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【HUNADE】輸出入と国際輸送ガイド 学習コース

第9回:輸入ビジネス事例集とよくあるトラブル

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輸入ビジネス事例集

このレッスンで学べること

実際にあった成功例・失敗例から学べる
輸入ビジネスでうまくいった例、失敗した例を紹介します。「こうすればうまくいく」「これはやめた方がいい」がわかります。

トラブルはなぜ起きる?どう対処する?
商品が届かない、品質が悪い、関税トラブルなど、よくある問題の原因と、それを防ぐ方法を具体的に解説します。

リスクを減らすには準備が大切!
輸入前の下調べ、しっかりした契約書、検品体制を整えることで、トラブルを未然に防ぐ方法を学べます。

小さな会社や個人が直面しやすい問題と対策
資金の少なさや人手不足など、規模が小さいからこそ起こりやすい問題と、その対処法を紹介します。

良い取引先と長く付き合うには?販売にもつなげよう
信頼できる海外の仕入れ先や物流会社と、どうやって関係を築くか。その関係を販売戦略にも活かす考え方を紹介します。

輸入ビジネスは「行動力」と「リスク管理」がカギ

これまで、輸入の流れや必要な手続き・費用・表示ルールなどを学んできました。でも、実際の現場では、仕入先との信頼関係や検品、トラブル対応、販売方法との相性なども大切です。

輸入で成功するには、知識だけでなく「実際に動かす力」と「トラブルへの備え」が重要です。このページでは、実際の成功例・失敗例をもとに、初心者が気をつけるべきポイントをわかりやすく紹介します。

成功と失敗 輸入

成功事例1:中国製アパレルを少量からテスト輸入

ある個人事業主が、中国の仕入れサイト「1688」で洋服を20点だけ仕入れて、テスト販売をしました。

  • 現地の業者に検品を依頼し、不良品を排除
  • 日本で写真を撮って丁寧な販売ページを作成
  • Instagramで集客し、すぐに完売
  • 初回は少量だったので在庫リスクが少なく、資金に余裕あり

成功のポイント

  • 最初は少量で始めてリスクを小さくした
  • 検品で品質トラブルを防いだ
  • SNSで宣伝し、広告費をかけずに売れた
  • 売れ行きを見ながら、次回の仕入れを判断できた

成功事例2:アメリカ雑貨を輸入、クラウドファンディング活用

  • 独自性のあるキッチン雑貨を海外ECで発見
  • 日本未発売であったため、Makuakeでプロモーション
  • B/Lやインボイスは事前に通関業者と確認し、スムーズに輸入完了
  • 国内発送の遅延リスクにも備えて、バッファ日数を確保
  • プロジェクト終了後も自社ECで継続販売を実現

成功のポイント

  • 市場リサーチと差別化戦略が明確
  • 輸入実務面でもプロとの連携を重視
  • メディア戦略と配送計画で信頼性を確保
  • 初期集客はMakuakeに任せ、広告費を抑えながら確実な販売に成功

失敗事例1:価格だけで選んだ仕入先から未着トラブル

  • 初回から5万円相当の商品を前払いで発注
  • 支払い後、連絡が取れず、サイトも閉鎖
  • Alibaba未認証の業者で、事前の信用調査を怠っていた
  • 決済は銀行振込で、補償制度の対象外だった

教訓

  • 最初は小額・分割決済でリスクヘッジすべき
  • 認証マークや第三者評価を必ず確認
  • 支払いは必ず仲介サービス経由にする
  • 信用できるエージェントや通関業者と連携し、事前調査を徹底する

失敗事例2:検品せずに販売、初回からクレーム多発

  • 電子ガジェットを輸入し、Amazonで販売開始
  • 外装破損・動作不良などのクレームが続出し、アカウント停止
  • 実物確認や検品工程がまったくなかった
  • レビューも低評価が多く、再起不能に近い状況に

教訓

  • 電子機器や食品などは、必ず事前検品が必要
  • 自社で確認できない場合は、現地検品会社の利用を検討
  • 日本の消費者向けに必要な仕様・表示が整っているか事前確認を徹底
  • ECモールでは、返品・返金対応が発生すると短期でアカウント停止リスクがある

よくあるトラブルとその対策

輸入ビジネスでは、さまざまなトラブルが起こることがあります。ここでは代表的なトラブルとその原因、初心者でもできる対策を紹介します。

「商品が届かない」「大幅に遅れる」

「商品が届かない」「大幅に遅れる」といったトラブルは、信頼性の低い業者を使ったり、書類が不完全だったりすることが原因です。対策としては、信頼できる業者(認証済みの取引先)を選び、チャットの記録を残すこと。さらに、配送状況は常に追跡して確認しましょう。


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「クレームが多い」

「クレームが多い」という問題は、検品が甘かったり、商品の仕様を正しく理解していないことが原因です。これを防ぐには、事前にサンプルを確認した上で、検品サービスを導入するのが有効です。仕様については、PDFなどで書面にまとめて合意を取るのが確実です。

「関税が思ったより高い」

「関税が思ったより高い」といったケースは、HSコード(商品分類番号)の間違いが原因です。事前に通関業者に相談したり、「タリフ検索システム」で正しいコードを調べると、こうしたトラブルを防げます。

「EPA(経済連携協定)が適用されなかった」

「EPA(経済連携協定)が適用されなかった」という問題もよくあります。これは、原産地証明書の記載ミスや書式の不備が原因です。正式なテンプレートを使い、正しい発行機関を確認することが大切です。

「ラベルの不備」

「ラベルの不備」で通関や販売がストップすることもあります。日本語表記がなかったり、法令に沿った表示がされていないことが原因です。必須の表示内容をガイドラインで確認し、ラベルを印刷する前に専門家のチェックを受けておきましょう。

輸入トラブルと対策

補足情報

輸入ビジネスの今とこれから

最近は、越境ECや物流の進化により、小さな会社でも海外から商品を仕入れやすくなっています。経済産業省の調べでは、2023年の日本の輸入額は増えており、特にアジア(中国・ASEAN)やアメリカからのアパレル・日用品・電子機器が人気です。今は「少量からオンラインで仕入れる」スタイルが主流になっています。

仕入れ先を選ぶときの確認ポイント

  • 実在する会社か?(登記や連絡先を確認)
  • 実績や口コミがあるか?
  • サンプルは送ってもらえるか?現地見学は可能か?
  • 契約条件(支払い・納期・保証など)が明確か?
  • 安全な決済手段を使っているか?

公的支援も活用しよう

JETROや商工会議所では、初心者向けに講座・個別相談・展示会情報・現地パートナーの紹介などの支援をしています。こうした機関を活用すれば、安全に輸入ビジネスを始められます。

スタートアップが感じる輸入ビジネス成功・失敗に関するよくあるQ&A

Q1. テスト輸入は何個くらいから始めるのが現実的ですか?

A. 極力少量(目安:10〜50個)からスタートするのが安全です。初回はテスト的な意味合いで、商品到着後に検品・販売・レビュー収集までを実施し、その結果をもとに2回目以降の数量拡大を検討するのが基本です。

Q2. クラウドファンディングを活用した場合でも検品は必要ですか?

A. はい、必須です。販売経路がクラウドファンディングであっても、初回検品は必ず行いましょう。支援者への初回納品で不具合が多発すると、信頼を大きく損ね、以降のビジネス展開が困難になるリスクがあります。

Q3. Alibabaなどでの仕入れ時、認証済み業者の見分け方は?

A. Alibabaの場合は、「Verified Supplier」「Gold Supplier」などのマークの有無を必ず確認しましょう。さらに、過去のレビュー内容、取引実績、企業の登記情報、工場監査レポートなどもチェックすることでリスクを下げられます。

Q4. EPAやFTAを使えば自動的に関税がゼロになるのですか?

A. いいえ。原産地証明(Form Aなど)を正しく取得し、通関時に提出することで初めてEPA適用が可能になります。証明書類の不備や取得漏れがあると、通常税率が適用され、関税コストが増えるため注意が必要です。

Q5. 最初にフォワーダーや通関業者に依頼する際、最低限確認すべきことは?

A. 自社扱い予定の商材実績の有無、通関サポート範囲、EPA適用支援の有無、トラブル時の対応体制、見積内訳の明確さを確認しましょう。最初に総合対応可能なパートナーを選ぶことで、輸入初心者の手間やリスクを大きく減らせます。

まとめ

  • 「書類と手続き」だけでなく、現場での信頼管理・品質管理・情報管理も重要
  • 成功者の多くは、小ロットから試し、検品・契約・販売チャネルを丁寧に整備している
  • トラブルは事前準備・小さな検証・プロとの連携によって大きく減らせる
  • 初期段階では、価格だけに目を奪われず、“信頼性”と“実績”を重視した取引先選びが鍵

 

次の記事>>「第10回:まとめと輸入ビジネスの始め方

 

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