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小口輸入に必要な手続きと関税の計算方法

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「小口輸入をしたい」「でも、何から始めたらいいのわからない」このような方は多いのではないでしょうか? そこで、この記事では、ゼロから小口輸入をスタートするための手続き、必要な資格や許可、関税率や関税の計算方法についてご紹介していきます。

小口輸入のスタートマニュアル

小口輸入の意味

小口輸入(読み方:こぐち輸入)とは、少量の商業貨物を輸入することです。関税法上の名称はありませんが、個人使用目的での輸入と区別するために使います。一般的な商業輸入は、コンテナなどで運ぶ大規模な輸入。小口輸入は、海外の通販サイトで購入をして輸入する。またはコンテナ未満の少量で輸入することの総称だとお考え下さい。

ネット上には「個人輸入は違法だ!」との間違った情報を見ることもあります。この場合、正しくは「個人使用目的で輸入した物を販売するのは違法」ということです。小口輸入を含めて、日本に輸入する時点で商売目的で輸入するときは、何ら違法性はありません。個人使用目的で輸入したのか?、それとも商売目的で輸入したのか?が重要です。

下の図をご覧ください。小口輸入は、下記の図の左側にある個人輸入>>商売目的に該当します。後ほど、詳しく説明をしますが、個人輸入と一般輸入の違いは、輸入する商品の「合計課税か価格が20万円をこえるのか?」にあります。関連記事:課税価格とは?

輸入の分類

小口輸入と個人使用目的輸入の違いとは?

個人輸入には、個人使用目的と商売目的の2つがあります。なぜ、このような区別をするのでしょうか? この理由は、次の3つです。

  1. 商売として使用するのか?
  2. 課税価格の計算方法の違い
  3. 必要な法律の違いがある。

1.商売として使用するのか?

個人輸入と小口輸入の最大の違いは、商売目的で使えるのか?にあります。個人使用目的で輸入した物は、輸入しても、商売目的で使用できません。商売目的は、フリマアプリやアマゾンでの転売はもちろんのこと、何かの原材料として使うことなどを指します。輸入した物を基にして、一円でも利益を取ろうとするすべてが「商売目的」です。

2.課税価格の計算方法の違い

関税を計算するときの基準となる価格が課税価格です。課税価格とは、商品代金に必要な調整をした価格です。この場合における必要な調整とは、海外で販売されている価格に「0.6をかけること」です。いわゆる「16666円以下であれば、関税がかからないルール」のことです。課税価格とは、関税率をかける対象であるため、小さいほど、納める関税額が小さくなります。

しかし、この課税価格の減免措置は、個人使用目的の輸入は適用ができる一方、商売目的の輸入(小口輸入)には適用できません。

小口輸入と個人輸入の違い

3.必要な法律に違いがある。

小口輸入と個人使用目的の輸入には、適用される法律にも違いがあります。個人使用目的の輸入は緩い一方、商売目的の輸入は厳しいです。

例えば、ドイツからチョコレートを輸入するとしましょう。これを個人使用目的で輸入するときは、特別な手続き等は不要です。そのまま日本側の通関が終わり、チョコレートが届きます。しかし、これが販売目的での輸入であるときは、話は別です。

食品等、口に入れる物を商売目的で輸入するときは「食品衛生法」が関係します。輸入するチョコレートに関する食品分析書や加工工程フロー図などを作成。その後、食品検疫所に申告をして「確認」を受けなければ輸入はできません。もちろん、食品以外でも同様の規制を受ける商品はあります。

 →商売目的での輸入と個人使用目的での輸入は、法律上の取り扱いが明確に違う。

  • 個人輸入=個人使用目的で輸入すること
  • 小口輸入=商売目的で輸入すること
  • 個人使用目的と販売用の関税計算、適用法令が違う。
  • 個人で気軽に輸入できていた物であっても小口輸入になるとかなり難しくなる。

商売目的の輸入と判断される基準とは?

外国からくる貨物は、すべて梱包されています。箱の中身が見えないのに、税関はどうやって「個人用」か「商売用」かを判断しているのでしょうか。そこには、明確な基準はあるのでしょうか。明確な基準が公表されていませんが、主に次の3つの観点で判断していると予想できます。

  1. 輸入する数量は適正?個人使用するのに、過度に多くないのか?
  2. 輸入する価格はどうなのか?
  3. 輸入する頻度は高くない?

例えば、マフラーを輸入するとします。個人使用目的であれば、一本や二本が普通です。誰かにプレゼントするとしても+数本が限界です。また、一般的な小売価格が1000円ほどであるにも関わらず、それを200円で購入していると「業者価格ではないか?」と感じます。輸入回数にも注目します。何度も同じものを輸入していると、商売目的で輸入?と感じます。

必要な資格や許可は?

許可も資格も不要!今日から貿易者になることも可能

小口輸入を始めるときは、何かしらの許認可や資格などは必要なのでしょうか? 結論を申し上げると、小口輸入をするための資格や許可等は原則不要です。どこかに届け出をする必要はなく、いつでも自分の好きなタイミングで始められます。

貿易ビジネスを調べると「通関士」や「貿易実務検定」などの資格を目にすることが多いです。しかし、これらの資格は、「貿易会社に勤める」という前提では意味を成しますが、自ら小口輸入を始める上では何の意味もありません。貿易の知識を全体的に把握できる程度の資格です。先ほど、小口輸入は、許可は不要だとお伝えしました。ただし、一部の貨物を扱うときは、日本の国内法に準じた許可が必要なるものがあります。

例えば、化粧品やアルコール類などです。手軽に始められそうであるため「化粧品や石鹸」などに注目する方が多いです。しかし、実はこの類の商品が最も難易度が高い輸入であり、基本的に商売目的での輸入は「化粧品輸入の代行会社」に頼まない限り、厳しいとお考え下さい。

関連記事:個人が化粧品の輸入などを考えない方が良い理由

小口輸入=資格・許可は不要! ただし、一部商品には強い規制がある。化粧品や石鹸、ボディーソープ、バスソルトなど、人の肌に触れるすべての物

小口輸入を始めるための手続きと相談先

小口輸入を開始するときは、以下2つの届け出をしましょう!

  1. 税務署での開業届
  2. 税関での手続き

手続き1.税務署での手続き

実際にビジネスを始めたときは「開業届け」を提出することをお勧めします!開業届けとは、あなたが「個人ビジネス」を始めたことを税務署に宣言することです。これにより、貿易ビジネスに関わるすべての費用を経費にでき、税制上の優遇を受けられます。

例えば、あなたはサラリーマンをしながら、貿易ビジネスをする場合でも、必ず開業届けを出した方が良いです。貿易ビジネスのために受けたコンサル費、仕入れ代金、通信費、その他、様々な費用を「経費」として計上ができ、個人ビジネスで出た赤字分を本業の収入(サラリーマン)と「損益通算」できます。

損益とは「損したこと」と「益をうけたこと」を通算することです。通算とは、通して計算することです。では、この場合の損と益はどのようになるのかというと、損が「個人事業主としての赤字」です。そして益が「サラリーマンとしての収入」です。実は、個人事業主の場合、これら二つを通算できます。

サラリーマンは、毎月の給与から一定額の税金が徴収されますね。そして、年末になると「年末調整」によって、天引きしてきた税金の過不足を調整します。もし、サラリーマンとしての給与を貰いながら、なおかつ個人事業主である場合は、2月15日から始まる確定申告のときに、サラリーマンとしての収入と個人事業主しての収入をあわせて申告します。

このとき、個人事業主としての収入が赤字である場合は、サラリーマンとしての給与との通算ができます。これによって、課税対象の価格が下がり、支払うべき税金が少なくなり、結果的に税金が「還付される」可能性が高くなります。もちろん、本来は個人事業主としてさらに収益を拡大していくことが望ましいです。

関連記事:輸入ビジネスは個人事業主にならないと損をするのか

手続き2.税関での手続き

税関での手続きには「輸出入者符号」の取得があります。輸出入者符号とは、日本から貨物を輸出したり、逆に輸入したりするときに「輸入者や輸出者の情報を蓄積するためのコード」を言います。このコードは、日本で一社に一つ付与される物であるため、税関がこのコードを見ただけで「過去の輸入履歴、検査履歴」などを簡単に確認できるようになっています。

実は、輸入検査による費用は、すべて輸入者が負担するべきものとされているため、できるだけ税関検査に当たらないように実績を積まなければなりません。そして、この実績の記録先がこそが輸出入者符号であるため、輸入ビジネスを始めたときは、真っ先に「輸出入者符号」を取得した方が良いです。

関連記事:個人事業主への風当たりは強いと考えるべき理由

貿易の会社を設立したい!検討するべき5つのポイント

輸入代行サービスはある?

「輸入が初めてだから代行をお願いしたい!」と考える方もいらっしゃるかと思います。その場合は「輸入代行サービス」を検討してください。輸入代行を使えば、英語ができない人でも簡単に輸入ができます。関連記事:輸入代行サービスとは?

小口輸入で役立つ相談先

小口輸入の相談をしたいときは「ミプロ」さんをお勧めします。輸入ビジネスに関わることを無料で相談できます。「輸入品目別マニュアル」や「輸入ビジネスセミナー」なども開催されており、輸入初心者の方には、非常にありがたい存在です。

小口輸入 関税の3つのポイント

小口輸入をするときは、どのような関税制度があるのでしょうか? 要点は、次の3点です。

  1. 課税価格
  2. 関税は、いくらから発生するのか?
  3. 20万円をこえるのか?

1.課税価格

課税価格とは、関税をかける対象の価格です。身近な消費税に置き換えるのなら、一つ1000円の商品を購入するときの消費税は、1000×0.1で求められますね? このとき、この消費税率をかける対象(この場合であれば1000円)を「課税価格」と言います。小口輸入における課税価格は、商品価格の他、加算費用を加えた価格です。

商品価格+運送代金+海上保険代金+その他、加算費用

2.関税は、いくらから発生するのか?

関税率は、いくらから発生するのでしょうか? 実は、この質問は非常に難しいです。一つの目安としては、上記の課税価格の”合計”が一万円以下は、関税、消費税等は、商売や個人使用目的問わず、免税扱いです。一回に輸入する合計課税価格が1万円をこえる所から関税が発生する可能性があります。ちなみに、合計とは、あなたが一度に輸入する合計額を指します。

例えば、アマゾンで購入したときの「カートの一式」などがそれにあたります。この合計(商売目的は、商品代金+送料+保険代金等の合計)が一万円以下であれば、免税です。ただし、一万円以下免税ルールが適用されない貨物もあるため留意します。以降、20万円までは「簡易税率」、20万1千円からは「一般税率」が適用されます。

3.一回の輸入が20万円を超える?

輸入価格の合計が一万円以下であれば、商売・個人使用ともに免税です。一万万円をこえた後の節目は「20万円」にあります。

  • 20万1千円以上=一般税率
  • 20万円以下=簡易税率

アマゾン、アリエクスプレスなどは、一回の輸入金額が20万円以下になる場合が多いため「簡易税率」が多いです。なお、希望すれば、20万円以下でも「一般税率」を適用できます。

関連記事:簡易税率とは?

関税率を調べる方法

小口輸入に適用する関税率は、一回の輸入が20万円を超えるのか?が基準です。20万円をこえるときは、一般税率から最適な関税率を探します。リサーチ場所:ウェブタリフ 一方、一回の輸入が20万円以下は「簡易税率表」で関税率を探します。

関税額の計算ツール

小口輸入するときの関税率は、課税価格と適切な関税率を選ぶことにより、支払うべき関税額がわかります。ただ、実際、関税の計算をしようとすると、中々、大変に感じます。そこで、HUNADEでは「小口輸入の関税計算ツール」を提供しています。ぜひ、ご利用ください。なお、20万円をこえる輸入をするときは「一般輸入の関税計算ツール」をお試し下さい。

関税の計算方法をしてみよう!

それでは、以上のことを踏まえて、小口輸入における関税額を計算してみましょう!なお、これから説明する関税の計算は「通関業者」がすべて代行してくれます。正確な関税率や消費税を計算するには非常に面倒なため、ある程度、確認する程度にとどめた方が良いです。

小口輸入の関税を計算は、以下の2つのケースがあります。あなたの輸入は、どちらですか?

  1. 輸入する貨物の合計額が「20万1千円以上」なのか?→一般税率
  2. 輸入する貨物の合計額が20万円以下なのか?→簡易税率

ここでは、一回の輸入金額が20万円以下の簡易税率による計算をしていきます!

20万円以下・簡易税率の計算例:

簡易税率の区分は、以下の7つです。この中から自分が輸入する商品が「どの区分に含まれるか?」を考えます。

スクリーンショット 2016-07-10 17.23.13

では、実際に簡易税率表を使って計算をしてみます。計算パターンとして2つご紹介します。

計算パターン1

  • 商品A 2000$
  • 商品B 900$
  • 実行レート1$=120円
  • 送料 25$
  • 保険 3$

計算式:(2000$+900$+$25+3$)*120=328500円です。この場合、合計輸入価格が20万円を超えるため、一般税率を適用します。

計算パターン2:

  • 商品A 500$(簡易税率10%と仮定)
  • 商品B 700$(簡易税率3%と仮定)
  • 実行レート1$=120円
  • 送料 25$
  • 保険 3$
  1. 加算要素を計算 (25+3)×120=3360
  2. 加算費用を各商品価格で按分/あんぶん(商品A:3360*500/1200 商品B:3360*700/1200)
  3. 加算費用の按分(商品A=1400、商品B=1960)
  4. 商品Aの関税=(500×120+1400)×0.1=6140円
  5. 商品Bの関税=(700×120+1960)×0.03=2578円

商品Aの関税は、約6100円。商品Bの関税は、約2500円です。ちなみに、上記の計算は「端数処理」をしていないため不正確です。あくまで計算の流れとしてお伝えしました。

よくある疑問

Q.小口輸入として配送してもらうには?

EMsなどを使って小口輸入をするときは、特に難しい手続きをすることなく、自宅へ配送されます。しかし、このドアツードアの配送を利用して、小口輸入(商売目的)をするときは、事前に準備をしておかないと「個人使用目的の輸入」として通関される可能性があるため注意が必要です。つまり、商売では使えない貨物になってしまいます。

では、どのようにすれば、EMSであっても商売目的として輸入ができるのでしょうか?主なポイントは、次の2つです。

  1. 海外ショップに商売用として送付してもらう。
  2. 宛名を屋号にしてもらう。

Q.小口輸入でEPA(自由貿易)を適用する方法を知りたい!

小口輸入でも、TPPや日欧EPAなど、自由貿易を活用することができます。詳しくは、下記の記事をご覧ください。

TPP・EUから海外通販(小口輸入)するときのポイント

Q.アパレル品を小口輸入するときのタグはどうすればいい?

アパレル品を小口輸入するときは、どのタイミングでタグをつければいいのでしょうか?

アパレル品を小口輸入するときの「タグ」はどうしたらいい?

Q.小口輸入の実務で必要な書類は?

実際の輸入実務において小口輸入で必要な書類は、次の物があります。

  1. インボイス
  2. パッキングリスト
  3. アライバルノーティス
  4. 船荷証券(B/L)
  5. 原産地証明書(基本的に20万円以下は不要)など

 

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