非食品版 IFI(Import Feasibility Index)
非食品版IFI(Import Feasibility Index)とは、輸入実現度を数値化したHUNADEのオリジナル指標です。この数値で非食品系品目の取り扱い可能性を判断し、ビジネスの実現性を正しく評価できます。輸入初心者の商材選びの参考指標として活用してください。

一言でまとめると、無謀な輸入を防止するための指数です!
評価項目の定義
- 規制:輸入時の法規制の強さ。検査命令や重点監視対象であれば高スコア。
- 物流:輸送・保管の難易度。冷凍・冷蔵が必須、衛生管理が厳しい場合は高スコア。
- コスト:輸入に必要な検査費用や証明書取得コスト。負担が大きいほど高スコア。
- 市場:市場規模や参入のしやすさ。需要が大きく安定している場合は低スコア、ニッチで参入困難なら高スコア。
- 違反:過去の違反事例や検出率。違反が頻発する品目は高スコア。
- 規制(Regulatory Risk)
法令や認証に関わるリスク。電気用品安全法(PSE)、電波法(技適)、薬機法、PSCマーク、高圧ガス保安法、化審法、CITESなど、輸入に必須となる法的要件や認証負担の大きさを評価します。
→ 5(非常に厳しい規制・認証必須)〜1(規制ほぼなし) - 物流(Logistics Risk)
輸送・保管の難易度。危険物輸送(UN38.3、IATA DGR)、大型重量品、壊れやすさ、温度管理の必要性などを考慮します。
→ 5(国際輸送が困難/特殊要件必須)〜1(一般貨物で輸送容易) - コスト(Cost Burden)
認証試験費用、検査費用、追加ラベル作成、輸送保険など、輸入に伴う追加コストの大きさを評価します。
→ 5(数十万〜数百万円規模の追加コスト)〜1(ほぼゼロに近い) - 市場(Market Feasibility)
市場規模と参入のしやすさ。需要が大きく参入が容易な場合は低リスク、小規模かつ競争が激しい場合は高リスク。
※市場項目は逆スコア化(需要が大きい=低リスク)して算出します。
→ 5(需要大きく参入容易/低リスク)〜1(市場ニッチ・参入困難/高リスク) - 違反(Violation Risk)
税関差止め、模倣品摘発、認証欠落による行政処分、事故によるリコールなどの発生頻度を反映します。
→ 5(違反・摘発事例が多発)〜1(違反事例ほとんどなし)
評価スコアの目安
- 🔴 赤信号(70〜100点:高リスク)
強い規制・認証必須、危険物輸送、違反率が高い。輸入困難で専門的な体制が必要。 - 🟡 黄信号(55〜69点:中リスク)
一定の規制・物流コストあり。参入可能だが体制整備と慎重な対応が必須。 - 🟢 青信号(〜54点:低リスク)
規制が軽く物流・コストも小さい。初心者や小規模事業者でも取り組みやすい。
非食品版IFIは各カテゴリの代表品目に適用し、比較・判断の基準として使用できます。食品版IFIと合わせて活用することで、輸入リスク全体を体系的に把握できます。つまり、点数が低いほど輸入しやすく、高いほど困難で専門知識が必要になります。
メニュー
家電・電子機器
品目 | 規制 | 物流 | コスト | 市場 | 違反 | 総合IFI |
ACアダプター/USB充電器 | 5 | 2 | 3 | 5 | 3 | 68 |
モバイルバッテリー(携帯用Li-ion) | 5 | 4 | 4 | 5 | 4 | 82 |
LED電球(電球形LEDランプ) | 4 | 2 | 3 | 5 | 3 | 60 |
LED照明器具(シーリング等) | 4 | 2 | 3 | 4 | 3 | 62 |
Bluetoothイヤホン | 4 | 3 | 3 | 5 | 4 | 66 |
Wi-Fiルーター | 4 | 2 | 3 | 5 | 3 | 60 |
電源タップ(延長コード) | 5 | 2 | 3 | 5 | 3 | 68 |
電気ケトル | 5 | 2 | 3 | 4 | 2 | 68 |
ドローン(小型・民生) | 5 | 4 | 4 | 3 | 4 | 86 |
スマートウォッチ | 4 | 3 | 3 | 5 | 3 | 64 |
コメント
中リスク
- LED電球・照明器具:PSE(丸PSE)で自己確認・表示が必要
- モバイルバッテリー:PSE(丸PSE)+輸送時はUN38.3・IATA DGR試験サマリ必須
高リスク
- ACアダプター・USB充電器:特定電気用品(ダイヤモンドPSE)で第三者認証が必要
- 電源タップ・延長コード:特定電気用品(ダイヤモンドPSE)で配線器具として規制
- 電気ケトル:特定電気用品リスト記載。転倒流水等の安全基準が厳しい
最高リスク
- Bluetoothイヤホン・Wi-Fiルーター・スマートウォッチ:電波法の技術基準適合(技適)必須。RCB審査とGITEKI表示が必要
- ドローン:技適+バッテリー輸送規制+航空法関与。販売時の適法性の担保が重要
規制の厳格度
- 丸PSE < ダイヤモンドPSE < 技適(電波法)の順に規制が厳しい。
- 無線機能付きは技適が最大の障壁

電源・無線・安全性に関わる製品ほど規制が厳しくなります。
アパレル・ファッション雑貨
品目 | 規制 | 物流 | コスト | 市場 | 違反 | 総合IFI |
Tシャツ・衣類(一般) | 3 | 2 | 2 | 5 | 3 | 54 |
革靴 | 4 | 2 | 3 | 4 | 3 | 64 |
スニーカー | 3 | 2 | 2 | 5 | 3 | 54 |
バッグ(布製) | 3 | 2 | 2 | 5 | 2 | 50 |
バッグ(革製) | 4 | 2 | 3 | 4 | 3 | 64 |
帽子 | 3 | 2 | 2 | 4 | 2 | 52 |
ベルト(革製) | 4 | 2 | 3 | 3 | 3 | 66 |
スカーフ(絹製など) | 3 | 2 | 2 | 3 | 2 | 52 |
アクセサリー(金属製) | 4 | 2 | 3 | 3 | 4 | 70 |
サングラス | 5 | 2 | 4 | 3 | 4 | 82 |
コメント
低リスク(参入しやすい)
- 衣類(Tシャツなど):繊維製品品質表示法対象。組成表示・原産国表示必須。違反例は多数だが基準は明確で対処容易
- 靴(革靴・スニーカー):関税分類に注意(革靴は関税率高め)。材質表示必須。輸送リスクは小さい。
- 帽子・スカーフ:表示違反は散発的。シルク製は高価格帯で偽装リスクあり
中リスク(注意が必要)
- 布製バッグ:比較的、低リスク
- ベルト(革製):本革の場合は、革靴と同様に規制や関税が重い。
- アクセサリー(金属製):鉛・ニッケル溶出リスク。日本でも国民センターによる調査違反事例あり
高リスク(参入困難)
革製バッグ:ワシントン条約(CITES:ワニ革等)に該当する場合あり
最高リスク(非常に危険)
サングラス:JIS基準(紫外線透過率表示)、PSCマーク(消費生活用製品安全法)の規制対象。未適合輸入で摘発例あり 詳細>>神奈川県(サングラスの透過率テスト)
重要ポイント
- 家庭用品品質表示法:組成・原産国表示が基本
- CITES:絶滅危惧種取引規制(ワニ革等)
- PSC:消費生活用製品安全法の安全マーク
材質表示は基本だが比較的対応しやすく、希少動物由来や安全性に関わる製品ほどリスクが高くなります。
玩具・雑貨
品目 | 規制 | 物流 | コスト | 市場 | 違反 | 総合IFI |
プラスチック製おもちゃ | 4 | 2 | 3 | 5 | 4 | 70 |
ぬいぐるみ | 3 | 2 | 2 | 5 | 3 | 56 |
知育玩具(ブロック等) | 4 | 2 | 3 | 5 | 4 | 70 |
電動玩具(RCカー等) | 5 | 3 | 4 | 4 | 4 | 82 |
フィギュア(PVC製) | 3 | 2 | 2 | 4 | 3 | 54 |
文房具(子供用鉛筆、消しゴム等) | 3 | 2 | 2 | 4 | 3 | 54 |
インテリア雑貨(置物、装飾品) | 2 | 2 | 2 | 4 | 2 | 44 |
キーホルダー/小物雑貨 | 2 | 2 | 2 | 5 | 2 | 42 |
コスチューム(子供用衣装) | 4 | 2 | 3 | 4 | 3 | 66 |
玩具付きお菓子(食玩) | 5 | 3 | 4 | 3 | 5 | 88 |
コメント
低リスク(参入しやすい)
インテリア雑貨・キーホルダー:実務上の規制は弱い。ただし模倣品・知財侵害リスクあり
中リスク(注意が必要)
- ぬいぐるみ:表面強度・可燃性・縫製強度・中綿の安全性が基準。違反事例は散発的
- フィギュア・文房具:主なリスクは材質(鉛・可塑剤)。児童向けかどうかで規制強度が変化
- コスチューム(仮装衣装等):可燃性規制(EN71 Part 2)や表示義務。消防法関連でも議論
高リスク(参入困難)
プラスチック製おもちゃ・知育玩具:ST基準(日本)、EN71(EU)、ASTM F963(米国)など国際安全基準対象。小児誤飲や有害物質(鉛・フタル酸)規制で違反事例多数
最高リスク(非常に危険)
- 電動玩具(RCカー、ドローン型玩具等):電波法(技適)、リチウム電池輸送規制(UN38.3)に加え、ST/EN71も対象。最も高リスク
- 玩具付きお菓子(食玩):食品衛生法+玩具安全基準の二重規制。過去に誤飲事故・リコール多数でリスクは最上位
重要ポイント
- ST基準:日本玩具協会の安全基準
- 子供向け製品は安全基準が特に厳格
- 食品と玩具の組み合わせは最も危険

子供が使用する製品や口に入れる可能性がある製品ほど規制が厳しくなります。
化粧品・日用品
品目 | 規制 | 物流 | コスト | 市場 | 違反 | 総合IFI |
化粧水・乳液 | 5 | 2 | 4 | 5 | 4 | 82 |
メイクアップ化粧品(口紅・ファンデ等) | 5 | 2 | 4 | 5 | 4 | 82 |
石鹸(化粧品扱い) | 4 | 2 | 3 | 4 | 3 | 66 |
シャンプー・ヘアケア製品 | 4 | 2 | 3 | 5 | 3 | 68 |
日焼け止め | 5 | 2 | 4 | 5 | 4 | 82 |
ボディクリーム・保湿剤 | 4 | 2 | 3 | 5 | 3 | 68 |
香水・フレグランス | 4 | 3 | 3 | 4 | 3 | 68 |
歯磨き粉 | 4 | 2 | 3 | 4 | 3 | 66 |
マニキュア・ネイル製品 | 5 | 3 | 4 | 4 | 4 | 84 |
洗剤(家庭用) | 3 | 2 | 2 | 5 | 2 | 48 |
コメント
低リスク(参入しやすい)
洗剤(家庭用):主に化審法の規制。成分届出・安全性データが必要な場合あり。化粧品に比べるとリスクは低い。
中リスク(注意が必要)
- ボディクリーム:化粧品基準を満たせば輸入可。ただし誇大表示による行政処分事例あり
- 歯磨き粉:薬用成分が入れば医薬部外品。ラベル要件の違反が散発的
- 香水:アルコール高含有で航空輸送に危険物規制(IATA DGR Class 3)。輸送面もリスク
高リスク(参入困難)
- 化粧水・乳液・メイクアップ化粧品:薬機法で「化粧品」分類。輸入販売には製造販売業許可+成分規格(既承認成分のみ)必須。未承認成分や医薬品的効能表示は違反リスク大
- 石鹸・シャンプー:化粧品扱い。輸入時に成分表示(INCI名)を日本語化し、薬機法ラベル必要。違反事例多数
最高リスク(非常に危険)
- 日焼け止め:SPF/PA表示は試験データ必須。医薬部外品扱いになる場合もあり規制は最も厳格
- マニキュア・ネイル製品:揮発性有機溶剤含有で危険物輸送+薬機法規制。輸入困難度は最上位
重要ポイント
- 薬機法:医薬品医療機器等法(化粧品を厳格に規制)
- 製造販売業許可:化粧品輸入販売に必須の許可
- 肌に直接触れる製品ほど規制が厳格

化粧品は人体への安全性が最重要視され、非常に厳格な規制があります。
スポーツ・アウトドア用品
品目 | 規制 | 物流 | コスト | 市場 | 違反 | 総合IFI |
テント | 3 | 3 | 3 | 5 | 3 | 62 |
寝袋 | 2 | 2 | 2 | 5 | 2 | 44 |
ランタン(ガス式) | 5 | 4 | 4 | 4 | 4 | 86 |
ランタン(LED式) | 3 | 2 | 2 | 5 | 2 | 50 |
バーベキューグリル | 3 | 3 | 3 | 4 | 3 | 62 |
クッカー/調理器具 | 2 | 2 | 2 | 4 | 2 | 44 |
ナイフ・マルチツール | 4 | 2 | 3 | 3 | 4 | 70 |
ヨガマット | 2 | 2 | 2 | 5 | 2 | 44 |
ダンベル・トレーニング器具 | 2 | 3 | 2 | 5 | 2 | 48 |
自転車(完成車) | 5 | 4 | 4 | 4 | 4 | 86 |
コメント
低リスク
- ヨガマット:ホルムアルデヒド等の材質試験のみ
- 寝袋:繊維製品表示法。防炎基準が必要な場合あり
- ダンベル等:規制少ないが重量物で物流コスト高
中リスク
- テント:難燃性安全基準・表示義務(特に米欧)。大型で物流コスト高
- LEDランタン:PSE対象。バッテリー内蔵型はUN38.3試験必要
- バーベキューグリル:材質規制(鉛・カドミウム)・可燃性規制
- クッカー:食品接触材規制で鉛溶出基準。食品衛生法準拠試験必要
高リスク
- ナイフ・マルチツール:銃刀法対象の場合あり。材質・刃渡りで輸入禁止も
- 自転車(完成車):道路運送車両法・JIS規格・PSCマーク対象。輸送・組立証明も必要
直線開刃ナイフは輸入NG?「刀剣類」認定の実例から学ぶ通関リスクと対応策
最高リスク
ガス式ランタン:高圧ガス保安法・消防法関与。カートリッジ込みは危険物扱い

火気・刃物・完成車両ほど規制が厳しいです。
自動車部品関連
品目 | 規制 | 物流 | コスト | 市場 | 違反 | 総合IFI |
ワイパーブレード | 2 | 2 | 2 | 5 | 2 | 44 |
エアフィルター/キャビンフィルター | 2 | 2 | 2 | 5 | 2 | 44 |
オイルフィルター | 2 | 2 | 2 | 5 | 2 | 44 |
バッテリー(鉛蓄電池) | 5 | 4 | 4 | 4 | 4 | 86 |
LEDヘッドライトユニット | 5 | 3 | 4 | 4 | 5 | 88 |
HIDライトキット | 5 | 3 | 4 | 3 | 5 | 86 |
ブレーキパッド | 5 | 3 | 4 | 4 | 4 | 86 |
サスペンション部品(ショック等) | 5 | 3 | 4 | 3 | 4 | 84 |
ホイール(アルミ) | 4 | 3 | 3 | 4 | 3 | 72 |
シートカバー/フロアマット | 2 | 2 | 2 | 5 | 2 | 44 |
コメント
低リスク
- ワイパー・フィルター類:規制がゆるく、基本的に問題なし
- シートカバー・フロアマット:規制は軽いが、フロアマットはペダル干渉事故に注意
中リスク
- バッテリー:廃棄物処理やリサイクル規制、輸送時の危険物扱いで物流コストが高い
- アルミホイール:JWL/VIA規格の刻印必須。強度不足による事故リスクあり
【危険物輸送】海上輸送と航空輸送の落とし穴 IMDG Code等
高リスク
- ブレーキパッド:安全部品のため型式指定・保安基準適合必須。アスベスト規制もあり
- サスペンション:車検適合性が重要。強度証明や認可試験が必要で参入障壁が高い
最高リスク
LEDヘッドライト・HIDキット:道路運送車両法の保安基準適合必須で、未認証品は税関で差し止め
重要ポイント
- 安全に関わる部品ほど規制が厳しい。
- 保安基準適合が最大の障壁
- 未認証品は税関での差し止めリスク

安全に関わる部品ほど規制が厳しく、参入が困難になります。
家具・建材
品目 | 規制 | 物流 | コスト | 市場 | 違反 | 総合IFI |
木製家具(テーブル・椅子) | 3 | 3 | 3 | 5 | 3 | 62 |
合板・MDFボード | 4 | 3 | 3 | 4 | 3 | 70 |
床材(フローリング) | 4 | 3 | 3 | 4 | 3 | 70 |
ベッド・マットレス | 3 | 4 | 3 | 5 | 3 | 66 |
ソファ(布・革) | 3 | 4 | 3 | 4 | 3 | 64 |
建具(ドア・窓枠) | 4 | 4 | 3 | 3 | 3 | 72 |
照明器具(家具一体型) | 4 | 3 | 3 | 4 | 3 | 70 |
収納家具(クローゼット・棚) | 3 | 3 | 2 | 5 | 2 | 56 |
竹製品・籐製品 | 3 | 3 | 2 | 4 | 2 | 54 |
ワシントン条約対象木材(マホガニー等) | 5 | 4 | 4 | 3 | 5 | 92 |
コメント
低リスク
- 収納家具:比較的リスク低。耐荷重や転倒防止のPL法リスクのみ
- 竹製品・籐製品:リスク低いが、害虫対策で植物検疫の場合あり
中リスク
- 木製家具:ホルムアルデヒド放散量規制(F☆☆☆☆基準)。輸入時に証明データ必要
- 合板・MDF:ホルムアルデヒド規制が厳しく、輸入後の表示義務あり
- 床材:F☆☆☆☆基準必須。輸入検査証明の有無でリスクが変わる
- ベッド・マットレス:防炎性能基準あり。大型で物流コスト高
高リスク
- ソファ:革製品はCITES規制(ワニ革等)。クッション材の難燃基準も厳格
- 建具:建築基準法+安全ガラス規格(JIS)適合必要。施工時は建築士・施工業者の責任も関与
- 照明器具(家具一体型):PSE規制+家具材質規制の二重規制
最高リスク
ワシントン条約対象木材:マホガニー・ローズウッド等はCITES対象。経産省許可必須で違反リスク極大
規制の厳格度
F☆☆☆☆ < CITES < 建築基準法の順に規制が厳しく、建築材料や希少木材ほど困難になります。(火災防止の観点)
雑貨・ホーム用品(生活用品系)
品目 | 規制 | 物流 | コスト | 市場 | 違反 | 総合IFI |
食器(陶磁器・ガラス) | 4 | 2 | 3 | 5 | 3 | 68 |
ステンレス鍋・フライパン | 4 | 2 | 3 | 5 | 3 | 68 |
プラスチック製食器・保存容器 | 4 | 2 | 3 | 5 | 3 | 68 |
水筒・マグボトル | 4 | 2 | 3 | 5 | 3 | 68 |
包丁・キッチンナイフ | 4 | 2 | 3 | 4 | 3 | 66 |
まな板(木製・樹脂製) | 3 | 2 | 2 | 5 | 2 | 52 |
掃除用品(モップ・ブラシ等) | 2 | 2 | 2 | 5 | 2 | 44 |
洗濯用品(ハンガー・洗濯バサミ等) | 2 | 2 | 2 | 5 | 2 | 44 |
インテリア装飾品(花瓶・置物) | 2 | 2 | 2 | 4 | 2 | 42 |
キッチンクロス・タオル | 3 | 2 | 2 | 5 | 2 | 50 |
コメント
低リスク(参入しやすい)
- 掃除用品・洗濯用品:基本的に規制は緩い。材質によって表示義務の場合あり
- インテリア装飾品:規制はほぼなし。ただし模倣品・知財リスクに注意
中リスク(注意が必要)
- 食器(陶磁器・ガラス):食品衛生法対象。鉛・カドミウム溶出試験必須
- ステンレス鍋・フライパン:食品接触材規制。輸入時に材質試験成績書必要
- 包丁・ナイフ:食品接触材規制+刃物安全性。銃刀法の刃渡り規制は対象外だが要注意
- まな板:食品接触材規制。抗菌加工を謳う場合は表示規制も
- キッチンクロス・タオル:繊維製品品質表示法対象。蛍光染料やホルムアルデヒド残留で違反事例
高リスク(参入困難)
- プラスチック食器・保存容器:可塑剤やホルムアルデヒドの溶出規制。違反例が多い
- 水筒・マグボトル:内側塗装の溶出試験必要。中国製の違反率が高い
重要ポイント
- 食品に接触する製品は食品衛生法の規制が厳格
- 溶出試験(有害物質が食品に移るかの検査)が多くの製品で必須
- 中国製品は品質管理に特に注意

食品接触製品ほど規制が厳しく、違反リスクが高くなります。
文房具・オフィス用品
品目 | 規制 | 物流 | コスト | 市場 | 違反 | 総合IFI |
ボールペン/シャープペン | 2 | 2 | 2 | 5 | 2 | 44 |
鉛筆(子供用含む) | 3 | 2 | 2 | 5 | 3 | 56 |
消しゴム | 3 | 2 | 2 | 5 | 3 | 56 |
クレヨン・色鉛筆 | 4 | 2 | 3 | 5 | 4 | 70 |
ノート・紙製品 | 2 | 2 | 2 | 5 | 2 | 44 |
ホワイトボードマーカー | 3 | 2 | 3 | 4 | 3 | 58 |
のり・接着剤(文房具用) | 4 | 2 | 3 | 4 | 4 | 70 |
はさみ・カッター | 3 | 2 | 2 | 4 | 3 | 54 |
クリアファイル・プラ製文具 | 2 | 2 | 2 | 5 | 2 | 44 |
付箋・ステッカー類 | 2 | 2 | 2 | 5 | 2 | 44 |
コメント
低リスク(参入しやすい)
- クリアファイル・付箋:主に表示規制のみで輸入難易度は低い
- はさみ・カッター:規制は軽い。ただし強度不足によるリコール事例あり
中リスク(注意が必要)
- 鉛筆・消しゴム:子供用はST基準やEN71対象。鉛やフタル酸エステル検出で違反事例
- ホワイトボードマーカー:揮発性有機溶剤含有で消防法や化審法の対象になる場合あり
- のり・接着剤:成分規制(ホルムアルデヒド、トルエンなど)。児童用は規制強化
高リスク(参入困難)
クレヨン・色鉛筆:口に入れる可能性があるため規制が厳格。食品衛生法と同様の溶出試験が課される場合
重要ポイント
- 子供用製品は安全基準が特に厳しい
- 口に入れる可能性がある製品は食品衛生法レベルの規制
- 化学物質を含む製品は成分規制の対象
子供が使う製品や化学物質を含む製品ほど規制が厳しくなります。
バイク・二輪関連
品目 | 規制 | 物流 | コスト | 市場 | 違反 | 総合IFI |
ヘルメット | 5 | 3 | 4 | 4 | 5 | 92 |
マフラー(排気系) | 5 | 3 | 4 | 3 | 5 | 88 |
ブレーキパッド | 5 | 3 | 4 | 4 | 4 | 86 |
タイヤ | 4 | 4 | 3 | 5 | 3 | 78 |
バイク用バッテリー(鉛・リチウム) | 5 | 4 | 4 | 4 | 4 | 86 |
ウインカー・ライト類 | 5 | 3 | 3 | 4 | 4 | 84 |
ハンドル・ミラー | 3 | 3 | 2 | 4 | 3 | 60 |
サスペンション部品 | 5 | 3 | 4 | 3 | 4 | 84 |
バイク用グローブ・ウェア | 2 | 2 | 2 | 5 | 2 | 44 |
キャリア・ボックス | 2 | 3 | 2 | 4 | 2 | 46 |
コメント
低リスク(参入しやすい)
- グローブ・ウェア:基本は繊維表示法レベル。耐摩耗性を謳う場合はPL法リスクあり
- キャリア・ボックス:規制は少なめ。ただし強度不足による脱落事故でリコール事例
中リスク(注意が必要)
- ハンドル・ミラー:規制は軽めだが、保安基準の「視認範囲」「耐久性」を満たさないと車検不適合
- タイヤ:JIS・ECE規格適合必要。重量物で物流コスト大
高リスク(参入困難)
- ウインカー・ライト類:保安基準適合必須。ECE認証やJIS規格マーク確認必要
- バッテリー:鉛蓄電池・リチウム電池ともに危険物輸送規制(IATA DGR、UN38.3)で輸入困難
最高リスク(非常に危険)
- ヘルメット:PSCマーク取得必須。JIS規格適合が条件。未認証輸入は即違反
- マフラー:道路運送車両法・保安基準で騒音規制。国交省の型式認証必要。無認証輸入は摘発多数
- ブレーキパッド・サスペンション:保安基準対象の安全部品。性能証明必須。粗悪品は事故リスク高く違反率も高い
重要ポイント
- PSCマーク:消費生活用製品安全法の安全マーク
- 保安基準:車両の安全性を定めた基準
- 安全に直結する部品ほど規制が厳格

安全性・騒音・排ガスに関わる部品ほど規制が厳しく、違反リスクが極めて高くなります。
ペット用品
品目 | 規制 | 物流 | コスト | 市場 | 違反 | 総合IFI |
ペットフード(犬・猫用一般) | 5 | 3 | 4 | 5 | 4 | 86 |
ペット用おやつ(ジャーキー等) | 5 | 3 | 4 | 5 | 4 | 86 |
動物用サプリメント | 5 | 3 | 4 | 4 | 4 | 84 |
ペット用医薬品 | 5 | 3 | 5 | 3 | 5 | 92 |
首輪・リード | 2 | 2 | 2 | 5 | 2 | 44 |
ペット用ケージ | 3 | 3 | 2 | 5 | 2 | 54 |
ペット用ベッド | 2 | 2 | 2 | 5 | 2 | 44 |
ペット用衣類 | 2 | 2 | 2 | 5 | 2 | 44 |
ペット用玩具 | 3 | 2 | 2 | 5 | 3 | 56 |
水槽・アクアリウム用品 | 3 | 3 | 3 | 4 | 3 | 62 |
コメント
低リスク(参入しやすい)
- 首輪・リード:基本的に繊維製品扱い。規制は軽いが強度不足による事故でPL法リスク
- ケージ・ベッド・衣類:規制は軽い。耐久性や表示義務(繊維表示)を満たす必要
中リスク(注意が必要)
- ペット用玩具:玩具安全基準の適用はないが、誤飲事故や有害物質検出で回収事例あり
- 水槽・アクアリウム用品:水質への影響(鉛や銅の溶出規制)がリスク。電動機器はPSE対象の場合も
高リスク(参入困難)
- ペットフード・おやつ:ペットフード安全法で成分規格と表示義務。残留農薬や有害物質検査必要。違反率が高い
- 動物用サプリメント:成分によっては「動物用医薬品」分類で薬機法対象。輸入困難
最高リスク(非常に危険)
ペット用医薬品:薬機法で厚生労働省の承認必須。無許可輸入は即違反
重要ポイント
- ペットフード安全法:ペットフードの安全性を定めた専門法
- 薬機法:医薬品医療機器等法(旧薬事法)
- 食べ物や薬に近い製品ほど規制が厳格

ペットが口にするものや健康に関わるものほど規制が厳しくなります。
医療機器・ヘルスケア機器
品目 | 規制 | 物流 | コスト | 市場 | 違反 | 総合IFI |
体温計(電子式) | 5 | 2 | 4 | 5 | 4 | 82 |
血圧計 | 5 | 2 | 4 | 5 | 4 | 82 |
パルスオキシメータ | 5 | 2 | 4 | 5 | 4 | 82 |
マッサージ機器(家庭用電動) | 4 | 3 | 3 | 5 | 3 | 68 |
EMS機器(筋肉刺激) | 5 | 3 | 4 | 4 | 4 | 84 |
低周波治療器 | 5 | 3 | 4 | 4 | 4 | 84 |
美顔器(イオン導入・RF等) | 4 | 3 | 3 | 5 | 3 | 68 |
歩数計・活動量計(非医療機器区分) | 3 | 2 | 2 | 5 | 2 | 50 |
サポーター・コルセット | 2 | 2 | 2 | 5 | 2 | 44 |
体組成計(スマートスケール) | 4 | 2 | 3 | 5 | 3 | 66 |
コメント
低リスク(参入しやすい)
- 歩数計・活動量計:医療機器区分に該当しなければ規制は緩い。Fitbit等は「一般機器」扱いで輸入可
- サポーター・コルセット:繊維製品表示法が中心。医療機器に該当しない場合は低リスク
中リスク(注意が必要)
- 体組成計:薬機法非該当なら規制は軽いが、PSE(電気用品安全法)が関与
- 美顔器:化粧品関連の誇大広告規制。電波法・PSE規制が併存する場合も
高リスク(参入困難)
- 体温計・血圧計・パルスオキシメータ:薬機法の「管理医療機器」。厚労省への届出+製
- 造販売業許可必要。精度基準を満たさないと輸入販売不可
- マッサージ機器:区分によっては「家庭用管理医療機器」。PSE対象でもあり二重規制
最高リスク(非常に危険)
EMS機器・低周波治療器:「高度管理医療機器」に該当する場合あり。薬機法の承認必須で輸入困難度は最高レベル
重要ポイント
- 薬機法:医薬品医療機器等法で医療機器を分類・規制
- 管理医療機器 < 高度管理医療機器の順に規制が厳しくなる
- PSE:電気用品安全法
医療効果を謳う製品や測定精度が必要な製品ほど規制が厳格になります。
化学品・工業用品
品目 | 規制 | 物流 | コスト | 市場 | 違反 | 総合IFI |
塗料(一般建築用) | 5 | 3 | 4 | 4 | 4 | 84 |
接着剤(工業用) | 5 | 3 | 4 | 4 | 4 | 84 |
溶剤(シンナー等) | 5 | 4 | 4 | 3 | 5 | 92 |
洗浄剤(工業用) | 4 | 3 | 3 | 4 | 3 | 70 |
潤滑油・グリース | 4 | 3 | 3 | 4 | 3 | 70 |
樹脂原料(ペレット) | 3 | 3 | 3 | 5 | 2 | 60 |
化学肥料 | 4 | 3 | 3 | 4 | 3 | 70 |
農薬 | 5 | 3 | 5 | 3 | 5 | 94 |
工業用ガス(ボンベ) | 5 | 4 | 4 | 3 | 5 | 92 |
顔料・染料 | 4 | 3 | 3 | 4 | 3 | 70 |
コメント
中リスク(注意が必要)
樹脂原料(ペレット):基本的に規制は軽いが、マイクロプラスチック規制が国際的に進行中
高リスク(参入困難)
- 塗料・接着剤:化審法、消防法(危険物第四類)、労安法が関与。輸入時に成分届出必須。VOC規制違反事例多数
- 洗浄剤(工業用):成分によっては毒劇物取締法対象。輸入販売には資格者管理が必要
- 潤滑油・グリース:PCB混入や有害成分規制。廃棄物処理法・リサイクル規制も関与
- 化学肥料:農薬取締法・肥料取締法対象。登録制で輸入時のハードルあり
- 顔料・染料:アゾ染料規制、REACH規制対象物質が多い。繊維製品関連の違反事例が頻発
最高リスク(非常に危険)
- 溶剤(シンナー等):危険物(消防法)で国際輸送はIATA DGR Class 3対応。輸入困難度は最高レベル
- 農薬:農薬取締法で厳格な登録・残留基準。未登録農薬の輸入は即違反。最もリスクが高い品目の一つ
- 工業用ガス(酸素・窒素・アセチレン等):高圧ガス保安法で許可必須。国際輸送も危険物規制対象
重要ポイント
- 化審法:化学物質審査規制法
- VOC:揮発性有機化合物
- 可燃性・毒性・環境影響がある化学物質ほど規制が厳格
化学物質は安全性・環境影響・火災リスクにより厳格な規制があり、輸入は極めて困難です。