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タイの起業 失敗する理由と個人でできるビジネスとは?



日本よりもはるかに安い資金で事業が出来る。これはタイの魅力ですが、落とし穴もあります。タイを知らないばかりに失敗するのはよくあることで、日本人が一番陥りやすいケースです。なぜ、失敗するのか?失敗から、タイでの事業を探ってみましょう。

タイで起業しても失敗する理由

会社にするか、個人でするか?

タイで、外国人が事業をする場合は2つの方法があります。会社にするかしないか。これは業種や資金の程度などによって違ってきます。居酒屋を例にすると、バンコクには新しいお店が続々と出店する一方で、閉店するお店も多くなっています。年々、競争が激しくなっているのです。バンコクのことをあまり知らずに、いきなり会社にしてしばらくした後に倒産したなどはよく聞きます。もちろん私も失敗の苦い過去はあります。まずは同業種を研究してから、会社にするかしないかを検討してください。

会社と個人の違いとは?

タイでの起業を「会社」又は「個人」でする場合の違いは、次の通りです。

会社にする場合の費用等

タイの会社設立の初期費用は約30万円程です。お店の所有者は日本人となり、労働許可書を取得出来ます。取得にあたり、タイ人を何人か雇い入れることになります。毎月の申告、税金の支払い、社会保険などがかかります。

個人でする場合

個人ですることは可能ですが、タイ人の名義が必要です。外国人名義ではお店は出来なく、所有権もありません。労働許可書も取得出来ませんが、会社に比べたら経費がかからずに済みます。所有者は「名義人のタイ人」なので、何かあった場合はお店を失います。信用出来るタイ人を見つけられるのがポイントです。

会社にしたのはいいけど、経費がかかりすぎて何ヶ月も利益が出ない。名義を借りていたタイ人と喧嘩してお店を失った。このような事例はよくあることなのでご注意ください。

年々、競争は激しくなっている

日本の会社がタイに現地法人を作った場合、80%以上は成功すると言われています。しかし、個人が起業する場合の成功率は、かなり低いです。飲食店を例にすると10件中1件成功すれば良い方です。毎年新しいお店が出来る一方で、古くからあるお店が閉店しているのです。では、なぜ失敗するのか?競争が激しいのが大きな理由です。

近年は、日本にチェーン店のあるお店が続々と進出しています。知名度は抜群、味もおいしく、場所もいい。そんなお店と競争するのですから、個人のお店が通りの奥地でひっそりと営業していても勝てません。ただし知名度があっても、ローカルなショッピングモールに出店した場合はかなり苦戦しています。この場合は、タイ人の客層もさることながら、店舗内のお店と比べて値段が高いのが原因かと思われます。

タイを知らないから失敗する

同業者との競争以外で失敗するケースは何か?それは“日本の常識でタイを見ているから”に尽きると思います。国が違えば文化、習慣、生活様式も違います。働き方も違うわけですから、事業を始める前にタイを知ることをお勧めします。タイを知らずに、タイに足をすくわれるケースは、同業者との競争に敗れることよりも多いかもしれません。言葉の問題も大きいでしょう。

タイ人とコミュニケーションがとれないことは、従業員を教育出来ないことであり、お店をうまくまわすことが出来ません。従業員を雇ったはいいが、喧嘩して全員に辞められて店がつぶれた知人がいます。彼は全くタイ語を習おうとせず、多少英語が出来る一人の従業員に全てをまかせざるを得なかったのです。初めから失敗が見えていたと言えるでしょう。

タイの起業の失敗例

ケース1 タイ人と喫茶店/カフェビジネス

仲のいいタイ人ガイドに、一緒にお店をやらないかと提案されました。ガイドだけに、観光客の行く場所を熟知しています。とある観光客ご用達のショッピングモール入口近くに空きが出来ました。彼に契約してもらい、喫茶店をすることに。現地の日本企業とコーヒー豆の取引を結び“日本のコーヒーが飲める”をコンセプトに開店。周囲にはくつろげるお店がなかったため、観光客が続々と訪れるようになりました。

ところが

“お金を返すから、あなたはお店をやめてくれ”とガイドに言われました。会社にはしなかったので、お店の所有者はタイ人です。抗議しましたが“私の家族でお店をする”の一点張り。しまいには“警察を呼ぶ”と脅されるまでに。仕方なく承諾。初期費用の半額と、今月の給料をもらって手を引きました。その後、この店はまもなくして閉店。日本のコーヒーから、彼の知り合いのタイの業者のコーヒーに変えたのが原因らしいと聞きました。お金が戻ってきただけまだ良かった方です。

ケース2 日本人カラオケビジネス

タイに出張で来ることが多く、接待でカラオケを利用します。よく通う店のママと親しくなり、いろいろ相談を持ちかけられました。“お店を新しくして、きれいな子をもっと雇い入れたいので力になって欲しい”と。ママはやり手で、それなりに繁盛しています。日本に比べたら資金は随分安いので承諾。次にタイに来たときに、お店の変わりぶりに驚愕。品のいい調度品が増え、内装もきらびやか。ホステスも皆きれいで、客の入りも申し分ない。毎月の売り上げなどをメールでやり取りし、必要な場合は送金します。

ところが

半年後、お店へ行ったらお店の名前が変わっていました。ママも違う人に。聞けば、彼が援助しているママからお店を譲ってもらったとのこと。ママに電話したが、現在使われていないのメッセージ。聞いてまわると、タイ人の男と一緒に消えたとのこと。すべてを奪い取られ、逃げられました。一方的にタイ人を信用すると、こんな結果になるのは当然と言えます。

ケース3 日本料理店の起業

タイ人向けに日本食のお店を検討。多くのタイ人が働いているオフィス街近郊にいい場所が見つかり開店。多少の料理の経験はあり、オーナー兼厨房に。値段はどれも100B程に設定。店内はクーラーが効いて涼しく、BGMを流して周辺のタイ料理店とは一線を画す作りにしました。

ところが

誰もが、店の前を素通りして屋台へ。まったく来ない。一度、知り合いを通してこの店のランチを食べに行きました。正直、一度行けば十分でした。水が有料。あり得ない。メニューはハンバーグ、たこ焼き、うどん、そば、ラーメンなどと統一性がない。かつ丼を食べましたが、かなり残しました。水20B、かつ丼100Bの120B。お金を捨てたようなもの。この店は3ヶ月程で閉店。昼のランチに100B以上使うタイ人はほとんどいません。周囲には、安くておいしいタイ料理の屋台やお店がたくさんあります。そんな所へ、値段も高くおいしくない日本料理店が出来ても誰も行きません。完全なマーケティングのミス。日本料理という思い付きだけでは失敗します。

ケース4 カーゴ(発送代行等)

仕事上、買い付けた商品を日本へ送ります。その際、タイ人経営のカーゴ店へ発送を頼みます。かれこれ10年以上の付き合いです。以前に隣の店が閉店し、新しいカーゴ店に変わりました。日本人1人とタイ人1人。彼曰く“日本人がいるから安心です”なことをアピール。隣のカーゴ店へ荷物を持ってくる日本人客にも強引に営業をしていました。その甲斐あって、徐々に客が増えてきました。

ところが

知り合いのバイヤー曰く“使えない。車がないので、荷物を引き取りに来ない。隣の店に比べて手数料も高い”。日本人がいて日本語で相談できても、サービスが悪く料金が高くては誰も使いません。

買い付けた商品が多く持ち運べない場合、タイ人のお店は必ず引き取りに来てくれます。忙しくて行けない場合は、タクシーに荷物を積んでタクシー代を請求すれば、送料から差し引いてくれます。日本語は出来ませんが、しっかり接してくれるのです。隣のお店は2ヶ月ももたずに閉店。日本人だから安心!ではないのです。

日本の普通、この感覚は難しい。

家庭料理中心の“おふくろの味”で、かれこれ20年以上営業している飲食店があります。もともと個人で開業したお店です。場所がいいのはありますが、日本の味そのもので、価格もそれ程高くない。タイ人従業員もキビキビしている。日本なら、どこにでもありそうな普通のお店なのですが、この“日本の普通の感覚”を異国で維持し続けていくことは相当大変です。タイを知っているからこそ出来ることです。タイを肌で感じることから始めましょう。

タイで実現しやすいビジネスモデル

では、タイにおける起業の失敗例を考えた上で、個人では、どのようなビジネスモデルがあるのでしょうか? タイにおけるビザ取得の問題をすべて無視するとして、次のビジネスであれば、個人でも実現できる可能性が高いのでは?と考えます。

  1. 物販ビジネス(タイ発、日本初)
  2. YOUTUBE(切り口が重要)
  3. 美容・クリニックアフィリ
  4. タイの有名YOUTUBERのまとめビジネス

1.物販ビジネス(タイ発、日本発)

まずは、王道の物販ビジネスです。タイの商品を仕入れて日本に販売。逆に、日本の商品をタイの方に販売します。

例えば、日本向けであれば、自社ネットショップの運営やアマゾンなどの販売ツールを使い、タイの商品の販売ができます。昨今は、決済機能、配送手配、検品、発送などの業務をすべて外注できる仕組みがあるため、タイにいながら、日本向けの販売も十分可能です。

また、タイ向けに日本の商品の販売もできます。タイでは、フェイスブックページを使い、様々な日本の商品が販売されています。現在、タイ人が日本商品を販売しているページが多いため、いわゆるメジャーな商品しかありません。その点、日本人である、あなたの経験を活かし、他社が扱わない物を販売すれば、十分にチャンスがあります。

【バンコク】バイヤーになるためのスキルと心構えとは?

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2.YOUTUBE(切り口が重要)

タイに滞在しながら、YOUTUBERとしての活動もできます。ただし、単なる動画投稿者に成り下がるのではなく、戦略や切り口を十分に考えます。

例えば…..

  • タイにあるオーガニック食品をひたすら品評していく。
  • タイで入手できる食材を使い様々な料理に挑戦する
  • タイの駐在員向けに現地で手に入る物を活用した時短レシピを公開する。
  • 日本にいる定年退職者向けに、タイにおけるライフスタイル提唱する

などがあります。そして、ここで重要なことは「動画による広告収入」をあてにするのではなく、「見込み客の獲得」又は、自サイトのブランディングのために活用することです。

例えば、日本にいる定年退職者向けにライフスタイルを提唱するのであれば…..

  • タイの物件を仲介するビジネス
  • タイ在住者向けの便利屋ビジネス

などのビジネスにつなげられます。または、動画からあなたのサイトにアクセス数が増えれば、タイで日本人向けにビジネスをしている企業から、サイトに純広告の依頼がくる可能性があります。

YOUTUBE=広告収入と考えるのは、愚の骨頂であることがわかりますね!

YOUTUBEは、広告収入を狙うのではなく、動画から派生するニーズをビジネスに換えるためのツール

3.美容・クリニックアフィリ

タイにくる日本人の中には、美容やクリニックにくる目的があります。これらのニーズを持った方々に役立つ情報サイト運営します。

例えば….

  • バンコクには、どういう美容方法があるのか?
  • クリニックがあるのか?
  • トラブル事例は?
  • 安心して受けられるのか?
  • 治療実績はどうなのか?
  • バンコクのどこに、どんなクリニックがあるのか?
  • 日本語は通じるのか?
  • 万が一のときでも大丈夫なのか?
  • 実際の体験レビュー記事

など、想定するユーザーが必要とする情報を一つのサイトに網羅していきます。そして、見込み客を獲得して、タイのクリニックに流すなどが考えられます。そして、あなたは、クリニックから紹介料を頂く。このようなビジネスもできます。現実版のアフィリエイトです。もちろん、美容以外にも様々なジャンルで、このような紹介ビジネスを作れます。

例えば、「男性対象の情報(意味はご自由に)」サイトもできます。人間の三大欲求が基になっているため、認知度が上がれば、爆発的なアクセスと収益をもたらすでしょう。もちろん、そのサイトを外国語に翻訳すれば、横展開も可能です。

逆にタイにいる富裕層向けの情報サイトを作成し、見込み客を獲得。この見込み客を日本にあるタイ人向けの会社に紹介もできますね!この場合も同様に集めたい見込み客は「何をもめているのか?」「どのような情報を欲しがっているのか?」などを意識することです。

いかがでしょうか? アフィリエイト=A8ネットと非常に狭い範囲で考える方が多いですが、少し視野を広げるだけで、様々な分野で紹介ビジネスを構築できます。

4.タイの有名YOUTUBERのまとめビジネス

さらに志向を変えて、タイにおける人気YOUTUBERの取次ビジネスもできます。

例えば、日本企業でタイに商品を売り込みたい所があるとしましょう。

「どのようにタイで宣伝すれば良いのか?」を考えたとき、最近は人気YOUTUBERを活用することが一般的になっています。ただし、チャンネル登録者数が多ければ良いのではなく、日本の企業が売り込みたい商品の「ターゲット層」の視聴者が多いYOUTUBERを求めています。

例えば、日本産の筋肉サプリメントを売り込みたい企業であれば….

  • タイの人気YOUTUBER
  • かつ、筋肉増強に興味がある20代後半から30代までの男性視聴者が多い

という2つの条件を満たすYOUTUBERを求めます 筋肉増強のサプリメントを売りたいのに、化粧品関連のYOUTUBERではミスマッチが発生しますよね。冷静に考えると、非常に理にかなった宣伝方法だとわかります。

よって、ここに大きなビジネスチャンスがあります。

タイ側のYOUTUBEの視聴者層や人気度、ジャンルなどの細かなリストを作成します。もちろん、リストの構築とは、日ごろから人気YOUTUBERとの密な連絡を取れることを意味します。そして、日本の企業から商品の宣伝依頼があったら、タイの「最適なYOUTUBE」を見つけ出し、両者を取り次ぎます。これで、あなたは、日本の企業とタイの人気YOUTUBEの取次ビジネスができます。

いかがでしょうか? ウェブの力を活用すれば、様々な分野でビジネスのチャンスはあります。あなたの起業が成功することをお祈りします!

まとめ

  • タイで事業を始めるには、会社にするかしないかをじっくり検討しよう。
  • 日本の常識でタイを見ていると、必ず失敗する。タイを知ることが大切。
  • 安易にタイ人を信用してしまうのが、失敗のもと。疑ってかかろう。
  • タイで、日本の普通を続けていくのはむずかしい。成功の秘訣でもある。

貿易会社の設立ガイドタイ貿易の始め方

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