「おしゃれなレディースが欲しい」と言われれば、プラトゥーナームへ。
「とりあえず見てから」というお客さんにはチャトチャックへ。
「どこでもいいよ」のお客さんには、ローカルな市場を見せて、カルチャーショックを受けていただきます!もちろん、「おもしろい所」を希望するお客さんには、パッポンのナイトマーケットへお連れします。
そこで、この記事では、バンコク在住×バイヤー歴10年以上のバイヤーが、「バンコクのこの市場で、これが買える」をご紹介していきます。
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バンコクで買い付けデビューができる市場
タイの首都・バンコクにある買い付けができる市場です。輸入ビジネスを展開している方は、参考にしてください。
チャトチャック市場
営業時間 | 9:00‐19:00頃 |
休日 | 月曜日のみ。全てのお店がオープンするのは土&日です。 |
行き方 | BTS「モチット駅」下車、徒歩5分。地下鉄「チャトチャック公園駅」下車、徒歩3分。 |
ワンポイントアドバイス | この市場へ行けば、ほぼ全てのモノがある。と言われる大規模な市場です。セクション数26。 |
ファッション
新品セクションと古着セクションの2つがあります。古着セクションは、5&6です。ここは、Tシャツの店が圧倒的に多いです。1枚30B~100B前後のモノが多いです。中には、高級ブランドモノや、ヴィンテージTシャツなどがあります。どちらかと言えばアメカジ系のTシャツが多いです。
その他、リーバイスをはじめとするジーンズやラルフローレンのポロシャツ、サッカーやNBAのユニフォーム、野球ユニフォームや帽子、スニーカー、バッグなどのお店が目白押しです。「おおっ、こんなモノもあるのか」と、掘り出しモノに出会えるはずです。最も人気があるセクションです。
新品セクションは、2、3、4です。タイ人によるオリジナルブランドがほとんどです。値段も安く、工夫を凝らしたデザインモノが多いです。やはり、アパレルや雑貨が中心です。その他のセクションよりも商品がしゃれているので、ここも多くの人々で賑わっています。
雑貨
偶数番号と奇数の番号の内、「奇数」のセクションは、あらゆる雑貨が揃っています。アロマや民芸品、コットンランプ、ピアスなどのファッション雑貨など。
花、植物
土・日には、花や植物を扱うお店があります。火、水、木曜日は、メイン通りに花や植物、植木鉢のお店がずらっと並びます。この様変わりは味があります。
熱帯魚
専門コーナーにて売られています。ペット用に子犬が売られているコーナーもあります。
シルバーや天然石
お店の数は少ないですが、とあるセクションに集中しています。ぜひ、見つけてみましょう!
家具
テーブルをはじめ、机、椅子、ベッドなど、タイ伝統の技法で製造された木製の高級家具が揃っています。その他、腕時計、民族衣装、有名なベンジャロン焼きやセラドン焼きなど「ないものがない」と言う印象です。この市場を見なくて、タイの市場は語れません。
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BIG-Cやデパート内他
営業時間 | 10:00‐20:00頃(BIG-Cは深夜まで営業中の場所もある) |
休日 | 毎日営業 |
ワンポイントアドバイス | 美容大国タイならではの豊富な品揃え。病院でも美容商品を購入できます。 |
コスメやサプリメント
BIG-Cは、タイの大型スーパーマーケットです。バンコク市内にたくさんあります。その館内やISETANなどのデパートには、コスメ商品やサプリメントを扱うお店があります。またドラッグストアーの「Boots」や「ワトソンズ」なども便利です。商品構成はどこも似ています。日本では売っていない、タイガーバームやダイエット食品、サプリなど豊富な商品群です。
美容品
美容治療で有名なヤンヒー病院にて、ダイエット商品やサプリメントなどがネット販売されています。病院でも購入できます。この病院で治療するためにバンコクへ訪れる人が多いです。
BIC-Cの様子
パラディウムB1F
営業時間 | 10:00‐18:00頃 |
休日 | 日曜日。開いている店もあります。 |
行き方 | BTS「チットロム駅」下車が一番近い。そこから徒歩10分程です。 |
ワンポイントアドバイス | プラトゥーナーム地区のホテル兼ショッピングモール。 |
シルバーや天然石
その昔「ナライパン」にあったシルバー店が、ナライパンの閉鎖により引っ越してきました。各店、店構えは立派ですが、以前のような活気がありません。ナライパン時に館内でかかっていた名物の「タイ民謡」がなくなったのが原因かもしれません。タイのシルバー店は、ここが一番有名です。また、バッグパッカーが集まる「カオサン通り」にもシルバー店がいくつかあります。
プラチナム・ファッションモール
営業時間 | 10:00‐19:00頃 |
休日 | ほぼ毎日営業 |
行き方 | BTS「チットロム駅」下車が一番近い。そこから徒歩10分程。 |
ワンポイントアドバイス | レディースアパレルの宝庫。バイヤーご用達の店もあります。 |
レディースファッション
日々、たくさんの若い女性が訪れています。その理由は何か?単に安いだけならいくらでもあります。デザインの良さや質が今までのローカルなお店とは違うのです。高級ブランドにも劣らない素敵なデザインの服があります。また、人気店と人気がない店との差が激しく、客が来ないお店は自然と消えていきます。
人気店は、バイヤーご用達のお店で大量の注文も抱え、個人販売よりも卸に力を入れていきます。そんなこともあり、日々生き残りを賭けたバトルが繰り広げられています。
メンズファッション
メンズモノは少ないですがあります。価格は安いですが、どうも日本人受けしません。
「なんか、デザインがごちゃごちゃしている」
「この色使いはないでしょ」
と、過去にも、私のお客様から厳しい指摘がありました。先に紹介したチャトチャックなら、デザインのいいメンズがあります。がんばって欲しいものです。
バイヨークスカイホテル
営業時間 | ホテル内のお店は11:00‐18:00。 |
休日 | 日曜日は、ほとんどの店が休みます。 |
行き方 | BTS「チットロム駅」下車が一番近い。そこから徒歩15分程。 |
ワンポイントアドバイス | タイで最高層の88階のホテル。その地下2F-地上4Fにメンズアパレルのお店があります。ただし“使える”お店は、地下2Fと地上4F。 |
メンズファッション
ここでもバイヤーを多く見かけます。アフリカの方が、長袖のボタンシャツやチノパンをよく買い付けています。メインは、Tシャツ店が多いです。各店、卸専門なので一定の枚数を買わないと割安になりません。ロックT’シャツや海外セレブTシャツなどが人気です。ホテル周辺にもメンズモノの店が揃っています。センスのいい店と悪い店の差が激しいです。
バイヨークの場内の様子
オートーコー市場
営業時間 | 6:00‐18:00 |
休日 | 無休 |
行き方 | MRT「ガムペーンペット駅」下車、3番口を出てすぐ右手にあります。 |
ワンポイントアドバイス | バンコク一番の生鮮市場。タイの王室主導によって行われている「ロイヤルプロジェクト製品」を敷地内で購入できます。 |
食品全般
オートーコー市場は、チャトチャックから歩いて行ける市場です。タイの農業組合の市場で、品質ならびに衛生管理が行き届いています。鮮度のいい野菜、果物、肉類、魚介類などが豊富に揃っています。オープンエアーのきれいな場所です。
ロイヤルプロジェクトの野菜は、新鮮で量も多い。そんな話を良く聞きます。実際、手に取ると、その鮮度の良さがわかります。価格も安く、野菜の種類も豊富です。コーヒーやお茶も販売されています。ショップ内には、冷房のあるカフェが併設されていてくつろげます。
ボーベー市場
営業時間 | 9:00‐18:00 |
休日 | 無休 |
行き方 | タクシーがいいでしょう。バンコク市内からなら、100B前後。その他、バスや水上バス(船)でも行けます。 |
ワンポイントアドバイス | 古き良き昭和を感じさせる場所です。タイの完全なるローカルマーケット。 |
低価格の衣料品
ホーベー市場のメインはホテルが併設されている「ボーベータワー」。衣料品の卸売店が揃っており、いわゆるローカル価格です。レディースモノや子供服が中心ですが、ポロシャツ店も多く、ここで社名入りのポロシャツをオーダーする人をよく見かけます。しかし「プラチナム・ファッションモール」にあるようなしゃれた服はありません。
ナイトマーケットに出店している店は、ここで買い、観光客用に高値で売っています。ホテル周辺から大通りにかけてもお店が並んでいますが、それ以外は見るものがありません。ちなみに、プラトゥーナーム市場からも水上バスで行けます。
クローントム市場
営業時間 | (月‐金8:00‐18;00)(土・日8:00‐1;00) |
休日 | 年中無休 |
行き方 | MRT「フワランポー駅」下車。そこからタクシーで。徒歩の場合15分位。 |
ワンポイントアドバイス | 別名、泥棒市場。普段は電化市場だが、土日の夕方から怪しさ満載の市場に変わる。 |
電化製品やがらくた類
館内には、カメラ用品やコンポなど電化製品が中心でアキバ的な感じです。しかし、土日の夜になると、屋外には得体の知れないモノ、いや、がらくたがうじゃうじゃ並びます。それゆえに「泥棒市場」と呼ばれる所以だと思います。
壊れた電化製品や機械のパーツ、工具、壊れた腕時計、片足だけの中古の高級革靴、車の改造部品、DVDの海賊版などなど。お土産にならないけど、日本にはない“不思議な魅力”がここにはます。観光地としても有名で、知る人ぞ知る場所です。
以上、バンコクにある買い付けができる市場特集でした。
まとめ
- タイ初心者であれば、まずはチャトチャック市場。だいたいの商品が揃っている。
- バイヤーが目を付けるレディースアパレルが豊富にある。
- アパレルだけじゃない!タイは、美容用品やシルバーも有名。
- ボーベーと泥棒市場は、一見の価値あり。日本にはない不思議な魅力がある。
ライター:Masa.
基幹記事:貿易会社の設立ガイド、タイで仕入れて日本で売る。
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