海外の工場から生産ライン(工場)で使う金型を輸入する場合の関税、消費税、税番を解説します。金型の申告価格は高くなりやすいです。正確な申告に努めましょう!
金型の輸入
海外生産の金型を日本に輸入する理由とは?
中国や韓国などの海外で生産された金型を日本に輸入。その金型を使い日本で生産する形があります。以前、金型を扱う方とお話をする機会がありました。それによると…
「中国産の金型はとにかく安い。圧倒的にね。でも、やっぱりね。精度が低んだよね」
また、金型王国・中国の現状と展望でも紹介されている通り、2024年現在、日本と中国の金型に関する技術には隔たりがあるようです。やはり、金型などの基幹的な部分は、日本製の方が良い部分が多いです。とはいえ、中国生産の金型にも、輸入ニーズはあります。
金型のHSコード(税番)、関税と消費税
金型を日本に輸入する場合の関税、消費税は、次の通りです。
HSコード
金型のHSコードは、次の通りです。
- 8480前後=プラスチックの成形など鋳造する型
- 8207前後=プレスで切断や形をつける金型
関税は無税、輸入消費税のみ課税
- 金型の価格=100万円
- 輸送費=10万円
- 保険代金=1万円
上記の場合なら、111万円が課税価格です。これに対して10%の消費税が発生します。
中古の金型を輸入する場合の課税価格は?
中古の金型を輸入する場合は、課税価格の部分が少し曖昧(価値の減少部分の評価)になるため、事前に関税監査官等に相談をした方が良いと思います。
金型の申告は特に注意が必要
金型の価格は、高額になりやすいため、特に申告価格に気を付けます。一定の価格以下で申告すると、レンジアウトが発生し、税関に入念な審査をされます。場合によっては、サプライヤー(中国の売り手)に対する送金明細書の提出なども求められます。
例えば、消費税の支払いを低くするために、本来、支払った価格より低いインボイスを税関に提出したり、通関用インボイスなどを提出したりすることはやめましょう!
中国からの金型の輸入はDIGISHIP Super Expressが便利
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