロを輸送するときと、綿あめ10キロを輸送するときは、どちらの方がスペース(容積)を食うと思いますか? もちろん、綿あめ10キロの方ですね。よって、荷物を輸送するときは、その貨物の輸送先、重量と合わせて、貨物自体の大きさ(容積)も重要です。

    ポイント:EMSでは、この貨物自体の大きさを「最大長」や「横周」と表現しています。

    EMSの長さに関するルール

    EMSで送る貨物の大きさは、送る先の国ごとに細かく決まっています。EMSを発送するときは「各国ごとの最大サイズ早見表」を参考にして、発送先の国で認められている大きさ以下になるようにしましょう。発送先の国によっても異なりますが、多くの国では、次のような条件があります。

    最大の長さ / 長さ+横周×2=1.5m以内 / 3m以内

    上記の条件を分解すると、次の2つに分かれます。外箱の三辺、A、B、Cがあるとすると……

    1. 最大の辺の長さが1.5m以内であること
    2. 最大辺以外の2辺の合計を2倍した物と、最大辺を足した長さが3m以内であること

    この1と2をどちらも満たすことが、該当する国へEMSを送るときの条件です。式だけを見ると、理解しがたいため、図で確認しましょう。

    下の図をご覧ください。A辺、B辺、C辺の三つがありますね。まずは、この三辺の中から最も長い辺を見つけます。図でいうと、自動的にA辺になりますが、別にこの形に決まっているわけではありません。あくまで三辺の内、最も長い辺です。

    今回は、A辺がもっと長いとします。もう一度、上記の条件を確認してみましょう。「最大の長さ=1.5m以内」になっているため、a辺が1.5m以下であれば、一つ目の条件はクリアです。次に2つめの条件「横回り×2」を考えます。横回りとは、A辺=最大長の辺以外の2辺(B辺、C辺)の合計を言います。

    図でいえば、B辺+C辺の値を合計した後、それを2倍します。さらに、この2倍した値と、最大長の辺(A辺)を足した合計が3m以内であれば、2つめの条件はクリアです。

    EMSの料金が決まる4つ目の仕組みは、何だか少し複雑ですね。ただ、一般的な大きさの貨物を送る程度であれば、そこまで気にすることでもないと思います。多くの場合、EMSは、どこの国へ、何キロの物を送るのか?によって料金が決まると考えればいいです。

    EMS料金の検索方法

    実際、EMSの発送料金を調べるときは、どのように調べればいいのでしょうか? 最大長など、複雑な考え方が必要なのでしょうか? 実は「郵便局のサイト」で、発送先の国と重量を入力するだけで、簡単に調べられます。計算ページへ行き、以下の図の通りに入力するだけです。重さの単位は「グラム」です。30kg=30000gです。

    EMS 料金検索

    各国別EMS料金例

    上記のEMS料金検索システムから、主要国へのEMS発送料金の一例をまとめてみました。重さを30キロまたは20キロに設定して、所要日数と料金を計算しています。参考程度にご覧ください。

    発送重量日数料金
    アメリカ30kg2¥36,500
    イギリス2¥42,600
    シンガポール2¥26,500
    韓国2¥26,500
    香港2¥26,500
    台湾2¥26,500
    中国2¥26,500
    スイス3¥42,600
    タイ3¥26,500
    ドイツ3¥42,600
    マレーシア3¥26,500
    カナダ4¥36,500
    フランス4¥42,600
    ペルー4¥69,700
    ロシア4¥42,600
    インドネシア5¥26,500
    ブラジル5¥69,700
    ベルギー5¥42,600
    ベトナム6¥26,500
    ハワイ不明¥36,500
    ルーマニア¥42,600
    フィリピン20kg3¥18,500
    ポーランド4¥29,600
    オーストラリア提供なし
    メキシコ
    ニュージーランド

    EMS関連品の料金

    個人輸入ガイド

    その他、EMSに関する様々な料金をご紹介します。

    1. 保険料金
    2. ダンボール料金
    3. ラベルやパウチ料金
    4. 集荷料金
    5. 返送されたときの料金
    6. EMSの料金割引制度

    1.保険料金

    荷物が壊れた。または、荷物がなくなったときに、最高200万円の賠償制度があります。保険代金は、貨物の合計価格が2万円までは無料です。それ以上は、二万円ごとに50円を加算した料金を支払います。これで万が一のときに、補償を受けられます。

    2.ダンボール料金

    EMSで発送するときのダンボールは、何でも良いです。もちろん、スーパーのレジ近くに置いてある不要な段ボールでもOKです。ただし、国際発送に耐えられる強度や決められたルールに合っているダンボールが欲しいときは「EMS対応ダンボール」が便利です。

    EMS対応のダンボール

    3.ラベルやパウチ料金

    EMSで使うパウチ(透明な袋)や発送ラベルなどは、無料でもらえます。各郵便局の窓口でもらうか、国際郵便マイページサービスから取り寄せます。

    ラベル&パウチ料金=無料

    4.集荷料金

    発送する商品を郵便局に持ち込めないときは、郵便局員が無料で集荷します。集荷サービスとは?

    5.返送されたときの料金

    EMSでは、海外から返送(例:宛先不在など)されてきた物の送料は支払う必要はありません。

    6.EMSの料金割引制度

    EMSは、複数個の発送をするときに割引制度があります。割引タイプは、次の三つです。

    1.都度割引
    2.月間割引
    3.一年間割引

    1.都度割引

    一回の発送に10個以上の貨物を発送するときに一定の割引を受けられます。

    例:10個以上=10%割引

    2.月間割引

    ひと月に発送する個数が50個以上のときに割引を受けられます。

    例:10%割引

    3.一年間割引

    過去一年間の発送個数が6000個以上のときは、20%の割引を受けられます。

    よくある疑問

    その他、EMS料金に関するよくある疑問をご紹介します。

    1.EMSに消費税はかかるの?

    EMSは、海外への発送となり、いわゆる輸出取引に含まれます。輸出取引の場合は、免税扱いです。

    2.DHLとEMSは、どちらが安い?

    一般的には、EMSのほうが圧倒的に安いです。EMSは、万国郵便連合の考え方を基本とするサービスです。一方、DHLは、完全な民間企業です。営利第一の民間企業と、ある種の公共性がある郵便と比べれば、その差は歴然です。

    3.着払いや代金引換サービスはある?

    EMSには、着払いや代金引換サービス等はありません。

    以上、EMSの料金の決まり方でした。

    まとめ

    • EMS料金のポイントは、どこの国へ?何を?いくらで?重さは?で決まります。

    オススメの記事:「初心者」知識ゼロからの国際郵便入門

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    この記事の執筆者
    HUNADE

    貿易サイト「HUNADE」の代表。通関業者で勤務した経験をもとにして「もっと貿易を身近に。」をミッションに活動中!難しい貿易をできるだけわかりやすく解説し、貿易の一助になることが目標。基本的には、東海地方に住みながら国内各地、海外などでも活動し、できるだけ柔軟な発想を維持できるように努力しています!

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