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中国輸入の費用と日数を徹底比較|海上輸送と航空輸送の実務ポイント

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中国輸入の基本コスト構造:経営者・実務者のための完全解説ガイド

はじめに|「費用と日数」を全体で見よう

中国から日本への輸入で最も多い質問は「どのくらいの費用と日数がかかるのか?」です。多くの方が海上・航空運賃だけを見ていますが、実際の総コストはそれ以上に複雑です。港湾費用、通関費、検査費、燃油サーチャージ、輸入消費税(JCT)など、目に見えないコストが多く存在します。これらを正確に把握するには、「輸送全体の流れ」を俯瞰することが重要です。

中国輸入の費用と日数

1. 輸送フローと費用発生ポイント

輸入業務の主な流れは次の6段階です。各ステップで費用が発生し、その合計が「輸入コスト」になります。

段階主な費用項目目安金額管理のポイント
① 中国国内工場引取・港トラック費・書類作成数千円〜1万円出荷地ごとに見積差あり
② 中国港湾港湾費・バンニング費・混雑対策費1〜3万円シーズン変動あり
③ 国際輸送海上・航空・フェリー運賃、燃油S/C案件ごとに変動為替変動にも注意
④ 日本港湾THC・通関費・検査費3〜7万円THC:40ft約55,000円(2025年時点)
⑤ 国内配送トラック・倉庫・再梱包・FBA納品3〜10万円ラストマイル条件で差大
⑥ 税金関税・輸入消費税関税+10%
又は関税無税+10%
HSコードで税率要確認

💬 経営者視点メモ: 輸送費の7割は「契約条件」で決まります。運賃交渉よりも、契約条項(SLA)設計に注力するのが費用最適化の第一歩です。

2.輸送モードの比較と最適な選択(海上・航空・フェリー)

ここでは、中国から日本の代表的な輸送方法を比較してみましょう!

海上輸送(FCL・LCL)の特徴

海上輸送は、国際輸送の中心的な存在です。世界中で24時間稼働しており、航空輸送より圧倒的にシェアが高いです。

結論:海上輸送は、重い貨物を。大量に。かつ、価格を安くして運びたいときに利用します。

  • 日数:出港から日本到着まで3~7日、混雑や通関手続きを含めると7~14日程度
  • 費用:FCLで数十万円、LCLはW/M課金(1CBMあたり数千円~1万円)
  • リスク:連れ検査、港湾混雑、旧正月・台風など季節要因による遅延
東京大阪&名古屋
上海7日前後→
フェリーなら3日
7日前後
深圳12日前後12日前後
大連、天津、青島7-117-11
蘇州、船山7日前後7日前後
厦門、営口10日前後10日前後
広州12日前後12日前後
寧波7日前後→
フェリーなら5日
7日前後
香港14日前後14日前後

航空輸送の特徴

結論:航空輸送は、高単価の貨物を。最短で輸送したいときに利用します。海上輸送と比較して圧倒的に短い時間で輸送可。欠点は、海上輸送と比較して、圧倒的な価格差(高い)。

  • 日数:出荷から通関手続きを含めて2~3日程度
  • 費用:体積重量課金(1CBM=167kg換算)で1kg数百円~千円超
  • リスク:燃油高騰、繁忙期のスペース不足

航空輸送 海上輸送

フェリー輸送

結論:大阪・神戸と上海を結ぶフェリーがあります。フェリーを使えば、コンテナ等で輸送するよりも圧倒的に日数を短縮できます。かつ、航空輸送よりも圧倒的に費用が安いです。

  • 日数:中国の主要港(上海・寧波など)から日本全国の玄関先(大阪・神戸・博多など)まで、出荷から通関を含めて 最短3日程度。
  • 費用:LCL(混載)やFCL(コンテナ単位)での課金が中心。1CBMあたり数千円程度で、航空輸送に比べて 1/5~1/10のコスト水準。
  • リスク:気象(台風・濃霧)による遅延、港湾混雑による停泊待ち、通関書類不備による滞留。繁忙期はフェリースペース不足により積み残しの可能性もある。

フェリー輸送

フェリー、コンテナ、航空輸送の違いと優位性(魅力)

航空輸送リードタイム●●●
コスト●●●●●●●
輸送品質●●●
フェリー輸送リードタイム●●●●
コスト●●●●
輸送品質●●●●●●●

資料の引用元:関光汽船株式会社作成の資料

フェリー船とコンテナ船との比較

フェリー比較ポイントコンテナ
入港当日搬入日基本は入港日翌日
定期航路・定期搬送
速い船速普通
少し割高料金大量の物を割安に運ぶ。
料金のわかりやすさ不明確な部分が多い。

フェリー?航空便?コンテナ船?の基準例

  1. 一回の輸送が100KG~×最速で輸送したいなら航空便
  2. 一回の輸送が100KG~×ある程度の速度で良いならコンテナ船
  3. 一回の輸送が100KG~超えた場合×航空機並みの速さを求めるならフェリー船

フェリー輸送をさらに最適化し、航空輸送並みの速さを実現しているのがDIGISHIPです。上海から日本全国の玄関先に最短3日間~で到着します。

ここでは、「輸送モードの全体的な違い」を把握しましょう!

3. 国内配送と税金の見落としポイント

輸入の「最後の一歩」である国内配送費は、全体コストの約10〜20%を占めます。東京都内なら3〜5万円、北海道や九州では10万円超になることも。再梱包・ラベル貼付などの付帯費も加算されるため、見積時に細分化しておくことが重要です。

輸入消費税は以下の式で算出します:

課税価格(CIF+関税)× 消費税率(10%)= 輸入消費税額

例:商品100万円+運賃20万円+保険1万円+関税5万円 → 課税価格126万円 → 消費税12.6万円

💬 経営者視点メモ: 税額はキャッシュフローに直結します。月次納付ではなく「延納制度」も検討対象です。

4. 季節・為替・契約リスクを制御する

同じ貨物でも、季節や市況でコストが大きく変わります。特に春節前後はFCL運賃が通常の1.5〜2倍。航空も1,200円/kgを超えることがあります。さらに、燃油・為替・港混雑・CIQ強化などの要因が加わると数日〜数十万円の差が出ます。

変動要因影響対応策
春節・国慶節滞船・運賃上昇出荷前倒し/在庫積増し
為替変動ドル・人民元建取引為替予約・円建交渉
港湾混雑リードタイム延長別港活用・搬入時刻管理
検査強化費用上昇予備審査・CIQ書類精度UP

💬 実務者視点メモ: BOTやダッシュボードでリードタイム・費用変動を見える化すると、異常値を早期に検知できます。

補足6:中国の春節・旧正月はいつ?いつまで休み?

実例:輸入1コンテナの総額イメージ

20フィートコンテナ1本を中国から輸入するときの総額を例示します。当然、この費用は、個別の案件、荷主毎、あるいは、フォワーダーとの取引関係により異なります。

「20ftコンテナを上海→東京」のケース
    • 海上運賃:15~25万円
    • THC:34,000円
    • 通関費:10,000円
    • 書類作成費:5,000円
    • 税関検査(発生時):3~5万円
    • 国内配送費(都内):3~5万円

5. 契約条項と変動要因チェック(経営者向け)

項目標準値注意点
D&DフリーCY5日/DET5日超過で高額課金。契約前明記必須
CIC・Collect費用案件ごと確認船会社ごとに条件差あり
検査費3〜5万円書類不備時は荷主負担
遅延連絡発生後2時間以内契約で通知ルールを明示

変動要因チェックリスト(○/×方式)

  • 春節・台風による運賃変動を把握しているか
  • トラック不足・燃油高騰への代替策を持っているか
  • 為替・燃油の追加請求条件を契約書で明示しているか
  • 検査・通関費用の負担範囲を事前合意しているか

💬 経営者視点メモ: コスト変動を“防ぐ”のではなく、“契約で制御する”発想に変えることで、再現性ある利益計算が可能になります。

季節要因や為替変動など、フリータイム以外の変動要素については、体系的な変動要因チェック表が有効です。

HSコードと関税率の目安

実は、輸送と切っても切れない関係がHSコードです。日本側の輸入時の関税率は、このHSコードと深く関係しています。

    • アパレル:約4.7%
    • 雑貨:約3.9%
    • 玩具:約3.9%
    • 健康食品:10%前後
    • 家電:0~3%

中国輸入の全体像を把握するための重要ポイント

  • 海上輸送は、FCLとLCLの2種類。
  • 輸送コストが航空便の1/5~1/10程度
  • 所要日数は通常4日~10日(港により異なる)
  • 大量の貨物の輸送に適している
  • 天候や港の混雑による遅延リスクがある。
  • 海上輸送:低コストだが遅延リスクあり
  • 航空輸送:短納期に強いが高額
  • 二次費用の考慮:国内配送・ラベル・仕分けなどを忘れず計上
  • 為替リスク対策:予約や交渉でリスクをヘッジ
  • 中国側費用の確認:諸費用やサーチャージを必ず確認
  • 税務の正確な把握:HSコード別の関税率・消費税を正しく理解
  • 全体俯瞰の重要性:季節・市況変動やサプライチェーン全体を見据える

全体像を理解したうえで、自社案件に応じた「費用感」を早期に把握することが、輸入コスト管理の第一歩です。

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チェックリスト&行動ポイント

  • 各段階の費用を見積書で分解し、全体像を把握する
  • 為替・燃油・季節変動の影響を月次レビューする
  • SLA(サービスレベル契約)でフリータイム・検査費・遅延対応を明記
  • 経営層と実務者で「見積と実績差」を毎月確認

まとめ

  • 中国輸入コストは「見えない費用」を含めて全体で管理する
  • 経営者は契約条件と為替・季節変動を重視
  • 実務者は書類精度・タイミング管理で変動を抑える
  • フェリー・海上・航空を組み合わせると最適化余地が広がる

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