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【HUNADE】輸出入と国際輸送ガイド 学習コース

【航】第7回:国際航空貨物の重量計算と料金構造

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航空貨物の重さの測り方と料金構造

航空便で荷物を送るとき、料金は「重さ」だけで決まりません。荷物の大きさ(かさばり具合)も料金に影響します。

たとえば、軽くても大きい荷物は、実際の重さより高くなることがあります。これを「容積重量」といい、航空会社は「実際の重さ」と「容積重量」のどちらか大きい方で料金を決めます。

航空輸送は船よりも料金が高めなので、こうした仕組みを理解することがとても大切です。

この記事では、「実重量」と「容積重量」の違いや、料金の考え方、費用をおさえるコツをわかりやすく説明します。

この記事で説明すること

  • 航空輸送では「重さ」だけでなく「大きさ(体積)」でも料金が決まる
  • 実際の重さ(実重量)と、かさの重さ(容積重量)の違いと計算方法
  • どちらか大きい方が「課金の対象」になるルール
  • 容積の大きな荷物は、見た目より高い送料になることがある
  • 航空便の料金には、運賃以外にも燃料費・保安費・書類費などがある
  • 送料を少しでも安くするために「箱のサイズを小さくする工夫」や「見積もり比較」が大切
  • 小数点の重さは切り上げになることや、最低10kgから請求されることもある
  • 初心者がよく疑問に思う「よくある質問」にもやさしく答えています

実重量と容積重量の違い

実重量:荷物の「本当の重さ」。はかりで量ったときの重さです。

容積重量:荷物の「かさ」による重さ。
→ 計算式:縦 × 横 × 高さ(cm) ÷ 6000(または5000)

課金重量:料金計算に使う重さ。実重量と容積重量のうち、大きい方が適用されます。

航空便では、この2つのうち「重い方」で料金が決まります。軽くても大きい荷物は、容積重量で計算されるので注意が必要です。

容積重量課金の概念

この仕組みは、輸送空間を公平に配分し、空間を無駄に使う貨物に適正なコストを課す仕組みでもあります。

実例で見る重量計算

容積重量と実重量の計算方法

例1:かさばる軽量品

  • サイズ:80cm × 60cm × 50cm
  • 実重量:25kg

→ 容積重量 =(80×60×50)÷6000=40kg → 課金重量:40kg(容積重量が実重量を上回る

例2:コンパクトな重量品

  • サイズ:40cm × 30cm × 25cm
  • 実重量:15kg

→ 容積重量 =(40×30×25)÷6000=5kg → 課金重量:15kg(実重量が容積重量を上回る


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航空運賃に含まれる主な費用

航空運賃の基本構成

  • 基本運賃:1kgあたりの料金。距離や時期、貨物の種類で変わります。
  • 燃油サーチャージ:燃料代の追加料金。原油価格の変動で毎月変わります。
  • セキュリティチャージ:空港の検査や安全対策の費用。
  • その他の費用:AWB発行手数料、通関料、配送費、保険料など。

→ フォワーダーに見積もりをもらうときは、すべての費用が含まれているか確認しましょう。

コスト最適化のための実務ポイント

梱包サイズの最適化

余分な緩衝材や過剰なスペースが容積重量を押し上げる原因になります。貨物に最適なサイズの箱を選定しましょう。

輸送頻度と納期のバランス

必ずしもすべてを航空便にする必要はありません。納期に余裕がある場合は海上輸送やエコノミー便と組み合わせることも検討します。

輸送形態の分散と比較

同じ貨物でもエクスプレス便、定期便、チャーター便で料金・条件が異なります。状況に応じて最適な方法を選びましょう。

フォワーダーの比較検討

見積依頼は複数社に出すことで、レート交渉の余地が生まれます。特にサーチャージや付帯費用の内訳には注意が必要です。

貨物の再設計・再梱包

商品サイズそのものを見直すことで輸送コストの構造から見直すことも可能です。特に容積の大きい販促品や軽量商品の輸送時は有効です。

補足情報

1. 小数点の切り上げに注意

航空貨物では、容積重量が小数になると切り上げて請求されるのが一般的です。
例:40.2kg → 41kgとして計算されます。

2. 計算式の「割る数」が違うこともある

容積重量は「縦×横×高さ ÷ 6000」で計算しますが、一部の航空会社では「÷5000」で計算することもあります。見積もり時に確認しましょう。

3. 最低料金が決まっていることがある

たとえば「最低10kg分から請求」のように、小さな荷物でも10kg分の料金がかかることがあります。軽い荷物を送るときは要注意です。

初心者が感じやすい!航空輸送の重量・料金Q&A

Q1. 実重量と容積重量、どちらを優先して計算すればいい?

A. 両方を計算し、大きい方が課金対象になります。特に軽くてかさばる商品は、容積重量が実重量を超えるケースが多いので注意しましょう。

Q2. なぜ容積重量で課金されるのですか?

A. 航空機のスペースは限られているため、重さだけでなく体積(かさ)にもコストがかかるからです。空間効率を公平に保つための業界共通ルールです。

Q3. 梱包サイズを小さくすればコストは必ず下がる?

A. 多くの場合、はい。適切な梱包設計で容積重量を減らすことはコスト削減に直結します。ただし、過剰な梱包簡素化は破損リスクを高めるため、バランスが重要です。

Q4. 航空輸送の料金は運賃だけでOK?

A. いいえ。燃油サーチャージ、セキュリティチャージ、AWB発行費、保険料など多数の付帯費用が加わります。必ず「総額」で確認しましょう。

Q5. 輸送コストを抑えるには、何を工夫すればいい?

A. 梱包最適化、輸送手段の組み合わせ(海上便併用)、フォワーダーの複数見積比較などが有効です。特に、容積重量が大きくなりやすい貨物は梱包改善が効果的です。

Q6. フォワーダーによって料金は大きく違う?

A. はい。基本運賃は似ていますが、サーチャージや手数料、付帯費用の設定が異なるため、必ず複数見積を比較し、細部まで確認しましょう。

 

次の記事>>「第8回:AWBとは?航空輸送に必要な書類の役割

 

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