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小口輸入の送料が高い理由 国際宅配便の仕組みとコスト構造をやさしく整理

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小口輸入の送料が高くなる理由とは?国際宅配便の“仕組み”から分かるコスト構造をやさしく解説

本記事は「小口輸入の最適化シリーズ」です。第1回目です。小口輸入では「なぜこれほど送料が高いのか」が最初の壁になります。特に、少量輸入を続けている事業者にとっては、コスト構造を理解することが最適化の第一歩です。

小口輸入の送料が高く感じる理由は“仕組み”にある

海外から数個口から200キロほどの荷物を輸入している人の多くが、送料を高いと感じています。これは特定の業者の問題ではなく、国際宅配便という仕組みそのものに理由があります。

実は米国、中国、欧州のどこから輸入しても、小口輸入では同じ現象が起こります。これは、国別の問題ではなく、輸送方式によって費用構造が大きく変わることによるものです。

この記事では、この“構造”を整理していきます。

国際宅配便は“速さを優先する仕組み”のため割高になりやすい

国際宅配便は、航空機の貨物室を小口貨物向けに使い、最短で届けることを目的にしています。迅速な通関や自動処理の仕組みが整っており、利用者はほとんど手間を感じません。

しかし、この便利さの裏側には、それを維持するためのコストが多く含まれています。特に、箱数が多い場合や重量が大きい場合には、単価が上がりやすく、結果として“小口なのに高額”な状況が生まれやすいです。

40kgを超えると単価が急に上がる理由

国際宅配便には、複数の固定コストが組み込まれています。そのため、40キロを超えたあたりから料金が跳ね上がりやすくなります。


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代表的な固定コスト(例

  • 燃料サーチャージ
  • セキュリティチャージ
  • 通関関連の基本費用
  • 配達に伴うチャージ

さらに、料金計算は「実重量」と「容積重量」のどちらか大きい方で計算されます。ここが小口輸入者が最もつまずきやすい部分です。

容積重量の計算イメージ(一般例)

容積重量=縦(cm)×横(cm)×高さ(cm) ÷ 5,000 または 6,000

※係数はサービスにより異なる

例えば、80×60×60センチの箱なら、実重量より容積重量が大きくなりやすく、複数箱の場合は総額が大きく跳ねやすくなります。どの国からの輸入でも起こる共通現象であり、宅配便が本来「軽くて価値の高い商材向け」に最適化されている点が根本的な問題です。

小規模輸入者が不利になりやすい構造

国際宅配便では、大口契約による割引が一般的です。年間輸入量が少ないほど割引の機会が少なく、単価は高止まりします。数か月に1回の輸入や、毎回数箱だけの輸入では、料金は下がりにくいです。つまり、リピーターでも数量が少ない場合は、常に割高な状態になりやすいです。

国別ではなく“輸送方式”によって価格差が生まれる

輸送コストは国別の問題ではありません。米国発、中国発、欧州発などさまざまなケースがありますが、価格を左右するのは国よりも“どの方式を使うか”です。

航空宅配便、航空フォワーダー便、海上LCL(混載)では、計算方法や作業内容が大きく異なるため、総額に差が生まれやすい構造です。

ここまでで、宅配便が割高になりやすい理由は“仕組み”そのものにあると分かりました。

便利さを選ぶほど単価は上がる

国際宅配便は手間がなく、最短で届くという大きな利点があります。

しかし、この便利さを選ぶほど、貨物単価は上がります。逆に、少し手間が増えても費用を下げたい場合は、別の方式を検討した方が合理的になることがあります。宅配便は常にお得という誤解は、ここで一度、整理が必要です。

次の記事で『どの方式が良いか』を比較する

ここまでで「宅配便が高くなる理由」の全体像をつかめたはずです。次の記事では、宅配便・航空フォワーダー・海上LCLという三つの方式を比較し、自分のケースに当てはめて最適な方法を判断できるように整理していきます。この記事と合わせて読むことで、あなた自身の輸送ルートをより合理的に選べるようになります。

あなたの貨物(重量・サイズ・発地・インコタームズ)を教えていただければ、航空・海上のどちらが合理的か、構造に基づいて解説できます。判断に迷う場合は一度ご相談ください。

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