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日本側の輸入港の選び方 何を基準にして決めるべき!?

 



 

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海外から商品を輸入する場合、日本側のどこの港を指定すれば良いのでしょうか?

例えば、あなたが愛知県春日井市の会社だとしましょう。ここに倉庫があります。中国から商品を輸入し、この倉庫に届けてほしい。この場合、中国側の売り手には、日本のどこの港を指定すればいいのですか? 名古屋港? それとも四日市港?

では、その理由は? 今回は、日本側の港を決めるときの基準をご紹介していきます。

この記事では、名古屋港、四日市港、納品先として春日井市を例にして紹介をしていますが、当然、その他の地域でも同じです。あなたに関係する地名に読み替えてご覧ください。

日本側の輸入港の選び方

日本側の港の決め方、その判断基準とは?

総輸送コスト

まず考えるのは、港から配送先(今回の例:春日井市)までの総合的なコストです。

  • 海上輸送費用
  • 通関手続き費用
  • 港での荷役費用
  • 陸上輸送費用(ドレーなど)
  • 保管料金(必要な場合)

特に考慮するべき費用は、ドレーです(コンテナを運ぶトラック)ドレーの料金はラウンド制。港から納品地までの往復距離が配送料金の基準です。つまり、港から納品地までの距離が長い程、料金が高くなります。なお、ドレー代金は、港から保税運送をしない限り、消費税が課税されます。

コンテナのドレージ料金はいくら? 基準のタリフがわかる!

 
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2. リードタイム

次に、輸送にかかる時間(リードタイム)があります。

  • 豊富な船舶
  • 船舶の寄港頻度
  • 通関処理の所要時間
  • 港湾の混雑状況
  • 陸上輸送の所要時間

上記の内、重要なのが船舶の入港数です。要は、様々な会社の船が入港しているのか?です。多数の船舶が入港する程、各社のサービスが促進されます。つまり、リードタイムを短くしたり、価格を安くしたり、あるいは、通関処理速度を向させるなどの努力が行われています。

地方港の場合、裸の王様のような企業が港を牛耳っていることも多く、価格が高かったり、サービス品質が悪かったりします。

3. 港湾の設備・サービス

輸入する商品

によっては、港で受け入れることが難しいこともあります。

  • コンテナヤードの規模と効率性
  • 荷役機器の整備状況
  • 危険物取扱いの可否
  • 冷蔵・冷凍設備の有無(必要な場合)

例えば、この港では、危険物の取り扱いができない。あるいは、肉類の検疫施設がないなどです。但し、地方港や小さい港が必ずしも劣るわけではないです。むしろ、小さい港の強みを活かし、税関への申告から植物検疫や食品検疫をスピードアップして対応する港もあります。(例:門司揚げ)

4. 陸上輸送の利便性

港から納品地までの輸送の利便性も重要です。

  • 高速道路へのアクセス
  • 一般道の混雑状況
  • 輸送業者の手配のしやすさ

例えば、四日市港から出発するドレーは、以下の所で渋滞に見舞われることが多いです。ご存じの通り、四日市市は、渋滞が強烈です。四日市内の主要道路周辺は、ファイナルファンタジーのような世界が広がっています…汗 まさに工業、工業、工業。それに合わせるように大量のトラックが縦横無尽に行き来しています。

  • 国道1号と国道23号
  • 東名阪自動車道
  • 四日市港周辺の一般道路
  • 霞ヶ浦北ふ頭地区周辺

このことからも港の選定を間違えると、商品が到着するまでの時間が長くなる可能性があるといえるでしょう。

具体例:春日井市へ輸送する場合の港は?

それでは、これまで解説した観点から、春日井市に輸送する場合は、名古屋港、四日市港のどちらの港を指定した方が良いのかを考えてみましょう! 結論は、名古屋港です。

名古屋港のメリット

  • 春日井市までの距離が近い(約30km)
  • 大規模港湾としての充実した設備
  • 定期便が多い。(選択肢が多い)
  • 豊富な通関業者

四日市港のメリット

  • 比較的、港での混雑が少ない。
  • 通関手続きが迅速
  • 特定の航路では、海上輸送費が安価な場合がある

上記から春日井市に配送するなら、名古屋港が最適です。今回の春日井市の場合は、比較的にすぐに判断ができます。ですが、納品先によっては、どこの港を指定するか迷うこともあります。

  • 伊勢市の場合は?
  • 豊田市の場合は?
  • 飛騨高山の場合は?

近くに大きな港がない場合は、当然、選択に迷います。

例えば、飛騨高山の場合は、名古屋港からのアプローチもできますし、富山、石川、福井方面からの輸送もできそうです。このような場合に、この記事でお伝えをした選定ポイントが役立ちます。

輸入港を選ぶためのチェックポイント

輸入港の選択に迷ったら、以下のポイントを考えましょう!

輸送頻度

  • 出発港からの直行便はある?
  • 週当たりの寄港数はどれくらい?

コスト比較

  • 海上運賃の差異
  • 陸上輸送費(港から何キロ?)
  • 通関費用の比較

時間的制約

  • 納期の厳密さ
  • 季節変動への対応
  • 緊急時の代替手段

結論

基本は、最寄りのメジャー港を考えましょう。神奈川や茨城よりも東京。和歌山よりも大阪。衣浦よりも名古屋。北九州よりも博多です。まずメジャー港で探すと良いでしょう。その上で、自社にとってより有利な港を見つけていくのがベターだと思います。

  • コスト
  • リードタイム
  • リスク管理

春日井市の例では、名古屋港が総合的に優位性を持つケースが多いものの、貨物の特性や時期による混雑状況によっては、四日市港が好ましい選択となる場合もあります。定期的な見直しを行い、環境の変化に応じて柔軟に対応することが、効率的なサプライチェーン維持の鍵です。

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