×
国際輸送の見積を希望する方はこちら
HUNADEへのお問合せはこちら
目次アイコン目次
×

目次

【HUNADE】輸出入と国際輸送ガイド 学習コース

第4回|何を運ぶかで全て変わる

>>記事の一覧はこちら

もっと見る

Generic selectors
Exact matches only
Search in title
Search in content
Post Type Selectors
"><font style="vertical-align: inherit

輸送手段は「品目」に合わせて選ぶ時代

輸送費や納期だけで輸送方法を選んでいませんか?

商品の形・重量・単価・壊れやすさ・緊急性などによって、最適な輸送手段は大きく変わります。とくに中国から日本への輸送では、LCL(混載便)、FCL(コンテナ単位)、航空便、フェリーなど、それぞれに向き不向きがあります。品目に合わない輸送方法を選ぶと、破損・遅延・過剰コストの原因になります。

商品に合った方法を選べば、コストを抑えられるだけでなく、トラブルを減らし、納期も安定します。ここでは代表的な3つの品目について、実務に即した輸送手段の選び方をご紹介します。

アパレル製品|軽くてかさばる。納期とコストのバランスがカギ

洋服などのアパレル製品は、軽量な一方で体積が大きく、単価も比較的低めです。

最適手段:LCL(混載)、フェリー、FCL(大量時)

  • LCLは柔軟性があり、少量から対応可能。ただし混載による圧縮リスクがあるため、梱包設計が重要
  • フェリー便は納期に余裕があればコスト面で有利
  • 航空便は早いが、単価が低いため利益が出にくいケースが多い

注意点:納期がシビアな場合は、混載便のスケジュールに要注意(便が揃わず遅れる)

中国から日本にアパレルを送る場合、LCL(混載)やフェリー輸送を使えば、1㎥あたり約2,500元から輸送できることがあります。大量に送るときはFCL(コンテナ単位)の方がコストを抑えられますが、少量だと割高になることも。航空便は最速1~3日で届きますが、費用は船便の2〜5倍ほどかかるため、急ぎの荷物や高価格帯の商品に限って使われる傾向です。

家電製品|高額・壊れやすい・重量物。FCLが基本

家電は高価で壊れやすく、特に湿気や衝撃に弱い性質があります。

最適手段:FCL(専用コンテナ)、航空便(小型・高価格品)

  • 他社貨物と混在しないFCLが最も安全
  • 小型家電ならLCLも可能。防振・防湿対策が必須
  • 航空便ではバッテリー等の危険品扱いに注意(SDS等の書類準備)

注意点:防湿剤・防錆加工・ダブル梱包など、輸送前の準備が品質維持に直結する

日本向けの家電輸送では、輸送中の湿気対策も重要です。デシカント(乾燥剤)封入や防湿袋、保冷機能付きコンテナの活用により、輸送品質を高める事例も増えています。

自動車部品|サイズ・重量で輸送方法が分かれる

自動車部品は、精密小物から長尺・重量物まで幅広いため、品目別に設計する必要があります。

最適手段:FCL(標準/特殊コンテナ)、航空便(小型部品)

  • 高価・小型の部品は航空便
  • 長尺部品や重量物はオープントップ・フラットラック等を検討
  • 1台分まとめて輸送する場合はFCLが効率的

注意点:誤納・通関ミスを防ぐため、製品ラベルや品番表示を厳格に行うこと

特殊貨物(大型機械・建材等)|事前準備が命

通常のコンテナに収まらないサイズや重量の貨物は、特殊な輸送方法が必要です。

最適手段:オープントップ、フラットラック、バルク船、チャーター便

  • 積載条件、現地積込設備(クレーン・フォークリフト)の有無を事前確認
  • 国内納品先の受け入れ環境(搬入口や設置スペース)もチェックが必要

注意点:保険・通関書類・ラベリング・養生対策を事前に整えておくこと

海上コンテナの種類 サイズ、内寸、㎥(容積)など

特殊貨物を扱う場合、フォワーダーへの見積依頼時には、貨物の正確な寸法・重量・重心・積載方法(パレットor裸積み)・クレーン有無などを詳細に伝える必要があります。情報が不十分だと、見積の精度が著しく落ち、後のトラブルの原因にもなります。

輸送手段の比較表

輸送手段向いている品目リードタイムコスト感(目安)主なメリット注意点
LCL(混載)アパレル、小型家電7〜14日1㎥あたり2,500元〜少量・柔軟・安価他社貨物との混載によるリスク
FCL(専用)家電、大型部品7〜14日15〜20万円/本品質管理・安定輸送少量輸送には不向き
航空便緊急品・高価格・軽量品1〜3日船便の2〜5倍スピード最優先コスト高・重量制限
フェリー雑貨、アパレル2〜5日航路によるコスト安・港間移動に強い航路限定・定期便が少ない
特殊手配長尺物、重量物案件により調整見積次第カスタマイズ可能機材・保険・通関手続きが複雑

実務者が押さえるべきポイント

  • 輸送手段の選定=「輸送手段×現地条件×自社都合」の最適設計
  • どこで検品するか/どこで梱包するか/どこで保険をかけるか
  • 特殊貨物なら、工場の積込設備や最終納品場所の受入体制を必ず確認

まとめ|品目と目的を正しく理解すれば最適解が見えてくる

輸送方法を決めるには、まず自社の荷物を正確に理解することが第一歩です。

「壊れやすい」「かさばる」「高価」「急ぎたい」──それぞれの特徴に応じて、最適な手段は異なります。だからこそ、“何を”“どう届けたいか”を起点に判断してください。

最適な輸送とは、安さや速さではなく「設計力」によって決まるのです。

 

次の記事「第5回|最適なフォワーダー選びの“正解”

 

フォワーダー 独立

フォワーダー 独立

 

学習コース

 

基幹記事

 

輸出入と国際輸送の手引き

 

 

◆スポンサード広告

コース内容

国際輸送コース(16記事)

国際輸送コース(中国)(5記事)

輸出コース(10記事)

輸入コース(10記事)

輸入コース(米国通販)(5記事)

需要調査・戦略コース(10記事)

フォワーダー副業コース(6記事)

タイトルとURLをコピーしました
 
国際輸送の
お見積依頼受付中
相談・問い合わせはこちら!